表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モフ神様と森の中  作者: 南人
29/32

リーナとアーノルド

「直ぐに戻る」


 そう言って走り去るアーノルドさんを見送り、リビングでお茶の用意をする。一段落したマリーさんも交えてガールズトークといきますか。


「――んで、どこまでいったんにゃ?」

「――ブフゥ」


 ちょっとレベッカ!いきなりのド直球に思わず飲んでたお茶を吹いたじゃないの!

 リーナは流石にお茶は吹かなかったけど噎せてるし。


「……ケホケホ……どこまでと言われましても……」

「またまたぁ~ルド坊の事はキライじゃにゃいんにゃろ?リナリナが昔話してくれた理想の男性像まんまだもんにぇ~」

「そ、それは……」


 わぁ~リーナの顔がみるみる真っ赤になっちゃったよ。かっわいいなぁもう!


 リーナが育った辺境伯領は国境プラス『深遠の森』に隣接しているせいか昔から武を尊ぶ家柄で、リーナを鍛えた祖父は『質実剛健』『剛毅朴訥(ごうきぼくとつ)』を絵に描いた様な武人なんだって。以前聞かされたのよね。


 ……なんだかお祖母ちゃんが好きだった俳優の高◯健さんが思い浮かぶんだけど。


 そういう環境で育ったからかリーナの中での『男子たる者』の理想もそうなるわけで。……ウン、クズダスは真逆のタイプだったから恋愛感情なんか涌くわけ無かったのね。納得。


 その点、レベッカが言うにはアーノルドさんはリーナの理想に当てはまるらしい。まぁリーナの態度を見れば解るわな。


「確かに彼の冒険者としての力量には一目置いていますし……お慕いする気持ちも……その……無いこともないのですのよ」


 しどろもどろに話すリーナ。素直じゃない所もかっわいいなぁ!


「……でも彼の中では私の事は子供にしか見えてないのですわ」

「どゆことにゃ?」


 リーナが言うには最初から何かと世話を焼いてくれていたのだが、最近では少し過保護すぎるくらいなのだそうだ。


「街で買い出しに行く時も1人で大丈夫だと言っても必ず付いて来ますし、夜の酒場には近付くのもダメだと言い出して……私、もう18でしっかり大人の仲間入りを果たしておりますのに……」


 うーん……オカン気質なのかとも思えるけど、これってもしかして……。


『お~いサチ、今日も温泉饅頭食べに来たぞ~♪』

「ゼフィさん!」


 いきなり転移してきたのは人間態のゼフィさん。ビックリするから辞めて欲しいって言ってるのに。絶対面白がってるよね。あ、ほらリーナが固まってるじゃない。


『……ム、客か?ここに直接客が来るとは珍しいな』

「―――っ!」


 バーン!


 固まるリーナをゼフィさんが見やった時、蹴破る勢いで扉を開けてアーノルドさんが飛び込んできた。


「リーナ!無事かっ!」


 リーナを背に庇い、ゼフィさんを威嚇するアーノルドさんを皆で必死に宥めて何とか落ち着いてもらう。ここで戦闘されるのは流石に勘弁して欲しいから焦ったよ。


 落ち着いたところで2人にゼフィさんの事を説明を交えて紹介する。あ、序でにモフ神様と大福の事もアーノルドさんに教えたら、モフ神様に五体投地したのにはビックリしたよ。獣人族にとって『精霊王』は信仰の対象なんだって。


 その後はおやつタイムからの宴会に雪崩れ込み、アーノルドさんが狩ってきた3匹のワイルドボアは皆のお腹に美味しく収納されたのでした。


 因みにリーナとアーノルドさんの事だけど。


「リナリナは知らにゃいかもだけど、獣人族の雄って番に対してだけ物凄く心配症の世話焼きににゃるんにゃよ~」


 溺愛されてるやーん。

閲覧ありがとうございます。


物凄く難産でした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ