お客様・・・?
あれから何日もマリーさんと小豆や緑茶、和菓子を他の薬草と混ぜたり色々実験したよ。やっぱりモフ神様の小豆は優秀だったね。低級ポーションに加えたら中級になったのには驚いたわ。
調薬実験ってちょっと料理に似てるなって思ったから小豆でお赤飯を作ったら星3つ戴きました。
あぁ、そうそう。あの時作った甘納豆は日持ちもするからと、何と!イブリンさんの雑貨屋で試験的に売り出す事になっちゃったよ。疲労回復の効果はマリーさんの太鼓判貰ったし。
緑茶に関しては作業行程が違うだけで紅茶の葉と同じだから、マリーさんが薬師ギルドと相談してみるって。――美肌効果があるって凄い食い付きだったもんね。もしかしたら緑茶が市場に出回るのも早いかもね。
モフ神様の『おやつ係』に関しては……ウン、まぁ……受け入れましたよ。ここで生活出来るのもモフ神様のお蔭だしね。
◇◇◇
今日は暑さも少し落ち着いたし時折気持ちの良い風が吹くから、薬草畑の手入れも捗るねとレベッカと話をしながら作業していたある日。
「どうして此処に人族が居るのです?貴女は何者ですか?」
振り返ると、水色の髪にコバルトブルーの瞳をした美エルフがいた。……何かリーナの時を思い出すな。天丼ってヤツ?
「にゃんだ、ジュジュじゃにゃ~い!メチャクチャ久しぶりにゃ~」
「レベッカ、その呼び方は止めて欲しいって何度も言ったよね」
「にゃはは~コレだけは譲れにゃいのにゃ~ジュジュが嫌にゃらディディかにゃ?どっちがイイにゃ?」
「ディディの方がまだマシ――ってそうじゃなくて!」
「にゃははは~ディディに決定にゃ~」
「はぁ……もうレベッカは相変わらずだなぁ……マリーは?」
「残念にゃ~薬師ギルドに行ってて留守にゃ」
「な……入れ違いになったのか」
ダンジョンで見つけた新種の薬草の研究結果を報告しに行ってるのよね。序でに小豆の事も。そのまま登録完了するだろうって。
「多分もうすぐ帰って来るからその間手入れの手伝いするにゃ!」
落ち込むエルフさんを有無を言わさず強制参加させたけど大丈夫なの?ってか、ちゃんと挨拶してないんだけど?!
でもこのエルフさん凄いの。嫌がる素振りも見せず、テキパキ手入れを終えたら乾燥させてた何種類もある薬草を手際よく分類して収納していくの。お蔭であっという間に終わっちゃったよ。
「たっだいま~」
一息ついていたらタイミングよくマリーさんが帰ってきた。
「やったわよ~!2つ共正式に認定されたわ!名前も決まったのよ~鎮痛の方が『トーレ草』解毒の方が『クタシ草』よ!あそこのダンジョンの特産になると思うわ!『アズキ』の事も驚いてたわよ~!後、『リョクチャ』の製造をしてくれる所も見つかったし!良いことずくめね!」
「相変わらず薬草の事になると熱くなるね」
「え?お客さん?って……あ……」
「久しぶりだね。―――特級調薬師に合格したよ。約束、覚えてるよね?マリー」
「……ジュディ……」
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