リーナの報告
「お久しぶりですわ」
今日は久しぶりにリーナがやって来ました。
長い髪をポニーテールにし、濃紺のマントに瞳に合わせた翠を基調とした装備、腰には一振の剣を差した冒険者の姿も様になってます。ドレス姿も素敵だったけどコレはコレでイイ!
「今日はサチさm…さんのお耳にも入れておきたいお話があります」
改まった様子でのリーナの話は聖女召還の後日談だった。
何でも王太子と側近達が聖女に入れあげた挙げ句、国庫のお金を着服。
毎日贅沢三昧する聖女に不信感を抱いた教会の副司祭様が高度な再鑑定をしたらニセ聖女だと判明。しかも魅了魔法というスキル持ち。
「じゃあ王太子達は魅了されていたの?」
「いいえ、彼等にはそういった魔法を無効化する魔道具を身に付けておりましたから……」
「やっぱバカ太子にゃ~グスタフじゃにゃくクズダスにゃ!」
「あら、レベッカそれイイですわね」
で、彼等は一様に罰を与えられたと。自業自得だよね。
現国王は責を取って退位、第二王子のケイロス様が立太子され、そのまま即位されるんだって。
「ケイロス様は第二王妃様に似て聡明な方ですし、婚約者のティーナ様もとても努力家ですのよ」
「2人とも知ってるのにゃ?」
「王太后様の王妃教育の時に何度かご一緒しましたの。とても仲睦まじくされていて微笑ましかったですわ。そういえば元王太子は一度もいらっしゃらなかったですわね」
「プライドだけは高かったから優秀にゃリナリナに嫉妬して来れにゃかったんにゃよ」
「聞けば聞くほど元王太子のダメダメ感が……」
母親である王妃に甘やかされて、典型的な俺様王子になった結果が女に現を抜かした挙げ句、横領罪で廃嫡ですか……残念すぎる。
その甘やかした王妃様も国王と共に王都とは別の離宮に移されるとか。
「まぁ、これで元王太子派の悪狸達も大きな顔できにゃくにゃったにゃ!」
「フフフ……母も私が追放された時に離縁したと申しておりましたし……好い気味ですわ」
うーん、王侯貴族の世界って色々闇が濃そうで怖いわ~、一般庶民で良かったよ。
「嫌な話はこれくらいにして―――コレ見てくださいまし!」
「冒険者カードにゃ?……あにゃ!Cクラスににゃってるにゃ!」
「つい先日昇進試験をパスしましたの」
「わぁ~おめでとう!」
「おめでとうにゃ~!6年間ブランクがあったのに凄いにゃ」
「王妃教育の一環で騎士団で訓練しておりましたもの。ストレス発散にはもってこいでしたわ」
「……ただでは起きにゃい所が流石だにゃ」
「お祝いしましょ!泊まっていくんでしょ?パーティーだわ!」
「あ、それなら私、サチさんの和菓子が食べたいですわ。この前に戴いたのが忘れられませんの!」
「イイにゃ~!和菓子パーティーにゃ!サチサチおはぎもお願いにゃ!」
「レベッカおはぎ好きだね~。色々用意するからまっかせて~」
おはぎに白玉クリーム善哉、みたらし団子にどら焼に餡ころ餅。和菓子パーティーはっじまるよ~♪
――大好きな和菓子に我慢できず、モフ神様が乱入してくるまで後少し。
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