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モフ神様と森の中  作者: 南人
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閑話 聖女召還の顛末

 side ある神官


「バッカスティル嬢を国外追放だと?!何と言う馬鹿げた事を!しかも王宮から戻ってこないとは何を考えているのだあの聖女は!」


 お久しぶりです、皆様。ザラブ教の一神官です。

 私の目の前でオーガも逃げ出す凶相で怒り狂っておられるのは副司祭様です。正直私も逃げ出したいです。


 しかし、王太子殿下も何を考えておられるのやら……。

 バッカスティル嬢と言えば品行方正で王太子妃として、ゆくゆくは王妃に一番相応しい才色兼備なご令嬢だと聞き及んでおります。宮廷魔術師にもひけを取らない魔力の高さは『祈り』において重宝しておりましたのに。


――それはともかく早くコレをお渡しして退出したい。


「副司祭様、鑑定結果をお持ちしました」

「待ちかねたぞ!………これはっ!……やはり…」

「如何されましたか?」

「直ぐに司教様と王宮へ向かう。陛下に報告せねばならん」


 どこか覚悟を決めたような顔をした副司祭様が部屋を出て行かれました。どのような鑑定結果だったのでしょうか。


 ◇◇◇


 side 夢宮姫華


 小さい頃からパパやママはもちろん周りのみんなからカワイイカワイイって言われてきたの~。ウン、自分でもそう思うよ~!カワイイ姫華がお願いしたらみ~んな言うこと聞いてくれたもんね~。


 そんな姫華は今、聖女様って呼ばれてるの~。ラノベでよく読んだ聖女召還ってやつ~?カワイイ姫華にピッタリでしょ~!


 実はね~同じクラスの地味な子の足元に丸い光が出たんだけど~召還のヤツだってピーンときてね~その子突き飛ばして入れ代わっちゃった~。

 そしたらやっぱ聖女召還だったってワケ~!地味子より姫華の方がいいに決まってるから~あの時とっさに動いた姫華GJだよね~!


 でね!今、姫華の周りイケメンだらけなの~!

 金髪碧眼のザ・王子様のグスタフ~!ちょっと俺様だけどゴーインな男の子って姫華キライじゃないし~。

 インテリ眼鏡のディックは~他の人には冷たいのに姫華にだけは優しいの~。

 魔術師のシモンは~チャラくてちょっとエロいけど一番話があって面白いの~。

 あとは騎士のニック~。脳筋だから暑苦しいけど一途に想われるって悪くないよね~。


 み~んな姫華にドレスやアクセサリーをいっぱいプレゼントしてくれるし~いっぱい贅沢できるから毎日が楽しいの~。


 ◇◇◇


「聖女ヒメカ、大事な話があります」


 王様に呼ばれて大きな広間――謁見の間だって~――に行ったら教会の恐い顔のオジサンが居た~姫華この人苦手なのよね~。


「話の前にコレを」


 恐い顔のオジサンが姫華に首飾りをつけてくれた~なぁんだオジサンも姫華の事好きなんじゃな~い。


「聖女……イヤ聖女に成り代わったニセ者め!よくも我らを謀ってくれたな!」

「え?ナニ?ちょっ痛いっ!なんで姫華を押さえつけるの?!聖女である姫華を傷つけるなんて最低!王太子のグスタフ様に言って罰してもらうんだから!」


「――グスタフならもう王太子ではないぞ。此度の責により廃嫡とした。……国庫の金まで使い込むとは…甘やかしすぎたか……側近達も同様に責を取らせた」


 はぁ?!どゆことよ!ワケわかんない!


「そなたには聖女だと偽った事、王族を誑かし侯爵令嬢を貶めた等の罪を償ってもらうぞ!」

「何いってんのよ!姫華は『救国の聖女』でしょ!」

「いいや、詳しい鑑定結果には『傾国の悪女』『聖女に刷り変わった者』と出ておるわ!本物の聖女と入れ代わるとは罰当たりめ!」

「ソコまで分かるの?!……っ!」

「入れ代わったと認めたようなものだな。衛兵!こやつを教会に連れていけ!たっぷり『祈り』をさせてやろう」

「イヤよ!離して!イヤぁ~~!」


 ◇◇◇


 その後の彼ら


 夢宮姫華

 魅了封じの隷属の首輪付で教会にて幽閉。1日4回の『祈り』による障壁の魔力元その1。


 グスタフ・ハラディール

 元王太子。廃嫡後、北の塔に幽閉。魔力元その2。


 ディック・ノーヴォ

 元宰相子息。廃嫡後、平民の一文官として雑用に扱き使われる毎日。


 シモン・ネタスキー

 元宮廷魔術師長子息。廃嫡後、平民の一魔術師として教会の雑用係に。魔力元その3。


 ニック・ダルマン

 元騎士団長子息。廃嫡後、一兵卒として厳しさと変人・変態ばかり居る事で有名な北の砦へ。

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