寂しい女の1人飲み会
※16話目です。
あーあ、結局は恋のチャンスをダメにしちゃった。
まあ、相手が相手だから仕方がないか。
金曜の夜ともなれば、私は会社の友達と飲みに行くのが定番となっている。
しかも顔を出す殆どのコは彼氏同伴。
私だけが1人ぼっちで、回りから浮いたような存在になってしまっているから心細いのなんのって。
泣きちゃいたいぐらい、惨めな思いなのだ。
そんな私も、今度こそは彼氏同伴だろうと大いに期待していた。
でもやっぱ、ダメだった。
彼氏がオカマじゃあ、洒落になんないし恥ずかしい。
ってなワケで、今夜は自宅で1人飲み会をする事となった。
冷蔵庫で沢山冷やしているビールを開け、グビィーっとやる私。
ビールはよく冷えて、なかなかの味である。
一風呂浴びて、一息付いて飲むから飲み助の私にはたまらない。
今が至高のひと時と言えよう。
くぅー! 幸せー!
とまあ、いつもだったらこんな上機嫌で行くのだけど…、
今夜は違う。
彼氏いない女である私1人で飲んでいるのだから、ノリノリ気分にもなれないのだ。
「ダメダメ、落ち込んでちゃ。こんな時は気分転換にパァーと行かなきゃあ」
「女たる者、過ぎた事はサッサと忘れるものだよ」
「いつも元気な玲奈らしくないなぁ。しっかりしなよ」
しょぼくれ女の私を、友達は叱咤激励した。
毎週末恒例の飲み会に誘ってくれたけど…、
「1人っきりになりたいの。ゴメン」と言って、断ってしまった。
今となっては、スッゴく後悔している。
グイッと飲んで、ため息付いちゃう。
悶々とした思いでビールを飲み干す。
ピピ ケータイの着メロが鳴った。
今頃、珍しい。藤島さんからのメールである。
>ハーイ篠崎さーん! 調子はどう? 落ち込んでなーい? 結婚式の参加、心待ちしているから宜しくねー<
いつも明るい藤島さんらしい文章である。
メールには写真が添付されていた。
何と、藤島さんのウェディングドレスじゃなーい!
本人お手製のオリジナル衣装で、鮮やかな純白の柄がとても美しい。
写真を見ていると、心が癒されそう。




