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突然!異世界ライフ~とりあえずのんびり生きていこうと思います~  作者: おる・かん
第3章・ライクニフ国
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分かっちゃいたけど・・・

「うっうっうっ.....カズちゃんが酷いわ~.....ママは音声を付けただけなのに.....」

「いや、言っておくけどその音声が大問題な訳で、魔道具自体に問題はないからな!?」


俺は母さんと少し長いお話を済ませ、ギルドへと向かっている。


しかし、本当に反省しているのだろうか?


反省してくれたらいいなぁ.....無理だろうけど.....


母さんは.....親父もだが、『懲りない』『めげない』『反省しない』と3拍子揃っているのだ。


.....嫌な3拍子だな、オイッ.....


しかし、俺の必死の説得(説教)のおかげで何とか呼び出し音も無難なモノに変えてもらう事に成功した。

いや、何かもうそれだけで今日の目的達成って事でいいんじゃね?っと思うぐらい疲れた訳なんだが、本来の目的であるギルドに行かねばならないのだ。


(.....なんで身内の相手が1番疲れるんだよっ!)


「ハァ.....もういいや.....それで?何で母さんまで付いてきてるんだ?まさかこのまま付いてくるつもりじゃないだろうな?」

「あら~?用が終わったらガツインちゃん達を送らないといけないでしょ~?ならこのまま付いて行った方が早いわよ~」

「いや、それはそうなんだけど.....母さんが行くと目立ちすぎるんじゃない?」

「大丈夫よ~、ママの顔を知ってる人なんて.....上とラナード王国の人とポポイちゃんと.....え~っと.....少しぐらいよ~」

「結構な数の人に知られてんじゃねぇ~かっ!!」

「バレないように認識阻害の魔法を使っておくから心配ないわよ~」


本当だろうか?本当に頼むぞ?絶対だぞ?フリじゃないからなっ!?


こうして俺達がギルドに向かうのであった。






「.....何ここ?ラナード王国どころか、ラライに比べてもボロ過ぎない?本当にここギルドなの?」

「酷いっすね」

「流石に、これはあんまりじゃな.....」

「.....ギルドの長として、大変申し訳ありません」


俺達はギルドへ着いたのだが、思わずそう聞きたくなるような外観をしていた。

ボロボロで荒れており、ギルド言うよりは盗賊のアジトって言われた方が納得出来るんだが.....

俺の言葉にネルとシャルミナが相槌を打つと、ガツインさんが申し訳なさそうに謝罪してくる。


「ま、まぁ、中は案外綺麗なのかもしれないしな.....」


俺はそう言って、中にへと足を運ぶ。


「あんっ?なんだこのガキ?ここはガキの来るような場所じゃねぇ~んだよ!」


ギルドに踏み込んで第1歩でコレである。


(入って即イベントとか.....まだ受付どころか入口だよっ!)


「オイッ!聞いてんのかっ!おっ、よく見りゃ魔族のガキに半端者の女が3人居るじゃねぇ~か!ドワーフのジジイと獣野郎と.....ありゃ何だ?よく分かんねぇな.....」


ネルとシャルミナは、今は変装用の魔道具を装備していないので人族の姿をしていない。

ガツインさん達も生身のままだ。

よく分からんってのは多分母さんなんだろうけど、一体どう見えてるのか少し気になる.....

俺がそんな事を考えている間にも、絡んできた男はベラベラと喋り続ける。


「ガキッ!魔族のガキと半端者の女の3人を置いてさっさと帰れっ!半端者達は俺達が使ってやるから安心しろよ?魔族のガキは変態趣味の奴にでも高く売れるだろうよっ!」

「ガハハッ!ゲース!俺達にもちゃんと回せよっ!」

「おうっ!俺が使った後でちゃんと回してやるから楽しみに待ってろっ!」


「.....なぁ、シャルミナ?」

「.....言わずよもよい、妾も同じ気分じゃ.....」


ネルとシャルミナとキツネ系獣人の姉妹はコメカミに青筋を立ててピキピキさせておられる。

ガツインさんは怒りからか顔が真っ赤だ。

兎獣人の隊長はどこ吹く風といった様子で流しているようだった。

母さんは.....よく分からんな。ニコニコとしているが.....逆に何か怖いな。

そして俺は.....


「オイッ!何とか言ったらどうだ?このクソガッーー」


俺は男の顎を下から殴りつけると、男はそのまま天井に突き刺さった。


「うるせぇ~な。臭ぇ息吐きながら近づくんじゃねぇ~よ!誰の嫁さんをどうするって?ぶっ殺すぞゴミがっ!!」


俺はブチ切れていた。


いや~、お約束の展開なんだけど実際にされたら腹立つだけだわコレ。

ウザいしムカつく。

.....まぁ、何となくそうなんじゃないかなぁとは薄々分かっちゃいたけども.....


「ゲースっ!このガキッ!俺達に喧嘩売ろうってのかっ!」

「喧嘩売ってんのはお前らだろうが。存分に相手してやるから喜べよ、雑魚助共」

「ぶっ殺してやるっ!お前らっ!このクソガキを生かして帰すんじゃねぇ~ぞっ!ジジイと兎野郎はぶっ殺せっ!女共はこのクソガキの四肢を切り落として目の前でオモチャにしてやれっ!」


チンピラ冒険者の言葉に俺は更に怒りのボルテージが上がる。


「へぇ~.....誰を殺して、誰をオモチャにするんすか?」

「冗句にしては笑えんのぉ.....まさか、妾達をこやつ等みたいな雑魚がどうにか出来るとでも?」

「私達にカイエン様以外の男が触れられるとでも?」

「ぶっ殺~っ!ミンチにしちゃうよ~っ!」

「フッ.....漢らしさの欠片もない人族達だな.....キツイ仕置きが必要なようだ」


ネルとシャルミナも静かに切れており、キツネ姉妹も激怒している。

兎隊長はこんな時でもダンディを欠かさない。


いや、顔は兎だし鼻をヒクヒクさせている姿はダンディとはかけ離れててむしろ愛くるしいって見た目なんだが、その身に纏う雰囲気がね.....まさに歴戦の戦士といった感じである。


俺達とチンピラ共は睨み合い、場はまさに一瞬即発といった感じだ。


「何事ですか!騒々しいですよ!ここを何処だと思ってるんですかっ!」


その時、奥から出てきた1人の人族男性が大声を上げる。

髪の毛は綺麗にセットされており、服も一目で上質な服だと分かる眼鏡をかけた男性だ。

その周りには何故か3人の女性職員をベッタリと侍らせており、その職員達もやけに派手でケバい感じの人族だ。

見た目で判断するのはアレだが.....正直、良い印象は受けない。


「し、支部長っ!ち、違うんですっ!このガキ共がっ!」


.....ふ~ん?どうやらあいつがここの支部長らしい。

って事はジーポーン側の人間って事で、つまり俺達の敵だ。


(ってか周りの職員の女性達は何なんだ?揉め事があったから仕事の一環で、止める為に付いて来ただけか?う~ん.....とりあえず良く分からんから今の所は放置だな。お仲間なら容赦はしないが今はいい。問題はあの支部長か.....)


俺は静かに支部長と呼ばれた男を見つめるのであった。


.....さて、まずは相手さんの言い分ってのを聞いてみるか。

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