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突然!異世界ライフ~とりあえずのんびり生きていこうと思います~  作者: おる・かん
第2章・ラナード王国
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閑話・アリア、行っきま~す!

あぁ.....もうカズキ様のお顔を拝見出来ない日々が続いて約2か月になります。


いえ、正確には一月と26日16時間24分37秒になりますね。


カズキ様が居ない生活が、私をこれほど苦しめるとは.....以前の私からは考えられませんね。

これも全て、カズキ様の愛くるしさがイケないのだと思います。


目を瞑れば、私の脳裏にはカズキ様と過ごした日々が思い出されます。


『アリア、いつもありがとう。大好きだよ』

『アリア、俺はアリアが居ないと寂しくて駄目なんだ』

『アリア、悪い姉にはお仕置きが必要だと思わないか?』

『このメ〇豚がっ!お仕置きなのにこんなに嬉しそうな顔しやがって!』

『ほらっ!何が欲しいんだ?言ってみろっ!』

『ちゃんと言えたらご褒美をあげないとなぁ~』


私は、カズキ様との素晴らしい日々の数々を鮮明に思い浮かべる。

(注:全てアリアの妄想であり、そんな事実はありません)


「.....アリア様?顔がすっげぇ気持ち悪.....いででででっ!何でもないっ!何でもないですっ!」


私が幸せな日々を懐かしんでいると、カイエンが口を挟んできました。

少し何やら良くない事を言いたそうだったので、顔を掴んでお仕置きしておきましたが.....

まったく.....カイエンにも困ったものです。

エンカと結婚したとは聞きましたが、これではエンカは苦労するでしょうね。


「あぁ~痛ってぇ.....何でみんなすぐ、俺の顔面を握りつぶそうとするんだ?」

「ハァ~、カイエン.....貴方のその、思った事を直ぐ口に出すのは治しなさい。素直なのはいい事ですが、もう少しデリカシーを覚えなさい」

「母ちゃんやエンカも同じような事言ってたな.....でも、あんまり良く分かんねぇなぁ。だって、嘘を吐くのは駄目だろ?」


そんなカイエンの言葉に、私は思わず額に手を当て空を仰ぐ。


(ソウカ.....貴女も苦労してるのですね.....)


私は、部下でもあり、友人でもあるソウカの苦労を心の中で労わる。


「アリア様、ジン様とミリア様が御戻りになられました」


っと、その時、私の背後からメイド長が声を掛けてくる。


「分かりました。すぐに向かいます。カイエン、今日の訓練はここまでです。訓練し足りないと言うのであれば、誰か屋敷の者に頼みなさい」


私はカイエンにそう言い残すと、足早にお2人の元へと向かった。







「おかえりなさいませ、ミリア様、ジン様」


私はそう言うと、深く頭を下げる。


「ただいま~、アリアちゃん」

「留守の間すまんな。何か変わった事とかあったか?」

「いえ、特に問題はございませんでした。皆、いつも通りかと.....いえ、1つだけ問題が」


私はジン様の問いに、1つだけ訂正を加える。


「.....何かあったのか?」


私の言葉を聞き、ジン様とミリア様は真剣な顔つきになる。


「はい.....カズキ様と会えなくて寂しくて気が狂いそうです。もう一月と26日16時間51分45秒もお会いしていないのです!これは由々しき事態です!なので、即座に私にカズキ様成分の補給が必要かと思われます!」

「.....お、おうっ.....それは.....大変だな?」


ジン様は言葉を詰まらせ、苦笑いしておりますが、ミリア様は


「分かる.....分かるわ~、アリアちゃん。カズちゃんと会えないなんて、拷問にも等しい事よね~」


っと、私の気持ちを理解してくださっている様子。


「安心していいわよ~?ちゃんと明日からお休みをあげるから、カズちゃんと会ってくればいいのよ~」

「ああ、そうだな。今まで留守を頑張ってくれてたし、何なら1月程休むか?」

「いえ、お気持ちだけ受け取っておきます。休日は3日程もあれば十分かと。しかし、お言葉に甘えさせて頂き、カズキ様には会いに行こうかと思っております」


(あぁ、やっとカズキ様にお会いできる.....)


私の心の中に、歓喜の嵐が吹き荒れる。

しかし、私の本分はミリア様の補佐であり、1月も側を離れるなどあり得ない事だ。

3日も貰えれば、十分にカズキ様の元を訪れ、成分を補給出来る事だろう。


「じゃあ明日から行ってくるといいわよ~。カズちゃんの居場所は分かるかしら~?」

「はい、問題はございません」


この世界のどこに居られようとも、カズキ様の居場所など即座に分かる。

あの黒くて神々しい、魔力と神力の入り乱れた力強い波動.....あんなモノを垂れ流されれば、一目瞭然である。

分からない者など、ミリア様の眷属には不要だろう。


「明日の準備もあると思うから~、今日はもう下がってもいいわよ~」

「畏まりました。何か御用があれば、直ぐにお呼びください」


私はミリア様に頭を下げ、そう伝えて退室して行く。


(さて、お時間も頂いた事ですし、明日の準備でもしますか)


準備と言っても、そんなに大した事ではない。

精々、替えの着替えや下着を準備するぐらいだ。

いや.....鞭や蝋燭、その他の各種道具も必要になるかもしれない.....念の為、用意しておきましょう。




こうして翌日、私は背の10枚の翼を広げ、全速力でカズキ様の元へと空を駆ける。


(カズキ様、このアリアエル、今貴方様の元へ向かいます!)


この日、ラナード王国の上空に浮かぶ大陸から、一筋の白い光が多くの人に目撃された。

その光の軌跡は、まるで流星のような白い光の尾を引いていたのである。

そして、その白い流星は、一直線にライクニフ国の方へ向かって行くのであった。

やべー奴が動き始めました.....と言っても出番は短いんですけどね.....

次からライクニフ国でのお話です。

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