結婚パーティー
俺の結婚のお披露目パーティーの準備が終わり、いよいよそのパーティーが開かれた。
俺は日本の結婚式で着るような白いスーツに身を纏い、髪形もセットしてる。
俺と同様、今回の主役である嫁さんズはドレスに着替える為に別室だ。
準備が終わり、姿を見せた5人の姿に俺は心を奪われ見惚れていた。
リロロは純白の、正にウェディングドレスといったような恰好だ。
少し大胆に開けた胸からは、大きなお胸がこぼれそうで目が釘付けになる。
嬉しそうに、そして少し恥ずかしそうにしながらも、尻尾をパタパタと振っていた。
ミラーカは真っ赤なドレスで、スラっとしたミラーカにはとても良く似合っている。
ヴァンパイアの姫に相応しい装飾を身に着け、凛と胸を張っている。
しかしその表情は嬉しさからか、少しだらしなくさせているのも何かミラーカらしいな....っと思った。
フローラは淡い緑の落ち着いた感じのドレスだ。
草花で編んだであろう装飾品がいくつか目に入る。エルフの文化だろうか?
フローラは口数はそこまで多くはないが、表情はいつも百面相していて割と分かりやすい。
今は幸せそうな表情で微笑んでいる。
シャルミナのドレスは漆黒のゴスロリ風っといったような感じだ。
いつもはカッコよさに拘るので、可愛い系を選んだのは以外だと思ったが.....
シャルミナの褐色の肌と頭から生えた角のおかげで中々様になっている。
普段消してある背中の羽が出しっぱなしなのもその一環なのかな?どこか得意げに見える。
ネルは青いチャイナドレスのような恰好だ。
普段は隠れていて目立たないが、今はその大きな胸がパツパツで凄く目立つ。
下半身のスリットからは綺麗な足がチラチラと見えてとても色っぽい。
物凄くエロさを感じるのだが、ピコピコと動く耳は可愛らしい。
そんな5人と共に会場へ入る。
大勢の人が集まってくれている会場は立食パーティーみたいな感じになっていて、複数のテーブルの上に豪華は料理が沢山並べられていた。
俺達の紹介と軽い挨拶が終わり、乾杯の音頭でパーティーは始まる。
日本の結婚式や披露宴みたいな形式に沿ってって感じではなく、各々が自由にワイワイやるようなラフな感じらしい。
まず最初にお祝いの言葉を言いに来てくれたのは、ソウカとカイエン、ゴブロウとオーク族の男性、そして魔族と思われる男性だ。
この魔族の男性、名はバルドで実はファンタスの責任者らしく、どこかで見た事あるなぁ...っと思っていたら、実はバトルカルタで解説をしていた男性だそうだ。
自身もバトルカルタに出場しているらしく、今期のランキングは1位と凄腕である。
ミラーカは当然知っているらしく、『来期は負けないよっ!』と笑顔で談笑していた。
ゴブロウと一緒のオーク族の男性はオーグルという名で普段はゴブロウの補佐としてビークンの町で仕事をしているらしい。
とても愛妻家で、子供も3人いるのだそうだ。
そしてサラディの代表として来てくれたソウカとカイエン。
カイエンはいつもの調子と口調で気軽に言葉を吐いてくるが、それをソウカに叱れる、いつものやり取りを行っていた。
カイエン.....俺がこの世界に来てからの初めての友達。
色んな人が俺を親父と母さんの子として見て接してくる中で、カイエンだけは初めから違った。
砕けた口調でズケズケと遠慮なく物を言ってくれるカイエンに俺はどれだけ救われたのだろうか。
色眼鏡無く、俺自身を見てくれるカイエンのおかげで、俺はこの世界でそんなに悩む事なくやってこれたのだろう。
リロロ、ミラーカ、フローラ、シャルミナ、ネルの5人も俺を見て愛してくれてはいるが、やはり最初の頃は遠慮している部分とかもみられたのだ。
ありがとう、俺の親友よ。
その次に来てくれたのはヴァンパイア族の皆だ。
口々にお祝いの言葉をくれ、皆感激して涙をボロボロと流していた。
その時に例のミラーカの爺が自己紹介をしてくれたのだが.....
まさか自分の生い立ちから紹介が始まるとは思わなかったよ.....
5分ぐらい喋り続けて爺が5歳の頃の話になった時に、回りの人達から殴られて退場していった。
おかげで名前は聞けていない.....
その後も次々と色んな人達がお祝いの言葉を伝えにきてくれた。
ここに来ていない人達も、今日は各町で少しお祭りみたいな感じで盛り上がっているらしい。
俺達は最初は6人で固まっていたのだが、今は皆それぞれの場所で楽しそうに会話をしている。
俺は周りの人と会話をしながらその様子をチラリと横目で伺う。
リロロはソウカとカイエンの近くで同年代に見える男女数人と楽しそうに会話している。
学校に通ってた時の友達かな?
リロロは1年ぐらいしか通ってないって話だったけど、ちゃんと友達は作れたらしい。
時たまソウカにカイエンが殴られているが、きっとまた余計な事を言ったに違いない。
リロロと周りの男女達はそれを見て楽しそうに笑う。
ミラーカはヴァンパイア族の皆に囲まれて嬉しそうだ。
時々拳を握り、決意に満ちた表情をしているのはバトルカルタ関係かな?
周りのヴァンパイア族がパチパチと拍手をしている。
あっ、爺さんが殴られて後ろに引きずられていった。
それを見ていたミラーカは少し困り顔だがすぐに笑顔に戻り、周りの者達との会話を再開していた。
きっといつもの事なのだろう。
フローラは同族のエルフ達に囲まれている。
なにやら顔を真っ赤にさせて焦っている表情だ。
きっと揶揄われているんだろう。
フローラは揶揄うと表情がコロコロと変わってとても可愛らしい。
揶揄いたくなる気持ちは俺には分かるよ...っと同意し、心の中で1人ウンウンと頷く。
たまに覗かせる笑顔はとても幸せそうだ。
シャルミナはこの屋敷で働いてくれているメイドや使用人に囲まれている。
多分、彼女の指導を受けて、彼女を特に慕ってる面々なのだろう。
何やら身振り手振りで何かを教えてるみたいで、周りの人達はそれを真剣に聞いているようだった。
誰よりも見た目は幼いが、彼女は間違いなく指導者で、それを生きがいにしている。
そんな年長さに相応しい彼女の面倒見の良さは間違いなく大人の女性魅力の1つなのだろう。
俺はその光景を眺めながら心が温かくなっていくのを感じる。
ネルは冒険者風の恰好をした人達に囲まれていた。
彼女が地上で働いていた時の情報収集班の先輩や同僚、後輩なのだろう。
特に女性の人達に多く囲まれ、時折、キャーっと黄色い悲鳴が聞こえてくる。
その時のネルは少しドヤ顔だったが.....
あんまり余計な事は言わないでね?ねっ?
何か紙みたいな物を渡しているのが見えたが、多分あれは前にネルがメモしていた地球のサバイバル情報なのだろう。
ネルは面倒見も良く、よくシャルミナと共に5人のまとめ役になる事も多い。
少し突っ走ってしまう事もあるが、周りに気を遣う、優しい女性だ。
ふぅ~.....少し飲み過ぎたかな?少しフワフワとしてくる。
俺は普段、お酒は飲まない。
昔から付き合いでしか飲まないのだ。
弱くはないのだが、単純にアルコールの味があまり好きではないのだ。
俺は酔いを覚ます為に少し風に当たろうと考え、周りに断りを入れてから1人バルコニーの方へと歩き出す。
そんなバルコニーに向かう俺の後ろ姿に、2人が視線を向けている事を俺はこの時気付いていなかった....
次で1章が終わります。
時間があれば今日中に更新したいのですが、間に合わなければ明日の予定です。
誤字脱字報告ありがとうございます。
お読み頂きありがとうございます。




