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突然!異世界ライフ~とりあえずのんびり生きていこうと思います~  作者: おる・かん
第4章・樹海国家ユグドレフィア
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宝樹祭デート.....・リリーナ編

「悪いな.....リリーナ。折角のデートが昼からになって.....」

「別にそのぐらい構いませんわ。そうやって私を気遣ってくれる気持ちだけで十分ですわ」


今日はリリーナとデートの日なのだが、俺は昼まで動けるような状態ではなかったのでリリーナには悪いが昼まで回復に努めさせてもらったのだ。

え?何があったのかだって?

.....察して欲しい。

ただ1つ言える事は、リロロとネルの相手を連続にすると俺が持たない事が分かったって事だ。

今度からは絶対に2人が離れたスケジュールでお願いしたいもんである。

.....あれっ?そういや、俺の為に設けたはずの休日がいつの間にか無くなってるんだが?

当たり前のように連日誰かの相手をする事になってるんだが?

おかしいな.....コレは今日、帰ってから抗議させてもらわねば。


「ところでさ.....」

「どうかなさいまして??」

「如何いたしたのでしょう?」

「いや、何でピコさんが付いて来てるのっ!?」


コレって嫁さん達との2人っきりのデートのはずだよね!?

シレっと当たり前のように付いて来てるから違和感なかったけど、リリーナはそれでいいのか??


「私はリリーナ様のお世話役兼護衛です。なので付いていくのは当然かと?」


ピコさんは『コイツ、何言ってんだろう?』って様子で首を傾けている。


「リリーナはそれでいいのか?2人でデートって事だったはずなんだが.....」

「私は構いませんわよ?ピコなら何の問題もございませんわ」

「勿論です。サポートはさせて頂きますが、お邪魔をするような事はございません。私の事は、そうですね.....そこいらの石ころ程度に思っていただければよろしいかと」

「あ、はい.....」


いや、リリーナが良いってんなら別に構わないんだけどさ.....

それにしても石ころは少し無理があるんじゃないか?

出来るだけ意識しないようにはするけど、ピコさんも普通に綺麗な女性だしな.....

ってかすれ違う人も、リリーナは当然だがピコさんを見て呆けてる人も何人かいるし.....


「ま、まぁいいか。所で.....リリーナは今日は行きたい場所とか見てみたい場所とかはあるのか?」


俺は気持ちを切り替えてリリーナにそう尋ねた。


「そうですわ.....何かこの国の特産品のような物がある場所を見てみたいですわね」

「リリーナ様、それでしたらこの辺りにユグドレフィアで有名な、妖精糸で織られた布を使用した衣服類を取り扱っている店が集まっているそうです。ここでは外から来た客人向けのお店が多いそうですよ」


リリーナの言葉に、ピコさんはそう言って懐から何やら地図?パンフレット?のような物を取り出し、ある場所を指で示しながら答える。


.....何それ?


「.....その地図みたいなのって何?そんなのがあるって俺、知らなかったんだけど.....」

「コレは私が、シロ様やこの里の住人に聞き込みを行い、事前にリサーチした場所を書き留めたお手製のパンフレットでございます。特に自慢するような物でも無く、恥ずかしいのですが.....」


いやいやいやっ!?十分過ぎるだろっ!?えっ?何っ?事前にそんな事してたのっ!?

ずっとリリーナの傍にいた気がするんだけど、一体いつそんな事してたのっ!?

ってかピコさん有能過ぎないっ!?


「ピコはいつもこのように事前に色々と調べてくれてますの。流石ピコですわね」

「恐縮です」

「す、凄いんですね.....」

「そのような事は――」

「その通り!ピコは凄いんですのよっ!」


俺は驚いて、ピコさんって凄いんですね?ってやんわりと伝えてみると、ピコさんは謙虚にそんな事は無いと言おうとした所にリリーナが少し食い気味でドヤ顔を披露しながらピコさんの事を嬉しそうに褒める。


「ピコは昔からそうなんですわ。私の行きたい場所や欲しい物、それに楽しめそうな物や興味がありそうな場所を事前に調べてくれてますの。私もとても頼りにしていますし、自慢の従者ですわ!」


へぇ~、俺にそういった人が.....いや、止めておこう。

こんな話をすると、リロロが凄い張り切りそうな予感しかしない。

リロロは今でも十分に俺のお世話をしてくれてるしな。

これ以上負担はかけたくないからこの話は黙っていよう。


こうして俺達はピコさんお手製のガイドブックを元に、リリーナが喜びそうな場所へと向かい、デートを満喫するのであった。





☆☆☆


「素敵な物が沢山あって素晴らしかったですわね!」

「.....ソウデスネ」

「さっそく今夜から着てみますわ!」

「.....ソウデスネ」

「どの色がいいかしら?白.....いえ、黒.....赤も捨てがたいですわね」

「.....ソウデスネ」

「もうっ!カズキ様っ!ちゃんと私の話を聞いてくださいませっ!」

「はい、すいません!.....でもさ.....」

「でも?」

「.....下着屋じゃねぇえかっ!!俺はてっきりオシャレな服とかがあるんだろうな~って思ってたよっ!」

「カズキ様、妖精布は主に女性用下着に使用されている事で有名な生地です」

「そうですわよ?履き心地や肌触りが良い事で有名な生地ですわね。それが何か問題でもありまして?」

「大ありだよっ!!沢山の女性用下着の前に1人で取り残されて視線が痛かったんだよっ!!」

「あら?それでしたらカズキ様も、私とピコと一緒に選んでくれればよろしかったのに?」

「無理だからねっ!?沢山の女性の中で、真剣に『う~ん、こっちのが露出も多くていいんじゃないか?』とかって女性用下着を選べる訳ないだろうっ!?俺はそこまでメンタル強くないからねっ!?」


いくら妻の物とは言え、女性用下着を真剣に選ぶ男.....無理無理無理っ!

周りの視線に耐えられる自信がないよっ!!



「それとピコさんっ!なんで途中でちょいちょい余計な事言うのっ!?」

「余計な事?はて?何の事でしょうか?」

「リリーナが試着中の時の事だよっ!!何が『今、この中でリリーナ様は下着姿で御座います。どうでしょう?ここいらで1発子作り等?』だよっ!する訳ねぇだろっ!!」

「妻であるリリーナ様とそういった行為をしても問題ないのでは?それに遅かれ早かれでは?今夜する事ですし」

「場所を考えろよっ!場所をっ!!その後も、何でちょくちょくそっちの方向へ持っていこうとするんだよっ!」

「リリーナ様をサポートするのが私の役目ですので」

「サポートってそっちなのっ!?」


普段の有能なピコさんは何処へ行ったんだよっ!?

まさか.....普段は皆が居るから控えているだけで、リリーナと2人だとこうなのか!?

くっ、まさかピコさんがこんな人だったとは.....


俺はピコさんの衝撃の事実のショックで、全然リリーナとのデートに集中出来なかったよ.....

いや、下着選んでただけでデートって言っていいのか分からないけどさ.....


リリーナの買い物は皆の中で1番長いのだが、まさかデートが下着選びだけで終わるとは.....

朝からデートしてたらまた違ったのかね??

でもそれは、ネルのせいであって俺に責任は無いんじゃないかぁ.....

まぁ、リリーナも満足そうだしヨシとしておくか。


こうして俺は、リリーナとのデート?を終えて皆が待つ家へと帰路に着くのであった。


尚、新しい下着を着けたリリーナはとても素晴らしかったと言っておこう。

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