フローラの祖父母③
1つの目標にしていた100話目だ、わ~いっ!
なんだかんだでコツコツと続けて総文字数も35万字を超えておりました。
これもいつも読んで下さる方々のおかげです。
本当にありがとうございます。
今後とも、是非よろしくお願い致します。
「いや~っハッハッハッ!貴方がカズキ殿ですかな?これは曾孫が楽しみだなっ!カズキ殿、頼んだぞ!」
そうやって豪快に笑いながらバシバシと俺の肩を叩いてくるフローラのおじいさんのリュアンさん。
いやいやいやっ、息子さん、リョシンさんの事でふさぎ込んでたんじゃないのっ!?
どう見ても長い事自分を責めてた人には見えないんですけどっ!?
俺達は離れの部屋で3日間待たされた後の出来事がコレである。
多少は時間かかるかもしれないなぁ~なんて思っていたのだが、まさか3日もかかるとは.....
最初はのんびりと待っていたのだが、1日経っても2日経っても何の音沙汰も無く、流石にちょっと長すぎじゃね?って思って他の嫁さんズに同意を得ようとしたのだが
「まだたった3日じゃぞ?」
「3日とか全然待つ内に入らないんじゃない?」
等とシャルミナとミラーカの不老組にそう言われてしまった。
「いや~っハッハッハッ!これは曾孫が楽しみだなっ!カズキ殿、頼んだぞ!」
そうやって豪快に笑いながらバシバシと俺の肩を叩いてくるフローラのおじいさんのリュアンさん。
いや、息子さん、リョシンさんの事でふさぎ込んでたんじゃないのっ!?
どう見ても長い事自分を責めてた人には見えないんですけどっ!?
俺達は離れの部屋で3日間待たされた後の出来事がコレである。
多少は時間かかるかもしれないなぁ~なんて思っていたのだが、まさか3日もかかるとは.....
流石にちょっと長すぎじゃね?って思って他の嫁さんズに同意を得ようとしたのだが
「まだたった3日じゃぞ?」
「3日とか全然待つ内に入らないんじゃない?」
等とシャルミナとミラーカの不老組にそう言われてしまった。
んん~っ、価値観っ!!
「いや、待てよ?母さんは全然そんな感じじゃなかったぞ?」
確か.....アレはそう、俺がまだ中学生ぐらいの時の事だった。
中学生に成りたてで、初めて友達と少し遠くの街まで遊びに行った日の事だ。
俺は初めての遠出という事もあり、凄くワクワクしながら出かけて行ったのを覚えている。
初めて見る街並みや、自分の住んでた所よりも発展した場所で遊ぶというのは凄く楽しかった。
.....母さんが10分毎に電話さえしてこなければ。
最初はテンション高く遊んでいた俺だが、母さんからのシツコイ鬼電に最早はしゃいで遊ぶような気持ちに成れず、結局その後は微妙な空気になって解散する事となった。
当然、俺は帰って母さんに怒りをぶつけたのだが、当の本人は『だって~、心配だったんだもの~』っと全く改めるような素振りすら見せないので結局俺が折れる事となった苦い思い出だ。
母さんも不老なはずなんだがな.....3日どころか30分も我慢出来てなかったんだが.....
俺はソレを思い出し伝えてみたのだが
「.....ミリア様はノーカンじゃ」
「.....ミリア様は僕達とはまた違うんじゃないかな?」
等と言われてしまった。
くそっ!母さんの過保護は不老種の常識さえも通じないってのかよっ!!
.....まぁ、そんな訳でずっと待ってた訳なんだが、ようやくリュアンさんが落ち着いたってフランさんから呼ばれたので会いに来たら開口一番こんな状態だ。
「あの.....息子さんの事でふさぎ込んでたはずじゃ.....」
俺はリュアンさんの勢いに押され、思わずそう口にする。
「リョシンの事はもう過ぎた事じゃ.....確かに儂のせいでリョシンは命を落とした.....じゃが、いつまでのウジウジとしとったら儂がリョシンに怒られてしまういそうじゃしな。それにリョシンの忘れ形見でもあるフローラたんを守る!きっとそれが儂に出来る唯一の償いなんじゃ!!」
「そ、そうですか.....」
割り切り過ぎだろっ!!ただの爺馬鹿全開なだけじゃねぇかっ!!
リョシンさんが浮かばれないよっ!!
俺は少し不遇な扱いのリョシンさんに同情した。
「そ、そういえば、何でリュアンさんはお2人の結婚を反対していたんですか?」
俺は何とも言えない気持ちを誤魔化すようにリュアンさんに質問する。
「.....らじゃ」
「えっ?」
「.....だからじゃ」
「すいません、良く聞こえないんですが.....」
「じゃから、ウリスコの娘だからじゃ!」
.....え~っと、どちら様で?
俺がリュアンさんの言葉に少し困惑していると、フランさんが事情を説明してくれた。
「フローリアちゃんのお父さんであるウリスコとリュアンは昔から仲が悪くてね~.....顔を合わせればいつも大喧嘩。根本的に馬が合わないって感じかしら?それで2人が結婚するって言いだした時にリュアンとウリスコが大反対してね~.....それで2人共、里を飛び出して行っちゃったのよ.....」
「な、なるほど.....」
って事はウリスコさんはフローリアさんのお父さんで、フローラからしてみればもう1人のおじいちゃんになる訳か。
ってかそもそも.....自分達のイザコザで子供にまで迷惑かけるんじゃねぇよっ!!
流石にコレはリョアンさんが悪いわ。しっかりと反省してもらいたい。
俺はリョアンさんを責めるようなジト目で見つめる。
「.....フ、フンッ、あのいけ好かん男と家族等.....」
「それはこちらの台詞なんですがね?」
リョアンさんが何か言い訳をしようと口を開いた瞬間、入口の方から男の声が聞こえた。
「き、貴様っ!ウリスコっ!何故この家に貴様が来るんじゃっ!!」
「ご心配なく、別に貴方に用はありませんので。ここにフローリアの娘、つまりは私の孫が来ていると聞きましてね」
「なっ!?一体誰に聞いたんじゃ!!」
「宝樹様が教えてくださいましたが?それが何か問題でも?」
「ぐぬぬっ.....帰れっ!!貴様みたいな厭味ったらしい奴がフローラたんに近づいたら、フローラたんが汚れてしまうわっ!」
「その台詞はそっくりそのままお返ししましょう。貴方のような古臭くて偏屈な人に私の可愛い孫が近づくなんて.....考えただけでも悍ましいですね」
「なんじゃと貴様っ!!」
「何ですか?やるんですか?」
「上等じゃっ!今日こそ貴様に引導を渡してやるわっ!」
「私こそ貴方にキッチリと格の違いを教えてあげましょう」
リョアンさんとウリスコさんは睨み合い、今にもお互いに飛び掛かりそうな臨戦態勢だ。
これはマズイ。俺はそう思い2人を止める為に動こうとすると、先にフローラが動いた。
「.....おじいちゃん達は.....仲悪いの.....?.....わたしは.....仲良く.....して欲しい.....」
フローラはウルウルと2人を見つめながらそう言うと、リョアンさんとウリスコさんはお互い視線を交わし、ガシッとお互いの肩を組んだ。
「な、な~んてなっ!儂らは大の仲良しじゃよ!じゃからフローラたんが心配する必要はないんじゃぞ?」
「えぇ、その通りです。じぃじ達は大の仲良しですよ?フローラに悲しい思いをさせるはずないじゃないですか」
「.....本当に.....?」
「勿論じゃ!な~?ウリスコよ?」
「本当ですよ。ねぇ?リョアン?」
2人はフローラにそう言いながら、アハハハッっと笑う。
.....お前等、ちょっと孫に対してチョロ過ぎなんじゃないかなっ?
ついさっきまで、いかにもお互い嫌ってますって雰囲気全開だったのに、フローラに言われただけで何で従来の親友みたいな感じになってんだよっ!!
こうして、フローラの存在のおかげで長年続いていた2人の争いは終止符を打つ事となったのだった。
.....孫パワー、恐るべし。




