75 連鎖
叩きつけた瞬間、衝撃波が発生、いつもより強力で、頭上にあった雲は四散、先程えぐった大地は更にえぐれ、穴の底が見えないほどに。草原は渓谷になってしまったかな、すみません。
皆と協力して穴を探り、魔王像を発見。魔王ドムキスを倒した。
周りにあった遺体はやはり魔術七星の人たちだった。
「まさかの裏切りね。私も彼らに会ったことがあるけど立派な人達だったわ。今でも信じられない」
今回は失ったものが多すぎて素直に喜べないな。多数の人命に、正義の心に。あの時気がついていれば。もしかしたら未来が変わっていたのかもしれない。
俺の気持ちに気がついたのか、彼女たちが俺の肩をぽんと叩く。そうだな、もう事件は起きてしまった。今更悔やんでも仕方がない。それよりもこれからどうするか、だな。
気だるい体を木に寄せ、応援が来るまで一眠りした。
タラテメンに戻ると、今度はここでも魔王が復活、暴れていたことがわかった。何者かが魔物生産場を占拠、その場の職員たちや付近の住民たちを生贄に魔王が復活したようだった。
これを聞きすぐさま現場に直行。魔王を確認後、これを倒す。
妙に弱く感じた。どうやら半復活、中途半端な復活だったようで被害は少なめで済んでいたようだ。とはいっても村2つが壊滅してしまったが。
「どうやら戦力がいなくなったところを狙って占拠、像を奪ったようだ。だが、魔導王が瞬時に撃破されたのを知り、焦って中途半端な復活をさせた、推察ではあるがそんなところだろう」
と大きなため息をつきながら話す王。それにしても嫌な予感がする。もしかしたら世界で一斉に? 俺がその「何者か」だったらそうするな。この国の魔王復活も手際が良すぎるし。
頭によぎったその考えを、王に話す。
「ありえる話だ」
となるとのんびりしていられない。俺達はニドウへ向かうことに。アクエルヌ王がこの国で一番はやいという船に乗せてくれるとの話を。
その足で、国の軍が駐留する港へ。軍船かな、多数の兵が乗っていた。
「上から聞いています。早速向かいますね」
船でニドウへ。はやいはやい、聞いたところ最新鋭の船だという話だった。他の船とは明らかに違う。船体の素材はただの木材ではないようだ。
港町に到着、予想通りというか街は魔王復活で困惑していた。
魔王が居る位置を聞き出し、そこへ向かう俺達。と、そこには懐かしの人たちが。
アルベル王、リラオガ、カイネ、シード、ガトラ、イーダが。チャンピオンファイト以来か。
「久しぶりだなサイゴ。その様子だとやはり他でも魔王が復活したか」
「やはりということはそちらでも?」
「ああ、エニスで魔王が復活した。皆と協力して撃破できた」
「ここの魔王は中途半端な復活をしてますね」
「エニスで復活した魔王は即撃破できたんだ。だから次の動きがはやかったからあちらさんは焦って中途半端に復活をさせたのかもしれない」
嫌な予感が的中、どうやら世界で一斉に魔王が復活したようだった。だが問題なく倒せているようだ。状況も似たようなものだな。
リラオガが1人で戦闘をしている。半復活とはいえ魔王を子供扱い。なんだあれ? 炎でサーフィンしてるぞ。なんとも破天荒な戦い方だ。
終始リラオガ魔王を圧倒、最後大きな炎で燃やして終了。彼ってこんなに強かったのか。何だか腑に落ちないが勝ちは勝ち。まあ特殊能力タイプとの戦闘だと簡単に負けてしまうことも考えられるからな。チャンピオンファイトのときはそうやって負けたのだろう。
「カッカッカ、闘り足りねえがこんなもんかな」
全員でニドウ王都リブラザーに。街は俺たちを歓声で迎えてくれた。パレードに近い状態でそのまま城へ。
「皆、よくやってくれた」
マルーチ王から労いの言葉が。サマトリ王子もそこにいた。こうなると、北東の大陸でも同じことが起きていると予想された。ある程度戦力を残し、北東魔王討伐隊を結成。
いざこれから船に乗りダイムへ向かおうという時に、そのダイムから連絡が。
「アロ王の使いの者です。カコン、ダイム、両国で魔王が復活。何とかこれを撃破しました」
問題なく倒したようだ。聞いたところ、向こうにはかなり強い戦士が居るのだとか。ミアたちの目が輝き出す。皆元気だね。
こちらも魔王が復活したが全て倒したと使いの人に話を。アルベル王が書状を渡し、使いの人はダイムへと帰っていった。
そうだな、魔導王復活からすでにかなりの時間が経っている。順調に倒してしまえばこちらに報告する時間くらいか。
皆で集まり会議を。
今後は火、土の週2投稿になります。




