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6 しかし SPが たりない!

 今度は銀髪ロングの女の子が。背中に小さな羽がついている。彼女も種族名を言っているから亜人だろう。幅が広めのショートソードに円盾、剣士タイプか。 

 

 同じ様に飛び込んできたかと思ったが、その勢いは止まらず体が空へ上昇していった。

 飛んだ。羽で飛んでいる様子はない。どうやっているのかわからないが飛行しているのは確かだ。

 ある程度上昇すると急滑降。俺に斬りつけてきた。ミアよりも速い攻撃。が、これもかわしカウンター気味に丸盾を攻撃。


「ヌグッ!」


 吹き飛んだ後、ボールのように地面を跳ねながら転がり最後には気絶。


「2人共ダメージが大きい。回復しよう」

「はい」


 岩が粉々に飛び散っているここで休憩すると、面倒事が舞い込んできそうだったので移動することに。移動した先で道具袋からテントを出し、中で2人を休ませる。ゲームの店で買ったものだ。もちろんテントも99個持ってます。

 

 結界石で魔物を払えるが石は1日しか持たない。布も質素なもの、使い捨てタイプだ。このテントはこの世界でも売っていた。日持ちはするが結界石が無いタイプ、普通のテントも売っていた。そちらは安かった。

 しばらくしてミアがテントから出て、俺のところへ。


「腕は良くなった?」

「はい、腫れはひきました、もう大丈夫です。お強いんですね、リクさん。どうすればそこまで? 私はもっと強くなりたいんです」

「殊勝な心がけだね」

「実は大きな弱点がありまして」


 彼女の相談に乗る。不死鳥人族は種族的に最大スキルポイントが少なく、スキルを自在に使えないという話だった。

 やはりそれなりのリスクがあったか。強力なスキルを複数所持していても使えないのでは意味がない。

 そうだな、彼女の相談に乗ってあげれば説明と秘密にしておいてくれって説得をしやすいかな。道具袋からスキルアップナッツを取り出した。


「俺ならなんとかすることは出来る」

「本当ですか!?」

「コレを食べれば最大値を上げることが出来る。実は俺の力もコイツが原因でね。ワケあって食べすぎてしまったんだ。そういうことだから大岩の件、俺が強いって件は秘密にしておいてくれ。もともとは低ステのデバッファーなんだ」


 アイテムを渡し、ついでに口止めを。異世界から来たってことは秘密にしておいた。

 しかし自分で言っておいてなんだが胡散臭い話をしているなと思った。これでは警戒してナッツを食べないかも。


「いただきます!」


 うおおい、大丈夫か、会ったばかりの男の話を鵜呑みにして。一気に全部食べるミラ。いろいろな意味で心配になる行動だ。


 そろそろ日が落ちる、この後はどうしようかな。街まで結構距離がある。もう1人の子はまだ眠っているから移動は難しいな。テントは丸1日持つからここでキャンプでもいいが。

 ミアと相談した。


「そうですね、食料もあるしこのままここでキャンプをしようかな」

「わかった」

「ところでリクさんは街に詳しいですか? それからギマさん、ツルギさんって方知ってます?」

「街のことには詳しくないけど、ギマさん、ツルギさんなら知ってる」

「それなら、テントと食料をお渡ししますから出来ればリクさんもキャンプしていってもらえませんか。ギマさんたちに用があってここまで来たんですよ。知り合いの方が居るなら話を通しやすい」

「いいとも」


 もう1人の子にも直接口止めしておきたいところだったから丁度いいな。テントを貰い俺もここでキャンプをすることに。

 しばらくしてイリスが起きて外へ出てきた。聞くに、彼女も似たような悩みを抱えていた。有翼人族は力が弱いという話をだった。そこで口止めしながらパワーナッツを渡すと、彼女もミアと同じ様に躊躇なくナッツを食べた。


「ところでギマさんには何の用?」

「この国で10本の指には入るほどの実力者と聞いて、お相手願おうかと」


 そんなに強かったのか。まてよ、それを参考にステアップして、更に大きく超えてしまって。頭が痛くなってきた。まあもう上がってしまったものはしょうがない、切り替えていこう。


「歳はそんなに違わないようだから敬語は使わなくていいよ」

「そうするわ」

「夕ご飯にしようか」


 食事をして軽くお喋りをした後、眠る。

 次の日、朝食を食べてから街へと向かった。30分程歩いて街が見えてきた。なにやら街の入口が慌ただしい。何かあったのか? 歩きながらその行動を見ていると1人、衛兵さんがこっちに走って近づいてきた。


「おいおい大丈夫だったか、みんな心配していたぞ!」


 あ、原因は俺か。そうか、そうだよな。自暴自棄になってしまってどこかへ行ってしまったと思われてもおかしくはないよな。街の人に謝りながらギルドへ。

 ギルドにはツルギさんが。お怒りでいらっしゃる、それはそうですよね。こってり油を絞られた。


「すみませんでした」

「あなたがツルギさんですね」

「おうよ。お嬢ちゃん方は?」

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