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48/80

48 準備

 強魔物と戦ってみる。戦う場合は実の上部を切って果実を落とす。程なくして実が爆発、魔物が出てくる。ただそのままだと戦いづらいので、粘着物質を取る液体を発射する花「溶粘花」を魔物に向け液体を発射。魔物の動きを封じていた粘液が取り払われ、魔物は普通に動き出した。

 魔物は流石に強い。少々苦戦しながら2人は何とか倒した。


「大丈夫だね、それじゃ無理しない程度にソイツラも狩っていって。私は他の仕事をしてくるから」


 そう言い残し彼女は下の方へ降りていった。よし、ここからは俺も。


(と見せかけて彼のことじっくり見ちゃうけどね。ってあれ伝説の剣じゃない!)


 伝説の剣を使ってみる。思っていた通りとんでもない硬さだ、この土台。

 本気では叩いていないが、少し衝撃波が発生したけどびくともしなかった。しかし、場所が悪い。大樹を吹き飛ばしてしまうわけにはいかんからな。今度どこか広いところで本気を出して使ってみたいね。


「どうだった? ライム」

「男性は残念ながら私のパートナーじゃなかったけど、伝説の剣を使ってたよ。それから彼の連れの女の子が私のパートナーみたい」

「ほほ、お前さんを扱える者が」

「ただ、良いことばかりではなく1人重い宿命を背負った子がいたね」

「ふむ」

「私が生まれたってことはもしかしたら魔神の復活が近いのかもしれない。それまでに彼女には強くなってもらいたいね。強くなったら必ずまたここへ来るはずさ」




 120日ほど経過、ルモナがこちらへ、最上層で合流。勝ち上がり続け無事、チャンピオンファイトの挑戦権をとったようだった。


 大樹に入ってから約1年。全員レインボーワームを1人で倒せるほどに成長。その1段上の敵も3人で戦って、余裕で撃破できるほどに。


「こんなものね、王都へ行きましょ」


 チャンピオンファイトまではまだ余裕がある。だけどまだ装備が整っていなかった。現在彼女らは巨人金製の装備を身に着けている。この1つ上のクラスの金属「賢剛合金」で作られた装備が王都で売っているらしいのだが、もしかしたら無い可能性も考えて早めに行こうということになった。


 俺は袋からいい武器、防具を手に入れていた。武器は「スレイヤーロッド」。ロッドと名はついているがほとんど棍棒だ。非常に叩きやすい。なんと突きも可能だ。防具は「腕力のローブ」。魔術士だけど力のステータスが上がる正に俺用の品。


 それからこちらの世界に持ち込んだ武器の耐久テストをおこなった。持ち込んだ武器が潰れるかどうか、重要なテストではあったのだが、テストで使うハンマーロッドを失うのはもったいないと考えてしまった。それから30日ほど、悩みに悩み、3人からなにかあるなら相談してねと気を使わせたところでようやく決意。結果潰れてしまうことがわかった。

 俺はこのとき、これまで周りから英雄と言われ調子に乗っていたが、中身は所詮器の小さなただのゲーマーだということをわからされた。へへ、熱いことを言ってみたりしたけどこんな程度よ!

 その後ハンマーロッドの墓を立てた。


 俺も賢剛合金製の武器を買うことに。

 スレイヤーロッドを常使いとし、奥の手は伝説の剣、本気を出すときは賢剛合金製の武器を使うことにした。

 パトマの杖はそろそろきつくなってきたので引退かな。


「そうか、行っちゃうんだ。チャンピオンファイト頑張ってね」


 ライムと別れ大樹を降りる。

 行きとは違い、ここでの生活に慣れたためかなりの速さで下に降りていった。降りるからはやいってのもあるけれど。

 降り続け半日ほどで地上に到着。オキノさんに精霊の館まで送ってもらう。


「おつかれ。王都に行くんだったね、元気でね」


 メンチョさんに挨拶をして王都へ出発。

 王都に到着。チャンピオンファイトがいよいよということで王都は活気づいていた。とにかく出店が多い。


「この大陸の1対1最強を決める大会だからね。ニドウからも来ているさ」


 バトルタウンにはニドウから来た人も多数いたな。にしても多い。客もたくさん。大陸中の人間がここに集まったようだ。

 変わったお店を発見。腕相撲をしているな。


「我こそは腕力世界ナンバー1と思う方、ぜひ勝負していってくれ! 少しの掛け金で賞金ガッポガッポよ!」

「ぐわっ!」

「あ、あれはドラゴン殺しのサッタシタじゃないか!」

「死闘の末ドラゴンを1人で倒したっていう、あの!?」

「きたねえ、知らないやつ相手にアコギな商売しやがって!」


 俺は遠慮して、女性陣3人が挑戦。小遣いを稼ぎました。

 武器防具屋さんへ向かう。防具は全員分あったが、ミアとルモナの武器が売り切れで買えなかった。杖は3本買えた。


「あちゃー、買えなかったか。うんうん、心配しなくても大丈夫。入手ルートは確保してある」


 賢剛合金は様々な金属を組み合わせて作った合金。そしてこの金属の作成者はエルフ。ルモナはある仲のいいエルフに、賢剛合金を確保してもらっていたようだった。多めに用意してもらったから大丈夫なはずとルモナ。


 俺たちはその足でエルフの村へ。そこで金属が手に入った。これを王都へ持ち帰り、残りの武器2つを作ってもらった。

休みます。

次回は8月1日に投稿します。

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