24 王都セブンエデン
気が済むまで飲み食いをしてから街を出発。今回はお金もあり、道中の魔物も弱いようなので馬車で行くことにした。
特に問題もなく順調な旅、そして街を出発して10日、王都に到着。とてつもなく大きな街だ、アクリミガの10倍はあるだろうか。
「ここは王都セブンエデンだ。各自、身分を証明できるものを提示してくれ」
街に入る前に検問で止められた。俺たちは冒険者カードを見せる。衛兵が手にとって確認、「よろしい」と入ることを許可された。馬車に乗っていた人たちも全員合格、街の中へ。
「まずは観光ね」
馬車から降り、また馬車に乗る。街が広いため移動は馬車のほうがいいとのこと。街に来るまでに馬車の中で王都通ぽい人から情報をある程度仕入れていた。とりあえず目指すはどんなことでも賭けにしてしまうという、国営の「何でも賭け屋」へ。
何でも賭け屋に到着。非常に大きな建物だ。アクリミガの闘技場の3倍くらいあるかな。中に入ると沢山の人で混雑していた。
驚くべきは賭けの種類。明日の天気から、街の住人の妊婦さんがいつお子さんを産むかまで、まさに何でもあり。
馬車で聞いていた賭けも見つける。「次期の王は誰か」。この街は世界でも有数の賭けの街ではあるが、そこまでやるかと教えてくれた人も苦笑いしていた。一応王族側へ話は通っている、そもそも国営だから問題はないらしい。なかなかに懐の広い国のようだ。
ちなみに長男が1.01。ほぼ決まっているレベルの賭け。長男は前に会ったアルベル王子のことらしい。なるほど、納得。アルベル王子の他は次男と3男、こちらは人気がなかった。
「なかなか愉快な街だな」
「ここで暮らすと楽しいかもね」
次はレース場へ。いくつかあるらしい。街のかなりの面積をとっているようだった。
移動の途中、馬車からお城が見えた。大きく立派なお城。兵士たちがたくさんいる。
守りは厳重、簡単に入れないし、王様にも会えないんだろうなー。ゲームなら自分の家に入るよりお手軽なくらい入りやすいのに。門すら開放されっぱなしなお城が多いね。
そもそも初対面の相手に相談したり、お金渡したりと色々すごいことをする王様も多いな。まま、そこはゲームか。
レース関係が集まったところに到着。
種類は様々、ボール型のゴーレムが走るゴーレムレース。鳥の魔物が飛び、上空にあるゴールを競うレース。大きなカニ型の魔物のレース。他まだまだ色々。
いくつか勝負してみた。10回ほど賭けて全敗。運の高さが全く関係ない模様。レースは様々な要因が複雑に絡み合っているから運では片付けられないのかな。イカサマしている可能性も0ではないかもなぁ。
さて、賭博場へ行こうかな。ここからは別行動。
後で落ち合う場所を決め二人と別る。街の賭博場へ。賭博場を見て変な声が出た。デカイ、アクリミガの街がすっぽり入ってしまいそうな規模だ。
変装をしてブラックカードを見せ中へ。当然中も広い。交換所に行きたかったがなかなかたどり着けなかった。
お店の人やお客さんに尋ねながらなんとか交換所に辿り着く。
早速目的の品を探す。あった、局部鎧。た、高い! 相当数のコインを必要としている。少し稼いでみたが今日中にゲットは無理そうだな。ここはやめておいて明日以降に。
その後は2人と合流し、食べて飲んで翌日に。
朝からギルドへ。ここもデカイなー。空いている椅子に座ってギルド内を観察。
「あの人は大鋼棘のサボボ!」
王都だけあって、かなりの数の強者が居るようだった。イリスとミアの強者紹介がしばらく続いた。
しっかし強い人に詳しいな。本当にバトルが好きなんだなー。
ああ、いつものやつか。2人とはここで別れた。彼女らは強者に挑戦を叩きつけに。
俺は賭博場へ。途中またイカサマを疑われたが問題なし。そして1日粘ってついに局部鎧を手に入れた! それをイリスに渡し、装備してもらった。
外へ出て性能を試す。
「面白い防具だがSP消費が多いから常用するのはきついだろう」
膜を貼っている間はSPを常に消費しているようだった。短期決戦用かな。
「さて、戻ろうか。ん、どうした?」
「なんでもない、俺は後で戻るよ」
「そうか」
石に上に座って見ていた。そしてやはり立ち上がれなかった。
ふふ、これは良いものだ。そうだ、どうせなら更に強力な局部鎧を。思いついたが吉日、その足で賭博場へ向かった。
「局部鎧の製作者? ああ、あの鎧ですか。少々お待ち下さい」
店員さんは店の奥へ。いくつかのやり取りを終え、製作者の住所を教えてもらった。そして店員さんの話だと製作者はエルフだという。エルフは亜人、耳が長くて金髪、魔力が高い人たち。よくあるイメージのエルフだ。
これで局部鎧が強力に。いや、魔力で膜を作るという技術はすごいからな。そうそう、別に目的はエロだけじゃないし!
ただちょっと遠い。ここでの観光、用事を終えてからだな。




