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22 決着

 巨大な棍棒のを持ち俺と対峙するシード。豪胆に笑いながら先程のスターヴェインを。そしてこちらに攻撃スキルを放ってきた。


「アースミサイル」


 巨石が次々とこちらに降り注ぐ。先に仕掛けてきたか。それにしても1つ1つが大きい。1つずつさばくのはかなり大変そうだ。破壊せず避けることにした。

 避けているとシードも棍棒でこちらに攻撃を。巨石は避けながらシードの攻撃は杖で受ける。杖が悲鳴を上ゲている。数発防いだところで破壊されてしまった。道具袋から杖を取り出す。


「はっはっは。楽しいな。ではそろそろ本気でいくぞ、「コロッサスレイジ」「メテオランページ」」


 バフスキルと攻撃スキルを使用。彼の攻撃をかわす、その攻撃で地面に大きな亀裂が。コイツは杖が持たないな。その攻撃を連続で放ってくる。複数回攻撃のスキルってことだな。


「どうした! 避けてばかりでは勝てんぞ!」


 攻撃を避けきり、今度はこちらが杖で殴る。吹っ飛び壁面にぶち当たるシード。だがすぐに動いた。ダメージは一瞬で回復したようだった。

 

(ぐぅ、なんとなくわかっていた。だが、ここまで力の差があるとは)

 

 さらに攻撃を仕掛ける。数度壁に叩きつけたが一瞬で回復。これは厄介だ。もっと力を込めれば彼の身体を粉々に破壊はすることは出来る。しかし首だけでも復活すると聞いてはいるが、正直人を破壊するのは遠慮したい。殺し合いってわけでもないしな。

 どう倒そうか考えているとシードがうなずきスキルを使用した。


「了解、ではこんなのはどうだ。「ロックプロテクト」、コイツを一撃で破壊出来るのならスターヴェインの回復も追いつかないくらいの攻撃を出せていると思う」


 ふむ、これなら本気を出しても問題ないな。杖を強く握り、ロックプロテクトに突っ込む。そして本気の打撃を食らわせた。

 当たった瞬間衝撃波が発生。ロックプロテクトも闘技場も、そして杖も俺の周りにあったもの、全てが粉々に吹き飛んでいく。シードは? どうやらその場から退散していたようだ。良かった。


「参った」


 こちらに戻ってきたシード。手を上げながら降参の体勢。


「いくらなんでも化け物すぎる。だが、目標は出来たな。約2年半後のチャンピオンファイトにお前も出ろよ」

「なんだそれは」

「合計で30日間、1位を取り続ければ挑戦権が得られる戦いだ。詳しいことは運営が教えてくれるだろう。じゃあな、楽しかった。またやろうぜ」


 シードは満足げな表情でこの場去っていった。チャンピオンファイトか。後で聞いてみないとな。

 空の方に人の気配。どうやらイリスが見ていたようだ。彼女は手を振り街の方へ。

 そして次の審査の日。




 俺は1位に!!


 審査の日、運営に呼ばれ受付へ。受付へいくと奥にある部屋へ通された。そこには運営のお偉いさんが。


「この度はバトルタウンナンバー1、おめでとうございます。私はこの街の長であり運営の長でもあるレアノです、よろしくお願いします」


 挨拶の後、今後の説明。シードの言っていたチャンピオンファイトの詳しい話を。

 チャンピオンファイトは10年に1度王都で開かれる大会。ここで合計30日間、1位だった場合に挑戦権が得られる。

 とにかく3回1位を取ればいいってことだな。


「では私はこれで。サイゴ様の今後ますますのご活躍を期待しております」


 話が終わり、受付の人から「1」の番号を貰い釣り下げ札にいれる。

 街を歩いていると、大きな店の主人と名乗る男が俺に話しかけてきた。


「サイゴ様、わたくしめの店から見る眺めは最高でございますよ、よろしければ」


 彼についていき、お店のテラスへ。街が一望できる、これはいい眺めだ。

 周りには人だかりが。どうにも俺が見られている気がした、いや、見られていた。そうか、新しく1位になった俺を一目見ようと観光客の人、参加者がこの店に押し寄せているのか。なるほど、これだけの大きな店を構えるわけだ、商売上手め!


 それにしてもナッツのおかげとはいえ「最強」の名はなんだか嬉しい。男は「強い」に憧れるからね。

 そういえば全戦全勝、勝負のお断りもしてなかったな。ふふふ、名実ともに俺はこの街の覇者か。あーっはっは、俺ってすげー! 街を眺めていると1人の女の子が目に入った。


 あ、あれは! バカな、存在するはずがない。ゲーム内にはなかったはず、それともただ単に見逃していた?

 いやゲームでの話はどうでもいい。実際この世界には実在し、それを装着している女の子が今俺の目の前にいるのだ。その防具は、俺の世界ではこう呼ばれていた。


「ビキニアーマー」、と!!



 紐と金属の板で構成されており、局部だけを覆い隠している鎧。どう考えても本来の機能を果たせないデザイン。まさにファンタジー、男のロマン。ただビキニは比較的新しい言葉だ。ビキニと言っても中世っぽいこの世界では通じないだろう。ここは局部鎧と名付けておこう。

 この手の鎧を手に入れたらとりあえずヒロインに着せるのは皆やることだろう。そしてそのままラスボスを倒したり、極寒の地へもその装備で行ったり。


 クリアしてそのまま遊ばなくなり、眠りにつくデータたち。一体どれだけのエロ鎧のヒロインたちがデータの海で眠っているのだろうか。幾億、幾兆か。そう考えるとなんだか壮大なお話な気がしてきた。


 局部鎧の女の子はこのお店に入ってくるようだった。そして俺の前へ。


「ナンバー1、サイゴ。勝負して」

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