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13 試験その2

 場所を移動、崖の上へ、その下には水深が深そうな川が流れている。崖の上から川へ飛び込み耐久力を計るのだとか。一般人だと気絶してしまう高さだと言う話だった。いやー高いな、普通の飛び込み台の5倍位の高さはあるんじゃないか。


「身軽な格好になっておけ。それから泳げないやつはいないな?」


 川への飛び込み開始。飛び込み1番めの人は深呼吸をし、心を落ち着かせている。少々顔色が悪い、この高さだ、無理もない。数度深呼吸をし、意を決す。勢いよく飛び川へと。

 着水の瞬間、膨大な水しぶきと衝突音が発生。飛び込んだ人は無事、なんだか見ているだけでも心臓が縮み上がる。


「次、20番」


 そして俺の番。崖の上から下を確認。うわっ、こっわー!

 それから飛びがゆるいと崖側に当たりそうに見えた。少し向こう側へ飛ぶ意識を持ったほうが良いかな。

 

 覚悟を決め、崖の上から飛ぶ。

 ……少し飛びすぎたか、いや大分。このままでは川を飛び越え地面に着地してしまう。ステータス上がっているから多分大丈夫だろう、だけど失敗したな。後ろからは悲鳴が聞こえた。普通ならこのまま激突して物理的に大変なことになるからな、その気持もわかる。

 いよいよ地面とご対面。地面が大きく陥没したが無事着地に成功。ステ全部あげておいて正解だったな。


 最後は実戦、試験管と直接戦う。ここからはスキルを使ってもよし。

 番号を呼ばれ、試験官の前へ。挨拶をして構える。


(何だこの素人丸出しの構えは。武器の持ち方もなっちゃいねえ。そもそもそれ杖だろ。そういう使い方じゃねえぞ。身体測定の結果は全て測定不能。デバッファーなどと冗談、嘘を言って強者が紛れ込んできているかと思ったが違ったようだ)


 試験管が動かないのでこちらから仕掛けることに。

 一気に近づき剣を弾き飛ばした。


「……実戦試験は終了だ(だが化け物なのは間違いないな)」


 これにて全ての試験が終了。良い結果を出せたのではないだろうか。

 2日後、合格者が発表、受付近くに張り出された。20番を探す、そして。

 20番の文字がそこにあった。


 合格率は高そうだな、ほとんどの番号がそこに書かれている。8割位の人が受かったのでは。掲示板の最後には「合格した人は受付へ」と書かれていた。

 俺はその足で受付へと向かった。


「合格おめでとうございます。それでは基本的な情報をお伝えします」


 ギマさんに教えてもらった情報と、更に細かいバトルの規則を教えてもらった。

 内容は、


 ・自分より下位の者にこちらから挑戦できない。下位者が挑戦してきた場合は当然戦える。

 ・挑戦できる相手は50位上の相手まで(状況次第で変更あり)。

 ・100位以上は住む場所、戦う場所が変わる。

 ・相手からの挑戦を断ってもペナルティ無し。

 ・戦闘が決まったら近くの審判員に報告すること。断られた場合も審判員に報告。

 ・賭けが終わるまで戦闘はしないこと、審判員の言葉にしっかり従うこと。

 ・戦闘中にアイテムを使用してもよい。

 ・戦闘は朝から夕刻時まで。

 ・10日に1度、審査あり。下位者が良い成績を残せなかった場合、街を去ることに。

 ・今回入った人とは同じ番号。彼らとは戦えない。10日後の審査を終えてから。


 こんなところか。重要なのは自分より下位には挑戦できないってとこかな。それから断られても報告ね、これは忘れそうだ、覚えておかないと。そして審査の日までに結果を出さないといけないわけだ。10日に1度と、ふむふむ。


「あなたは515番からのスタートになります。明日から頑張ってください」


 吊り下げ名札をもらった。その中には番号が書かれた紙が入っていた。

 翌日食事を済ませ外に出ると、ミアが声をかけ戦闘をしようとしているところに遭遇。生き生きとした表情だ。こういうの好きだからね。どうやら相手は勝負を受けたようだ。ミアが審判員に声をかける。彼女らは戦闘するのに十分なスペースが有る場所へ移動した。


「2人共、賭けが終わるまで戦うなよ」

「新人515番のミアか、488番のアインか。新人は女の子だぞー! さあ賭けた賭けた!」

「新人だ!」

「俺は488!」


 盛んに賭ける人たち。

 ちなみに賭けを取り仕切っている人は国で働いている人らしい。国営ってことかな。ある程度のところで「ここまで!」と賭けを止めた。そして審判が「はじめ!」と試合を開始させた。

 勝負はミアの完勝。スキルも使っていないな。勝負が終わると次の獲物を探しに人混みへ。イリスも戦っていたようだった。こちらも完勝。

 

 そろそろ俺もやろうかな。

 順位が30位くらい上の人に声をかけた。が、断られた。ふむ、タイミングが悪かったりすると戦ってもらえないよな。もしかしたらさっきまで戦闘をしていたのかもしれない。その後3人ほど声をかけたが全員に断られた。

 

 好敵手を探して歩いていると、豪華な建物が立っている区画へ。立て札には「ここより先は100位以内の街」と書かれている。受付の人が100位以内は住む場所が違うと言っていたな。ここでも戦いは行われていた。見学していこうかとも考えたけれど100位以内となるとまだまだ先の話。常に高順位、50位上がり続けたとしても90日以上か。それならこれから戦うライバルたちを見学したほうが良いね。1人頷きその場から去った。

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