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11 バトルタウン

 エステンの街を出発してから10日。大きな川に隣接している街に到着。川には石造りの橋がかけられている。その上にはいくつか建物が建っていた。

 ミア、イリスに聞いてみたがこのあたりからはよく知らないとのことで宿屋に行き、情報収集を。


「いらっしゃい。ここは大橋のある街、ビカレシだよ」


 お店の女将さんから色々教えてもらった。

 橋が出来た始めの頃は、橋をそのまま放っておいたが強い魔物が渡ってきたり、渡った先の魔物が強いため旅人が亡くなる事案が多数発生。そこで、国は魔物退治と注意喚起のために橋守を置いた。その後、通行人や橋守相手の店などが出来たりして徐々に街が形成され、現在のような大きな街が。

 ゲームでも橋を渡ると魔物が急に強くなったりするよなぁ。


「あんたら冒険者だね。腕に自身があるなら橋の向こうのギルドで仕事を受けたほうがいいよ」


 女将さんのアドバイスに従い、一泊後、川の向こう側へ行こうと橋へ。橋の手前には橋守が立っており、通行料を請求してきた。3人分払い通行の許可を得る。橋守さんにこの橋について聞いてみた。


「橋の上の建物が珍しいかい? ここのように頑丈に作られた橋には建物が建つことがあるそうだ。それから家賃も取れるからお金になる。昔の人は上手いこと考えたものだ。密集しすぎて橋の道からは景色が見えないけどな」


 商魂たくましい。橋の上では馬車も走っている。ここから見る光景は普通の街と何ら変わらない。実際は橋の上を歩いていると考えるとなかなかに不思議な気分になる。

 橋の終りが見えてきた。橋守さんに通してもらい、川の反対側の街に上陸。こちら側の宿屋を探し出し、情報収集を。


「ここから先は魔物が強くてね、一般人の徒歩旅禁止なんだ。そのおかげで簡単な採集でも結構お金になる。それから美味い魔物が多い。わざわざそれらを食べにこの地方へ来る人もいるくらいだ」


 肉が美味しいのはいいね。2人の目が輝き出した。宿屋の大将にオススメのお店を聞き、そこへ向かう。

 少々お高かったが、肉の種類が豊富で、かたさ、焼き加減はもちろん味付けまで選べると、食いしん坊を心底満足させられる内容のお店だった。

 到着してからはまさに戦争。全く会話をしないほど皆肉を食べ続けた。それを5日繰り返すことで、旅費が0に。そりゃそうなります、お仕事して金策しなくちゃ。


 ギルドへ行き、掲示板の依頼書を眺める。情報通り、他の街だと儲からない仕事の採集だが、ここではなかなか良い報酬だった。魔物討伐も強い分そこそこ儲かるようだ。

 それらをこなし旅費を稼ぎ出した。それからもうバトルタウン、アクリミガの街が近いとのことで装備代稼ぐことに。

 10日間金策した後、武器防具を買うために街へ。


「今私達の装備は鋼鉄製の武器防具ね。もう1段階上の装備にしたいところだけど」

「となるとブルーストラタム製のブルー装備だな」


 ブルーストラタム。青みがかった色、木目状の模様を特徴とする金属。お店でそれらを探してみた。あるにはあったがお高かった。ブルー装備を買えるまで金策することに。

 15日後、2人はブルー装備で身を固めた。俺もブルーロッドを買おうと思ったが、装備できないためスチールロッドを。防具も同ランクくらいのローブを買った。


 準備を整え待ちを出発。5日後、ついに目的地のアクリミガの街に到着。

 街に近づく前に仮面をかぶり一旦ここでお別れすることに。


「また後でね」


 3人で行動していたら誰なのかわかってしまうからな。2人を送り出した後、昼食を取りのんびりしてから街へと向かった。

 街は2つに別れているようだった。どちらの街に入ったらいいかわからなかったため衛兵さんに確認する。


「こちらは観光客用の街、向こうがバトルをする人たちの街だよ」


 奥の方を見ると豪華な建物が立ち並んでいる。そして街に入っていく馬車も豪華な宝飾が施してあったりとお金持ちや身分の高そうな人たちが乗っていそうな馬車が次々と街の中へ。


「国中のお金持ちやギャンブル好きがバトルと賭け事を求めてここへやってくるんだ。賭け事を認めているのは王都とここだけだからね。この周辺を開発するために賭けを了承したとか。おえらいさんは上手いこと考えるものだね。あ、ここには王都より規模は小さいけど賭博場もあるよ。それからそれから――」


 その後しばらく衛兵さんから様々な情報を頂く。礼を言いバトルタウンの方へ向かった。入口に近づくにつれ歓声が大きく聞こえるように。入口から街の中を見ると数箇所で戦いが行われていた。それをお客さんたちが取り囲み盛り上がっている光景が目に入った。

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