65/108
飛翔
「君のチカラの源泉が魔術の論理性だとするならば、定期的に反証を差し挟み論理の検証をする事で、君の魔術は増大する。しかしもし君の独白が恣意的で似非科学的で自己撞着の生じてしまうなら、君は魔術を使えなくなる。それでも魔術が使えて英雄として振舞うのなら、あなたは作家ではなく新興宗教の営業だと言える。」
「魔法だから」「ファンタジーだから」の一言の元に飛翔能力を取得する者がいる。ここがSFやファンタジーと、「はんたじい」との境目と見做せるだろう。
空を飛ぶのに絨毯に乗る者がいる。これは他人のフンドシだと自覚するなら、フレーバーの引用と言えば同好の士が集まるだろう。それで大人数で調子に乗って、みんなで犯せば怖くない。だ。
布団の飛翔については隙の無い完璧なロジックゆえに私はクチバシを挟む事ができない。だが、アリスやガリバーのような「ファンタジー」になってしまって、それは「はんたじい」ではない。
「パパー、布団が空を飛んでるよ」
「ハハァン、この間の仕返しだね、坊や。パパにはちゃんとお見通しだぞ」
「ほんとだってば」
「さあ坊や、早く支度しなさい。幼稚園に遅れるよ」
「むきい」




