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28、上中下

君が若いなら自覚もなく、瞳は空の青さを映すだろう。「答えて下さい、小説とは何か。ハッキリと」そういって私をなじるかも知れない。


下作とは、キャラ、オリジナルアイテム、をうず高く積み上げて、堅守すること。人材、刀槍銃、美食、美姫、美文、借文。モノを集めて堅く守る事である。不敗は作者の努力によって達成される。すべて世の文家はここから始める。人に文を教えるときはここから伝授する。


中作は、百作百勝。読者の陽実を作者の陰虚を使って奪い、冒し難い険阻な情理・知識・現実へ拠って、読者の平易な知覚を討つ。これを天の陰陽、地の険易という。己の天地を知り、読者の天地を計測するなら、百作して縦横す。双方の形勢が重要。下作を磨いた後に中作を学ぶべし。


上作は、歌って評し、論じて感涙させること。また、歌うことなく耳を楽しませ、愚かに振舞って叡知を伝え、論ずることなく読者の盲をひらくこと。読者はおのずから、詠じ論じ知恵を身に付け、記された文言を忘れても精神を継承する。これは文のなすべき最終目的である。


父性というやつは、なるほど其の個人の有するにあらず、ただ其の人も父性所持者より株分けされたに過ぎない。あなたの友人はあなたの死体を収まるべき場所へ運んでくれるだろうか、死ねば友人ではなくなり遠巻きに気味悪がってやがて立ち去るだろうか。


暇なときは価値を収集するが、幾人も死んで思い出すだろう。文名も売り上げも絢爛たる叙情も堅牢たる叙事も、優劣に関わらず同じ確率で死ぬことを思い出すだろう。金持ちが死んだ、貧乏人が死んだ、賢者も愚者も、健康な人も病める人も等しく死んだ。許し合い、互いの死体を背負いなさい。


友情は自分が生き残る戦略ではない、当然のこととして、自分か彼かあるいはその両方が死ぬ前提の戦略だ。青春小説に猿の友情が描かれる。死なず背負わず甘美な青春が描かれる。あるいは甘美へ反発してイデアの義の情熱がマヌケの甘美が描かれる。


あなたの死体は友人の足を引くのか手を引くのか。死臭を纏わない父性は匹夫の勇、死臭の伴わない友情は腐女子の情、死を排した青春は必ずあなたの足を引きあなたの靴紐をほどき時間を徒に空費させ星の無い夜あなたは道を失うだろう。


君が若いなら瞳は夜空の星を映すだろう。「答えて下さい、小説とは何か。ハッキリと」そういって私をなじるかも知れない。


面白味を並べて防御し、理屈に沿って攻撃し、文が自然に読者を導く。ポエットは光る石、ポエムは鳩に食われるパン。伝えられた伝えなければならない事を伝えること。星の無い夜も道を失わぬこと、やがて日の昇ること。それが面白い小説を書くことのように思われます。


財、将法、防御、作者、ポエム、トレンド、ハーレム、数、技巧、資源、筋肉

兵、天地、攻撃、読者、プロット、モード、帰納演繹、術、形勢、運用、柔術

謀、道、陰謀、結果、大義、デザイン、怪物の自立、鬼門、権謀、目的、守護る


通して知らないと、細部を暗誦するばかりで、実践の役には立たない。

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