26、退会
「どうして、闇丘ヨッシーさんは退会してしまったのか・・・・・・俺が言い過ぎてしまったからだろうか?」
田中くんは闇丘との小説議論のことを悔いているように言い始めた。
「そんな、田中くんは悪くないよ」
吉井さんは演劇部の女の子で、普段はそういう発声をしないのだが、今はそういう発声で喋っていた。
「いいんだ吉井さん、俺にも非があったのは事実。俺は目を逸らさない」
すると
「やれやれ、田中はそうやって、いつも自分だけで背負っちまう」
「木村」
木村くんはバスケ部の補欠で、ノリは良いけど実力に乏しかった。
「ここは俺達にまかせて、田中は自分のスジ、通せよな」
「暇山」
暇山くんは聞き上手だった。
人気者ゲームは、主張と共感と同調のTRPGである。GMの田中くんが、主張してみんなでわいわい盛りやがるゲームだ。キザな演技をしない、同調圧力に屈しない闇丘の如き空気の読めないコミ能力障害者は容赦無く退会へ追い込まれて当然だった。
「みんな、ありがとう、闇丘さんの分まで、小説家に、俺はなる」
「ほんと、退会する人がいたら、最後にこの文章を読んでほしい。ついでにブクマと評価も試してみて欲しい。たしかに俺達は底辺作家だけど頑張ろお」
「私は退会する人や、突然すきな小説が消えたりすると、悲しいくて心優しいから、ブクマとポイントお願いします、あたしはいつも、みんなの味方だよ、ポイントがお願いしますだあよ」
「やめたい奴は勝手にやめろ、だけど一つだけ言わせて貰う、俺は俺だけはどんな不人気な作品にもちゃんと目を通して評価を下してきたつもりだってこと、誠心誠意ブクマポイントお願いしますってことだけは忘れないで欲しい」
喧嘩? 勉強? そんなものがここで何の役に立つんだい? ここは、小説を書いたり読んだりして、楽しむ場所なんかじゃない。みんなで「まったり」する場所なんだから、人気を維持する力のない奴や、コミ能力の劣る奴は、手を出さない方が良いですよ。じゃないとブクポお願いしますだあよ?
まぁ俺は「鼻」がでかいから人気なんて要らないけどな。孤独だぜ。




