25、異常な愛情
ナゾナゾQ1には答えA1が有る。
ここで、Q1~Q8を足して、一つの小説を成した時、答えはA1~A8を足したものに等しいか?
「クイズ」ならそうだけど、「ナゾナゾ」はどうか。
積分に+Cてのがあって、アレかと思える。芥川が言った通り算学が文に役立ちましたな。A1~A8に+Cしたものが答え。なぜか、同時に把握できないからか。
24のナゾナゾから8選んで合成する。
テーマ。「棒糞より巻き糞のほうが良いに決まってる」とか、「平和のほうが良い匂いに決まってる」とか、まぁ色々あって。細かいものも「推理作家は京極堂とエラリークインだ」とか「ホラー小説は話者自身が恐怖している」とか「文学はシュレーディンガーのヤハウェ」とか「SF者は充実し拡散す」とかある。
断定、決め付け、これは答えの形になっている。それでそのテーマなる物へナゾナゾの文章を補う。「作者が作中にしゃしゃり出て来るのは、なーんで?」とか、「女性が男性の胃袋へ食物を詰め込むのは、どーして?」とか、「本質と実存ってなーに?」とか、「宇ー宙?」とか。
テーマに貴賎なし、ただ作者の趣味があるのみ。テーマが複数在ると、出来上がった怪物が複雑奇ッ怪な挙動を見せて、たいへん好もしい。普通のオモシロ小説を創るのに飽きたなら、テーマを入れて遊ぶとよい。
メリットがもう一つ、それは書く時に悩まなくて済むことだ。ちょっとしか盛り込まないと選択肢がほぼ無限にあって、面倒になる。テーマが沢山あるなら、全テーマを満たそうとして、二・三の完成形へ自然と収斂するので、悩む時間は少なくて済む。
さあ、ノベルの誕生だ。え、怪物の真のテーマ? 博士の本当のメッセージ? 博士なら一番に怪物の餌食になって、哄笑しながら死んだよ。
作者の知性以上の知性を創出する為には怪物へ身命を捧げなければいけない。




