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世界の色は一つでいい  作者: oqutopus
2章 愛しい日々は戻らない
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本物のヒーロー(1)

 光の中から陰を見る。

 陰の中から光を見る。

 世界はたった一つしかないのに、どちらから見る世界も違って見える。

 暗いところから見た世界は美しく、それぞれが個性に満ちている。

 明るいところから見た世界は単色で、どこか汚らしい。

 皮肉なことに、暗闇から見た世界の方が美しく見えて、だからそれを欲してしまう。

 きっとこれを立場の違いというのだ。

 人は痛みを知らなければ優しくなれない。

 暗いところから見なければ、世界の明るさは分からない。

 だから、必然なのだ。何事も。


 世界は矛盾で満ちている。

 求めてしまえば本物じゃない。

 等しくなければ本物じゃない。

 傷つかなければ本物じゃない。


 そう――それはきっと偽物で。本物というのはきっと、もっとずっと純粋な……


 常に下に立つ者こそが。

 常に己を戒め続ける者こそが。

 だからきっと、彼こそが――


 本物はいつも、暗闇にいる。



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