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世界の色は一つでいい  作者: oqutopus
1章 世界の色は一つでいい
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いつか終わりがあるのなら(2)

 始まりがあれば終わりがある。終わるからこそ始まるものもきっとある。

 生命がすべて定命であるように、諸行無常の(ことわり)は決して避けられない世の常だ。


 ……だから、いつか終わりがあるのなら、ここから始めてみたいと思った。


 もううんざりだった。勝手に始められる理不尽も。それしか選べない選択も。

 自分で選んでみたいと思った。ずっと一つしか選べなかったから。


 どっちを選ぶとか選ばないとか、そういうことじゃなくて。


 桃華は兄離れを決意して、未来に向かって歩み始めた。今度は俺の番だ。

 ここから先は、俺の人生だ。俺が選んで、つかみ取っていくべき未来だ。

 ふっと皮肉気に片頬がひきつる。


 そんな簡単なことに、今更になって気づいたのか。……俺は。


 思えば難しく考えすぎていたのかもしれない。何もかも。クラスでの立場とか、自分の弱さとか。弱いくせに何でもかんでも一人で背負おうとして、だからいつも間違えた。


 いつか俺にできるだろうか。俺自身の選択を。


 それはまだ分からない。

 成功体験なんて一つもないのに、失敗の数が多すぎる。信じられる根拠なんて何もない。

 けれど、まずは二人と向き合おう。ちゃんと向き合って、考えて、俺なりの答えを出そう。


 俺は一色薫。どうしようもない俺だけど、幸い、支えてくれる存在には恵まれている。


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