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世界の色は一つでいい  作者: oqutopus
1章 世界の色は一つでいい
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彼女の心(4)

 私の親友は大体いつもおかしいけど、今日の彼女はそれに輪をかけてどこかおかしかった。

 英語の授業中から心ここにあらずで、何度もどこかに視線をやっては、ため息をついたり考え事をしたりを繰り返していた。

 いつも変なことばかり言っているから雑に扱ってしまうことも多いけど、それでも中学の時からいつも一緒にいてくれる大切な親友。何か困っているのなら力になりたい。

 だから、お昼休みになったら聞いてみようと思っていた。何か悩みでもあるのかと。

 べつに話してくれなくてもいい。何でもかんでも話せるわけじゃないってことは分かってる。ただ、本当に困ったとき一番に頼ってもらえる。そういう存在を『親友』と呼ぶのだと思うから。

 ……そう思っていたけど、さすがに予想外だった。


 一色薫――……


 菜月の幼馴染らしいけど、中学の頃からろくな噂を聞かない男子。他校の生徒と喧嘩をしていたとか、下級生をカツアゲしていたとか。

 けど、そんな本当かどうかわからない噂なんてどうでもいい。私は昔、この男に――……



「――トモちゃん。言ったでしょ? 私、こう見えてすっごい一途だから」

「っ」


 初めて見る親友の表情に、この子があの男のことをどう思っているのかすぐに分かった。

 でも、


『……気持ち悪いな』


 ……っ。

 認めない。認めるわけにはいかない。

 私の大切な親友が、こんな男のことを――


「今度の日曜日、遊園地行こうよ!」


 他の二人が菜月の言葉に驚いている中、私は彼のお弁当箱の中身を見ていた。そしてその中から最後のタコさんウィンナーをウォークで奪い取ると、


「私も行くっ!」


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