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地雷パーティになりました。  作者: 滝津原
ドラゴン狩りに行こう
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一撃

 目の前で大技が決まり、ケイディアとダングルスは、二人そろって「おおっ」と感嘆の声を上げる。


「グガアアアアアァァァァァ!!」

「硬っ……!」


 だが、がら空きの胴体に渾身の拳を叩き込んだにも拘わらず、ドラゴンのLPバーはわずかにしか減らなかった。基礎となるパラメーターが違いすぎるのだ。ダメージを与えるにはクローベルの攻撃力は低すぎるし、ドラゴンの防御力は高すぎる。

 そしてわずかとはいえ、自分に傷を与えた者に、ドラゴンはお返しとばかりに前足を振るう。


「クロっ!」

「あっ―――」


 その動きにダングルスが声を上げるが、ぞんざいに振るわれた前足は的確にクローベルを捉え、その身体を軽々と弾き飛ばす。

 圧倒的な力で弾き飛ばされたクローベルの身体は弾丸のように飛び、十数メートル離れた岩壁にかなりの速度で激突した。

 視界の左端にはパーティメンバーのLPゲージが表示されている。そのうちの1本が、ほぼ満タンの状態から、一瞬で空になった。


「グガオオォォォォォォォ!!」


 目障りな蠅を一匹排除したことに気をよくしたのか、ドラゴンが吠える。大音量で勝ち誇るような雄叫びをあげるドラゴンに、ケイディアは気圧され、後ずさった。


『死んじゃった』

「軽いなおい」

「っ……、あぁ、ビックリした」


 ポツリと一言、ポンという軽い効果音とともに流れたチャットに、ダングルスが苦笑いで返す。目の前で人間が弾き飛ばされるという、あまりの衝撃的な光景に一瞬ひるんだケイディアだったが、その雑談に救われた。


 パーティを組んでいる状態で死亡した場合、プレイヤーはリスポーン地点に戻るという選択肢のほかに、霊体モードに移行することができる。霊体モードになると、移動中は普通に会話ができるが、戦闘中は生者からは姿も見えず、声も聞こえなくなる。

 ただ、意思疎通ができないのは不便なので、チャット欄には表示されるという仕様だ。


 ケイディア達からは見えていないが、現在、幽霊状態のクローベルは、フワフワと浮きながら親友に向かって親指を突き立て、エールを送る。


『あとよろしく』


 そう、あくまでクローベルの役割は攪乱だ。本人としては死ぬのは不本意だったのだが、気をそらすことには成功している。

 ケイディアとダングルスはクローベルの死に、完全に気を取られていた。それは、突然渾身の力で横腹をぶん殴られたドラゴンも同じだったのだろう。だから忘れてはいけない相手を忘れていた。


『ありがと、ベルちゃん』


 呟かれた言葉はケイディアの耳までは届かなかったが、律儀にチャット欄にログを刻む。見れば、いつの間に潜り込んだのか、手を伸ばせばドラゴンに触れられるほどの距離にサリミラはいた。そして、黒く、巨大な銃身を、隣にいるドラゴンへと向ける。


 クローベルが拳を叩き込んだ反対側、左の翼の下で、潜り込んだ銃口が光る。爆音とともに射出された弾丸が、レッサーレッドドラゴンのLPゲージを大きく削った。

 このままだと1部に比べて2部短くない……?ドラゴン戦終わったら畳む気なんですが。

 準備パートと探索パートにもっと時間使ってもよかったかな。加筆するかもです。

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