クエストへ出発!
「『クレイショット』ー!」
サリミラの放った土属性魔法が雑魚モンスター代表であるプルプルに直撃し、その体を霧散させる。
ケイディア達はギルドでクエストを受け、今は町の外、草原エリアにいた。
サリミラの服装は初期装備に外套のみというシンプルなものだが、これでも防御力は跳ね上がった。
「よーし、土属性魔法Lv.2!」
「『ファイアショット』。おおー、早いな」
「わりと狩ったからな」
3人は雑談しながら遠距離攻撃で目に入るプルプルを倒していく。クローベルは格闘ジョブ育成のために草原を駆け回ってプルプルを殴っている。
「お、俺も弓のレベル上がった」
「おー、おめー」
「おめめー」
昨日狩った分の経験値もあり、ケイディアの弓レベルも続けてあがる。そこにクローベルが戻ってきた。
「クロちゃんはレベル上がったのか?」
「うん。格闘ジョブが4になってキャラレベルが2になった」
「早っ!」
ちなみに、キャラレベルが上がると、LPとMPが全回復する。
「クロがレベル上がったなら、俺らもそろそろ上がるだろ。どうするケイ?レベル上げてから行くか?」
「いや、このまま進んでいいと思うぞ。レベル上げしに来たわけでもないし」
4人はレベル上げ作業をしているわけではなく、目的を持って進んでいた。現在地は町の西側の草原フィールドだ。
町の南側にはラクルシの森と言う彼らが一度全滅した森があったが、西側にはただただ草原が続くだけである。ちなみに町の周囲に広がる草原はまとめてケリト草原という地名がつけられている。
「そろそろ草原を抜けるな」
「まだ歩くのかねー」
「そこまで歩かないって聞いたけどね」
彼らの受けたクエストは、ゴブリンの討伐だ。
ギルドの掲示板に定期的に貼られる依頼で、小規模な遺跡などに集まったゴブリン達を討伐するクエストである。
目的地はイトリスの西側、圏外にあるホルテ遺跡。小高い丘の上にあるという話だ。
「もうすぐ『圏外』だから気を引き締めろよ」
イトリスなど、中心の町の周囲のフィールドには『非戦闘圏』が設定されており、PKなど、他プレイヤーに危害を与えることができない。だが、その『非戦闘圏』を抜け『圏外』へ出ると、PK行為が解禁される。
なお、町の中は『非戦闘圏』では無いが、町中でPK行為を行うと高レベルの兵士が飛んできて捕まってしまうらしい。
「初心者狩りとかいないといいねー」
「えぇ?そんなのいるの?」
「まあパッと見、カモだもんな俺ら」
サリミラは防具自体は初期装備に外套という出で立ちだが、背負った巨大な銃が存在を主張していた。彼らの見た目は魔法使い二人に弓兵、そしてスナイパーである。敵が1人2人ならどうにかなるかも知れないが、3人前衛がいれば呆気なく狩られるパーティだろう。
「あんまりPKも効率はよくないらしいし、いないとは思うけどな」
「だといいけど……お」
ケイディアの視界の端に『非戦闘圏を出ました』と表示される。どうやら戦闘圏の境界がわかるようにはなっていないようだ。
そして次の瞬間、
――ヒュンっ!
ケイディアの顔の横を矢が通りすぎていった。
「またフラグ回収かよぉ!」
「敵襲!敵襲ー!」
なんかカマセーヌ様で満足してしまってサボってました。難航していたのもありますが。
3日に1回投稿をキープしたい……。




