表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
American Dianthus  作者: nacchan725
気になる人は魅力の権化
13/70

少女の決心

アイリスに案内され、クロエは花束を買って両親の墓前に立った。クロエは花束を置き、しばらく黙祷していたが、泣き出してしまった。アイリスも黙祷していたが、中断し、クロエをさすった。

「さぞ辛いでしょうね。いきなり親しい2人がいなくなってしまったもの。」

「何で死んじゃったの?!パパ、ママ・・・・・」

出来るならば、救って欲しかった。元に戻ってもらいたかった。でも、そのせいでダイアンやナックを危険な目にあわせてしまった。

「ダイアン、怒ってるかな?ナックの傷、治るかな?」

「あの子は怒ってなんかないわよ。むしろ、助けられなかったことをすごく負い目に感じて、あなたをかなり心配していたわ。ナックの傷も深くないし、受け身をとってダメージを減らしたみたいだから、すぐ治るわよ。大丈夫よ。あなたが責任を感じることなんて何もないの。」

アイリスはクロエを優しく抱きしめた。

「ありがとうございます。良かった・・・・」

クロエは涙が枯れるまで泣いた。 クロエが泣き止んだころ、アイリスは落ち着かせようとリビングへ連れて行き、席につかせた。アイリスが席についたと同時に、クロエは話しかけた。

「ダイアンはどんな人なんですか?母親のあなたならわかりますよね。」

「ナックと話していたのはダイアンのことだったのね。・・ごめんなさい。素性を明かすことは本人から固く口止めされてるの。ただ一つ言えるのは、“ニッポンの亡霊”の正体はダイアンよ。暴れまわっていたところを発見して保護したの。JRSメンバーは全員知ってるわ。」

「そんな!!可哀想なダイアン・・・・」

「あなたが悲しむことじゃないでしょう?」

「元々、“ニッポンの亡霊”については可哀想に思っていたんです。いきなり故郷を滅ぼされて、怪物たちと戦わなくてはいけなくて・・・私だったら、耐えられませんから。」

「そう・・・優しい子ね。あの子が聞いたらきっと喜ぶわ。」

「ですからアイリスさん、戦い方を私に教えて下さい!!ダイアンやみんなの力になりたいんです!!!」

アイリスは驚いて、しばらく黙っていた。

「失礼だけど、あなたに人を傷つける覚悟があるとは思えないわ。」

「私、わかったんです!半端な思いじゃ誰も助けられないって。そのせいで、ダイアンたちを危険な目にあわせてしまったから。人を助けられる人になりたいんです!!」

アイリスは眉間にしわをよせた。

「わがままで申し訳ないけど、あなたにはそのままでいて欲しいの。あなたみたいな、純粋を権化にしたような人は今まで見たことがないから。それに、あなたを護るのが私たちの仕事なのよ。」

「でもっ!私─」

「そうだ、思い出した!!まだ施設を案内してないわね。ついてきて。」

クロエはほっぺを膨らませてそっぽをむいた。

「後で教えてあげるわ。こっちだって、頭が混乱してるのよ。」

アイリスはクロエを連れて1階に行った。

「この建物は全部で3階建てよ。1階には研究室と医療室。2階にはリビングと食堂と浴場とゲストルーム。3階にはトレーニング室と武器庫よ。班員の部屋は、1階に研究班、2階に掃討班、3階に医療班ね。研究室を紹介するわ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ