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第6話 罪深き者に血の洗礼を③

 互いに切り結んでいく。

 アグニスは大剣で。

 私は大鎌で。

 一つ、二つ、三つと重ねていく。

 アグニスが大剣を振るいながら笑う。


「ははっ! やるじゃないか! 俺と対等に戦えるなんてそうはいないぞ!」


 アグニスは、まるで木の棒を振り回すかのように大剣を振るっていく。

 軽々しく扱う様は、重量級の武器などとは微塵も感じさせない。


 ……ふふっ。口だけではないようだな。


 彼の大剣を受け流していく。

 一撃、一撃が重い。

 まともに受けてしまうと致命傷になるだろう。


「おらおら! もっと上げていくぞぉ!!」


 アグニスは、大剣を持たない左手を握りしめる。

 そして、こちらへと左手を突き出す。


「いくぜ! 『雷弾(サンダーバレット)』!」


 突き出された左手から雷を放つ。

 すぐさま飛来する魔法を切り裂く。

 2つに切り裂かれた雷は、霧散して消えていく。


 ……良い魔法だ。


 彼の放った魔法は、初歩的な魔法だ。

 だが、必要な魔力量も少なく戦闘においては役に立つ。


「おら! 隙だらけだぜ!」


 魔法を切り裂いた私を叩き斬る為に、アグニスは大剣を振り上げる。

 振り抜いた大鎌はまだ戻せない。

 だが焦る必要ない。


「貴様の方が隙だらけだぞ?」


「何!?」


 瞬時に空いている左手に魔力を込める。

 狙うは、大剣を振り上げたことによってがら空きになった腹部。

 身を低く下げ、相手の下に潜り込む。

 そして掌底を放った。


「グッ!」


 アグニスが玉座の方へと吹き飛ばされる。

 だが激突はしなかった。

 彼は吹き飛ばされながらも体を捻り地面に滑り降りる。


「――ははっ」


 アグニスがゆっくりと立ち上がる。


「真っ二つにしてやろうと思ったのが……まさか間に合うとはな」


 彼はそう言うと口から唾を吐き捨てた。


「私の方が速いから間に合っただけのこと。何も驚くことは無いだろ」


 ただそれだけだ。

 特別な技術など何も必要ない。


「はっ! 確かにな! だったら、俺も全力を出そう!」


 アグニスの雰囲気が変わった。

 彼の体全体に膨大な魔力がいきわたっていくのがわかる。


「肉体に負荷が大きくてな。あまり使わないが……貴様とやり合うには必要だ」


 人間でここまでの肉体強化を行える奴は、そういない。

 腐っても団長を務めるだけはある。


 ……面白い。


 これなら一撃で終わってしまうことはなさそうだ。


「行くぞ!!」


 アグニスは強化した肉体で突貫した。


「はぁぁぁぁ!!」


 先ほどまでとは、比べものにならない凄まじい速度で大剣を振り回す。

 しかも、ただ無茶苦茶に振り回しているわけじゃない。

 しっかりと私の行動に合わせて、攻撃を変化させている。


「『雷弾(サンダーバレット)』!」


 そして自分の隙を補うようにして魔法を放つ。

 それも1つではない。

 自身の周囲に、雷の弾を生成し放ってくる。


 ……まるであの魔女のようだな。


 威力としては、ソーバのように一撃で致命傷になるものではない。

 だが、牽制としては十分なものだ。

 魔法を回避する私に大剣を振り下ろし。

 大剣を避けた私に魔法を放つ。

 戦い方に無駄がない。


「素晴らしい連携だ!」


「ありがとな!! だが、喋る余裕など与えるつもりはないぞ!!」


 アグニスの担ぐ大剣に雷が纏わりつく。

 魔力を込めて、私に一撃を加えるつもりなのだろう。


 ……ふふっ、次は何を見せてくれるんだ?


 だが、危機感など一切ない。

 あるのは喜び。

 私に一撃を加える為にどんな技を見せてくれるのか、ワクワクする。


「喰らいやがれ!! 『(ライトニング)(ストライク)』!」


 雷を纏った大剣が振り下ろされた。

 振り下ろされた大剣から凄まじいエネルギーが放出され、広範囲にわたって扇状に地面が薙ぎ払われる。


 ……流石に当たるな。


 咄嗟に飛びのくが、放たれた雷が私を襲う。

 そのまま後ろへ吹き飛ばされた。


「ハァ……ハァ……」


 アグニスが肩で息をしている。

 相当な力を使ったのだろう。

 私はゆっくりと立ち上がると、彼に拍手を送る。


「見事だ。少し痺れたぞ」


「ちっ……少しかよ……」


 アグニスは、無傷な私を見て落胆することはせず、再び大剣を構えた。


「そろそろ私の番でいいか?」


「ああ? 番もクソもないだろ。やるならさっさとやれよ」


「承知した」


 では、いつも通りやろうか。


 ◇◇◇


 私は地面を蹴った。


「消えた? いや! 後ろか!」


 アグニスが咄嗟に前へと跳躍する。

 彼が立っていた場所には、私の大鎌が振り下ろされた。


「それが貴様の本来の速度か!」


「……いや」


「!?」


 彼の耳元で囁く。


「まだまだ上げられるぞ?」


「……このっ!!」


 アグニスは振り向きざまに大剣を振るう。

 しかし、剣は虚空を斬るだけ。

 私を捉えることは出来ない。


「ふふっ、残念。外れだ」


「くっ……ふざけやがって!」


 アグニスは再び背後から攻撃がくると思ったのだろう。

 前方へと跳躍し、攻撃を回避しようとする。


「残念だが、同じ攻撃ばかりはせんよ」


 今度はアグニスの正面に現れた。

 彼の顔が驚愕の色に染まっている。


「ふふっ。チェックメイトかな?」


 彼を真っ二つにすべく大鎌を薙ぎ払う。

 普通なら間に合わない。


「舐めるなぁぁぁぁ!!」


 だが、アグニスは間に合わせた。

 体を捻り大剣を斬り上げ、薙ぎ払われる大鎌に合わせてみせた。

 そんな彼に心が踊る。


「見事だ! だが、まだ終わらんぞ!!」


 刃の角度を少しずらす。

 力をずらされた大剣は、そのまま上へと振り抜かれた。


「これは間に合うかな?」


 大鎌の刃を返すようにして、斬り下げに移行。


「くっ……!!」


 アグニスは振り上げられた大剣を力づくで戻す。

 甲高い音が周囲に響く。

 今度も何とか間に合わせた。

 だが、終わらない。


「ほら、次だ!」


 すぐさま大剣を弾く。

 今度は斬り上げへ移行。


「……っ!?」


 アグニスは間に合わないと判断したのか両手で持っていた大剣から左手を離し、上体を逸らして回避に移行する。

 だが、完全には避けきれず、彼の頬から左目にかけて縦に裂かれる。

 彼の顔の左半分が血に染まった。


「まずは一撃……」


「クソッ……!」


 アグニスは、バックステップで私と距離を取ろうとする。


「逃げることなど許すわけないだろ?」


 姿勢を低く下げ、前方へと飛ぶ。

 目標は彼の右足首。

 次は薙ぎ払い。


「――させるかっ!」


 アグニスも狙いに気づいて大剣を地面へと突き刺して防ごうとする。


「遅い!」


 私が薙ぎ払う方が速かった。


「がぁぁぁ……!」


 すれ違いざまに右の足首から下を斬り落とす。

 だが、彼は倒れなかった。

 振り返ってアグニスに視線を向ける。

 彼は、地面に突き刺した大剣で体を支えていた。


 ……ふっ、強者としての意地か。


 斬り落とされた右足首からは、おびただしい量の血が流れ出ている。

 このままでは出血多量で死ぬのは明白。


「さて、これで今度こそチェックメイトかな?」


 アグニスに逃げ場はない。

 そして逃げる足もない。


「……ははっ……まだそう思うには、気が早いんじゃないか……?」


 アグニスは、笑みを浮かべながら顔だけこちらへ向ける。

 肉体強化の反動もあってか、体を動かすのも難しいのだろう。


 ……終いだな。


 大鎌を構える。


「では、これで――」


 さよならだ、と言いかけた時だった。


「――ちょっと待ったぁー!!!」


 突如として聞き覚えのある声と共に、魔弾が飛んでくる。


「ちっ!」


 すぐさま、後方へと飛びのく。


「ぬおぉ!?」


 しかし、アグニスは着弾によって発生した衝撃波で壁へと転がっていく。

 そして魔弾が飛来した方向から、見覚えのある顔が城内へとすっ飛んできた。


「キルシュちゃんとのデート権は、渡さないよ!!」


 魔女のソーバだった。


 ◇◇◇


 ソーバは、自身の周囲にいつくもの魔弾を形成する。

 目標はアグニスではない。

 私だろう。


 ……遊び過ぎたか。


 アグニスとの戦闘ですっかり忘れてしまっていた。

 他にも彼を狙っている奴らがいることに。


「……ソーバ。先に彼を見つけて戦っていたのは私だ。だから、彼は首は私の物だ」


「は? 何言ってんの? そんな決まりはないわよ。ルールはただ一つ。先に極北の風の団長を殺すこと。先に戦っていたからって、あんたに権利があるわけじゃないわ」


 ソーバの言う通り、そんなルールは無い。

 重要なのは誰が団長を殺したかだけ。

 それまで誰が戦っていたかなんて、関係がない。

 だが、ここで引くわけにはいかない。


 ……だったら、今殺してしまえば良いこと。


 一瞬だけ、アグニスに視線向ける。

 彼は意識を失っているのか、壁際で倒れており微動だにしない。

 これならいける。


「……そうだったな。先に殺したものだった。これは失礼した」


「そうよ。別ればいいのよ! だから、ここはソーちゃんが――」


 ソーバが、私から視線を外した。


 ……私から視線を外すなど、愚策だ。


 瞬時に地面を蹴り、壁際で横たわっているアグニスに向かう。


「しまっ――」


 ソーバもそのことに気がつくが、もう遅い。


 ……貴様の魔弾より、私の方が速い!


 振り上げた鎌を振り下ろす、はずだった。

 横から花びらが私の視界を塞いだ。


「何だこれは!?」


 振り下ろしを中断し、後方へと下がる。


「――ははっ! 危ないところじゃった」


「……シエフ」


 詐欺師のシエフが崩れ落ちた瓦礫の上に立っていた。


「貴様もか……」


「当たり前じゃ わらわも勝負に参加している1人」


 シエフは瓦礫から飛び降りて、城内に降り立つ。


「なら、他の奴らにやらせるわけにはいかんじゃろ」


「この詐欺師が……」


 シエフを睨み付ける。

 ソーバが、シエフに親指を立てながら笑みを浮かべる。


「シエフちゃんナイス!」


「ははっ! そうじゃろそうじゃろ」


「うん! 最高だよ! じゃあ、ソーちゃんが殺すから、その邪魔な花びらをどけてくれないかな?」


 ソーバは、微笑みながらお願いする。

 だが……


「嫌じゃ」


 シエフは、ぷいとそっぽを向いた。

 一瞬にして、ソーバから笑顔が消え去る。


「ああ? 死にたいの?」


「ははっ! わらわを殺したきゃ殺してみせろ。じゃが、お主も死ぬだけじゃぞ?」


「くっ……」


 ソーバは、苦虫を嚙み潰したような顔をした。

 協定がある以上、互いに殺すことが出来ない。


「ははっ! まぁお主らには悪いと思うが、ここはわらわが頂くのじゃ」


 シエフは、そう言うとアグニスを花びらで包み込んでいく。

 阻止すべく動こうとするが、シエフに制止される。


「無駄じゃよ。この花びらは魔力で形成されているからのう。お主らの武器や魔法では、阻止できんよ」


「……」


 花びらがただの魔法ではないことは分かっていた。

 先ほど私の視界を塞いだ時も、微量だが魔力を吸い取られた。

 きっと、他にも能力がある。

 だから、シエフの言葉に噓はないだろう。


「ははっ! 素直で良いぞ? この花びらは、そんじゃそこらの武器や魔法で打ち消せん。高威力の魔法を詠唱しようとしても、その前にわらわがこの男を殺せる。もう、お主たちには勝機はないのじゃ!」


 シエフが声高々に笑った。

 これで彼女の勝利、――と思った時だった。


「――じゃあ、高威力の魔法で焼き尽くしてやろう」


「!?」


 その瞬間。

 アグニスを包んでいた花びらは、爆散した。

 爆風が周囲に拡散する。


「くっ……なんじゃ、今のは――なっ!? わらわの魔法が!?」


 爆風が消え去った後の場所には、アグニスだけが横たわっている。

 シエフの花びらなど、跡形もなく消え去った。


「ふん、造作もないな」


 入口の方から、軍服に身を包んだ女性がゆっくりと歩いてくる。

 カノンだ。

 シエフがカノンを睨み付けながら、怒鳴った。


「こら! 何をやっているのじゃ! そこは黙って見ているのが筋ってもんじゃ!」


「ははっ! 寝ぼけたことを言うな。45歳にもなる小娘が。あれは私の獲物だ。お前のものでは断じてない」


「歳は関係ないじゃろ!?」


 カノンはゆっくりとアグニスの元へと歩み寄っていく。

 行かせるわけにはいかない。


「カノン。そこで止まれ」


 大鎌をカノンに向ける。


「そうよ? ソーちゃんを無視して、何をしれっと近づこうとしてんのよ?」


 ソーバも魔弾の照準をカノンへと向けた。

 カノンは、そんな私たちを鼻で笑う。


「ふん。お前らが打ち消せなかった詐欺師の魔法を、打ち消したのはこの私だ。つまり、私が一番強いってことだ。だったら、こいつを殺す権利は私にあるのではないか?」


「あなたもケリンちゃんと同じことを言うのね。……あのね? この勝負は誰が強いかじゃないの……誰が殺すかよ? あなたが、シエフちゃんの魔法を打ち消したからって、殺す権利はないわ」


 ソーバの言葉にシエフも頷く。


「そうじゃ! お主にそんな権利はないぞ!」


「はっ! じゃあ、さっさと殺すとするか」


 カノンが直剣を虚空から取り出し、剣先をアグニスに向ける。

 しかし、ソーバの魔弾によって、無理矢理に下がらせられる。


「……ソーちゃんは言ったわよ? 近づくなって?」


「……この魔女が……」


 ソーバとカノンが睨み合う。

 殺気が駄々洩れだ。

 すると、これまで気を失っていたアグニスが目を覚ました。


「……クソ。いてぇな……って、何だこの状況は……?」


 アグニスは体を起こし、壁を背もたれに寄りかかる。

 そして、自分を取り囲むようにして立っている私たちを見て、首を傾げた。


「……おい。どうなってんだこの状況は……女が増えてるじゃねぇか」


 シエフが、アグニスに声を掛ける。


「お主は、そこで待っておれ。今、お主のことを誰が殺すか決めているからのう」


「……ははっ。それは怖いことで」


 アグニスは、疲れたように笑った。

 そして再び口を開く。


「なぁ、一つだけ聞いていいか?」


 アグニスの問いに私が答える。


「なんだ?」


 しかし、彼は首を横に振る。


「いや、あんたにじゃない。他の3人にだ」


 彼の言葉に3人ともが彼に視線を向けた。


「ここに来るまでに何人もの人間を殺してきたと思うが、その中に大斧を持った男と槍を持った赤髪の女。それと……」


 アグニスが言い淀む。


「……2本の直剣を持った金髪の女性がいなかったか?」


 彼の質問に皆、似たような反応をする。

 ソーバは顎に指先を当て。

 シエフはこめかみに指先を当て。

 カノンは腕組みして何かを考えている。


「ソーちゃんは、大斧を持った男なら会ったと思うわ」


「わらわは、槍を持った赤髪の女と会っておるな」


「ふん。あの馬鹿な女のことか」


 どうやら3人とも会っているようだ。

 アグニスが、視線を下げる。


「……そうか。じゃあ、そいつらはもう――」


 その者たちが、死んだことを悟ったのだろう。


「死んだわ。跡形もなくね」

「うむ。わらわの方もじゃ」

「ああ、塵一つ残さず消してやった」


 3人もそれを証明するように言う。


「……ははっ。あんたらはとんだ化け物だな」


 アグニスが、視線を下げたままどこか悲しげに言った。


「……なら俺も覚悟を決めないとな」


 そして真っ直ぐに私たちを見据える。


「なぁ、あんたらの狙いは俺の首だろ?」


 アグニスの問いにソーバが答える。


「そうよ。まぁ、極北の風を壊滅させることが本来の目的であるんだけどね」


「ははっ! ……そうか。なら……死んでいったあいつらの為にも、団長としての意地を見せなきゃいけないな」


 アグニスがそう言った、直後だった。

 彼の座る地面に魔法陣が展開した。

 見たことない魔法陣に警戒する。

 大鎌を構えて、アグニスに尋ねる。


「悪足搔きでもするつもりか?」


「ははっ! そうだな……ある意味悪足搔きだな」


 すると、彼に向けて魔弾が放たれるが――


「え!? 消えた!?」


 ソーバが驚きの声を上げた。

 彼女が放った魔弾は、魔法陣の範囲に入ると同時に消え去った。


 ……魔法はダメか。ならば。


 大鎌を構えて、魔法陣に斬りかかる。

 カノンも同じことを考えたらしく、私と同時に直剣で斬りかかった。


「くっ……!」

「ちっ……!」


 だが、物理的な攻撃も魔法陣に触れると同時に弾かれてしまう。

 アグニスがその様子を見て笑う。


「ハハハッ! 流石、古代の魔法だ。詠唱中は守ってくれるようになっているんだな」


 シエフが怪訝そうに目を細めた。


「古代の魔法じゃと?」


「ああ。……お前ら知っているだろ? この廃都グラムスヘルが何故滅んだのか」


「もちろんじゃ。禁術を使用して――まさか!?」


「ああ、正解だ」


 アグニスがそう言ったと同時に魔法陣が輝き始める。

 起動し始めたようだ。

 魔法陣の中にいる彼が、光に飲まれていく。


「……これがその禁術だ。我がギルド……極北の風を壊滅させた褒美として見せてやるよ――この禁忌とされた魔法をな」


 そしてアグニスは、光の中へと消えていった。

 光が消えると、魔法陣は消えておりアグニスもそこにはいない。

 逃げたのかと思った、その時だった。


「下からくるわ! みんなここから離れて!」


 ソーバの言葉と共に、地面が激しく揺れ始める。

 周囲の壁も揺れ、壁が崩れ落ちる。


「ちっ……」


 ソーバの指示に従い、急いでこの場を離れた。

 そして城の下から這い出るようにして、それは現れた。

 禍々しいオーラを身にまとった――巨大な竜が。



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