第30話
中々更新出来ず申し訳ありません。またよろしくお願いします。
「ドーラさん、食事にしますか」
「ああ、ありがとう。すまないな、待たせたか?」
「いえ、今出来た所なので」
ハルキとミーユが作った料理がテーブルに並んでいた。
「それじゃ食べましょうか。ドーラさんはビールかワインかどちらにします?」
「そうだな、ビールを貰おう」
ミーユがハルキとドーラのグラスにビールを注ぐ。ミーユのグラスにもハルキが同じくビールを。
「それじゃ、この家にドーラさんが来てくれた歓迎会って事で。
カンパーイ!!」
食事が始まり、飲みながらハルキがこの家に一人でいた頃の話を聞くドーラ。
「結局南の方は殆ど行ってないんだな」
ハルキは頷く。
「はい、街が北にあるってアニャ様達の本に書いてあったんで、この前スライム達に案内してもらう迄は南側にはすぐ近くしか行ってないですね」
「ギルドなんかの書物にもあったとは思うが、ウワノ村から南は正に辺峡だ。
ここに来る前の街道ももう少し行くと西に曲がってそのまま行くと海迄続く。そこに村は有るが道は北に向かって最後は王都だ」
「本当に未開の地なんですね。だからあんなに動物や魔物が多い場所があるのかもですが」
「ああ。だがハルキが行ったサバンナの状況が広まれば、冒険者達が集まって来るかも知れない。
いつかそうなるなら、こちらが先に形を作るのも有りかと思ってな」
「ん? どう言う事ですか?」
「そのサバンナの近くに冒険者の拠点を作る。サノからと王都からの道も」
「それって、そのサバンナを開発していくって事ですか?」
「ああ、表向きにはそうなるだろう」
ドーラの言葉にハルキも気がついた。
「ドーラさん、それって…」
「最終的にはハルキが思っている事で間違いない。だが、とりあえずは現状確認が先だ。
サバンナに冒険者を入れて探索したい。もちろん、最前線はランクの高い者にキッチリ説明をした上でだ。場合によっては私が入る事も考えている」
「ドーラさん、俺に何が出来ますか?」
ハルキは素直に聞いた。
「私がサバンナを見てからになるが、とりあえずの先鋒は頼む事になるだろう。
後は拠点作りの手伝いもしてもらいたい」
「この家が知られる事は問題ないんでしょうか?」
「ハルキが星の民だと知られてなければただ山奥に住んでいるだけで済む。その辺は上手くやるよ」
「わかりました。それじゃここを拠点作りの基地にしましょう。
ここに連れて来るのは信頼の出来る者か、奴隷。
サバンナの近くに拠点を作って、この家とは違う方向に二つ道を作る、そんな感じですかね?」
「それが良さそうだな。まぁ、それも全部サバンナの様子を見てからだ。
それに、サバンナの開発はあくまでも名目上の事だ。そこにサバンナが無く、普通の魔物や動物がいなかったとしても私がそのうち入っていたはずだ」
「…ドラゴンの痕跡、ですよね」
ドーラは静かに頷いた。
「…もちろんそれだけじゃないがな。
サノ領に新たな割の良い狩場を見つけたとなれば冒険者達は集まる。そうなってくるとその近くに村が出来る事なんかもある。
自然にそうなるよりある程度こちらで道筋を作った方が管理もしやすくなるからな。
低ランクの冒険者が勝手に入って次から次へと死なれるのが一番堪えるんだ」
サノ領にはかなりの狩場があり、その近辺には村が出来ている事が多い。ギルドの出張所などもある。
その中にはギルドが主体となって村を作っていった場所も少なくないらしい。
「わかりました。とにかく、明日ドーラさんがサバンナに入ってからですね」
「ああ、案内はよろしく頼むよ」
そのまま食事が終わり、ミーユは片付けを始めた。
「ドーラさん、お風呂どうぞ」
「えっ、あっ、ああ」
少し挙動不審に返事をしたドーラを見てハルキはミーユを呼ぶ。
「ミーユ、ドーラさんにここのお風呂の使い方教えてあげて。片付けは俺がするから」
「片付けは私がやりますのでご主人様はゆっくりされてください。ドーラ様、こちらへどうぞ」
ミーユがドーラを連れて脱衣所にいく。
脱衣所に入るとドーラの服を当たり前の様に脱がしていくミーユ。
「ミーユ、だ、大丈夫だ。自分で脱ぐよ」
「いえ、ドーラ様。奴隷の仕事ですので私が」
あっという間にドーラの見事な身体が露わになる。その迫力に怯むミーユだがすぐに気を取り直す。
ドーラの服を脱がせ終わると自分も素早く服を脱ぐミーユ。こちらも細身ではあるが若さのある魅力的な身体だ。こちらはドーラにはやけに眩しく見えている様だ。
(ミーユも入ったのかな?)
二人が湯船に浸かる頃なんとなくソワソワしていたハルキは落ち着きを取り戻す為にせっせと洗い物をしていた。




