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アラフィフになったキョロ充、異世界に行く  作者: アカピロ
第四章 キョロ充、男になり目標を目指す
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第28話

更新バラバラで申し訳ありません。これからもよろしくお願いします。評価、PV数、ブックマーク等、全て励みになります。感謝です。

「ん、サンだよな?」


 ハルキの元へ降り立った雲切隼はドーラのテイムしているサンだった。


「良く来たね。何か食べて休んでて。クラウド、サンに教えてあげて」


 ハルキは自分の雲切隼のクラウドを呼び寄せサンの相手をさせる。

 サンのマジックバッグから手紙を取り出したハルキはそれを持って食事の準備をするミーユの元へ向かう。


「ミーユ、ドーラさんから手紙が来たよ」


 ミーユと共に手紙を読むハルキ。中には明日の昼にはウワノ村に着くと書いてあった。ランラプトルを借りてサノから移動するが問題ないかとの事だ。


「どうしようかな、ウワノ村まで迎えを出すか」


「バニラ達でも大丈夫でしょうが、私が行きましょうか? 道だけならドーラ様の雲切隼だけでも案内は出来るとは思いますが」


「いや、今日だけでもかなりの魔石が手に入ったし、元から狩ってくれてたのが予想より多かった。

 もう慌てる必要もないからみんなで迎えに行こう。一応今日狩った魔物の素材も少し預けておこう」


 何種類かの素材を切り取り、昼にウワノ村に迎えに行くと書いた手紙と共にサンに持たせる。


「サン、気をつけて。ドーラさんによろしくね」


 上空を二度程旋回したサンは一気に速度を上げて見えなくなった。


「ご主人様、食事の用意が出来ました」


 ミーユがハルキに声をかける。食事を取りながらハルキはミーユに言う。


「ミーユ、悪いけど明日からドーラさんが寝るための準備を頼む。俺は今からランラプトルの水浴びの場所を準備するよ」


「今からですか? ご主人様の方は大変じゃないでしょうか。私も手伝います」


「いや、スライム達がやってくれるから問題ないよ。明日にはドーラさんもランラプトル連れて来るし、今日のうちに準備したいし」


 食事を終えたハルキは水路の側へ行く。

 ミーユにはスライムにやらせると言ったハルキだったが自分が今日あまり働いていない事を思い出してトレーニングがてら土魔法を使い地面を柔らかくする。

 スコップを握り穴を掘り、土を掻き出す。スライム達はその土を運び出している。


「ふぅ、この位で良いか」


 ハルキの肩程の深さの穴を掘り、ランラプトルを呼び寄せる。


「入ってみて」


 中に入ったランラプトルがしゃがむと首まで隠れる。


「いけそうだな。水を流そう」


水路との境目を掘り進めて穴に水を貯める。


 しばらくして水が溜まり、ランラプトルが中に入った。


「水風呂だけど、無いよりは良いでしょ。どう?」


 ランラプトルはハルキをみて気持ちよさそうにしている。


「他のみんなも使って良いからね。中のお風呂か好きな方使って」


 ハルキの言葉を待っていたのか、狼やスライム達が一斉に水の中へ飛び込んだ。ランラプトルの周りに浮かぶスライムと狼。なんとも不思議な絵面である。


「バニラ、お前は入らないのか?」


「ワン」


 バニラとライム、大牙狼のチョコはこの風呂に興味はない様だ。


「まぁ、好きにしてくれ。中の風呂も準備出来てるよ」


 ハルキが中に入るとミーユも寝所の準備を終えていた。


「ミーユ、風呂にしようか」


「はい」


 ミーユが背中を流していると入口にバニラ達が並ぶ。さっき外の水風呂に入った大牙狼やスライム達もいる。


「結局両方入るのかよ」


 苦笑いしたハルキとミーユが必死にみんなを洗う。


「お前達も今日は頑張ったからな。よしよし」


 ハルキもミーユも皆に声を掛けながら身体を洗う。狼や大牙狼達もミーユを完全に主人の一人として従っている。


 従魔達が出てから風呂を張り直している間にミーユが感心した様にハルキに告げる。


「ご主人様、ご主人様の配下は皆凄いです。私が一番お役に立てていないですね。もっと頑張ります」


「そんな事はないよ。それぞれの役割もあるし。

 ミーユの代わりは誰にも出来ないよ。でも、向こうに帰って新しく家が出来たなら奴隷は増やすつもりでいる。ミーユには他にやってもらいたい事もあるし、住む人数も変わって来るからね」


「はい。ご主人様の思う様になさってください。私はまだまだ仕事が増えても問題ないですが、ご主人様に何かお考えがあるのでしたら。

 ですが、私の力不足が原因でしたら少しお待ちください。もっとお尽くししますので」


 無言でミーユの頭を撫でるハルキ。相変わらず良く出来た奴隷である。


「ミーユ、俺は奴隷の使い方なんてわからない。星の民だからね。

 でも星の民だから奴隷じゃないとまずい事もある、わかるね?」


「はい」


「ミーユの事は信用してる。奴隷契約を解約しても構わない位に。裏切ったりする事も想像出来ない」


「もちろんです、ご主人様」


「だけど家が大きくなってメイドを雇うとなると話は変わる。エミリーやグウェンの様に色々な事を知ってしまうと却って危険な目に遭うかもしれない。

 だから、人を増やすには奴隷を増やすしかないんだ。

 ミーユは良くやってくれてるし、エミリー達が一緒に住んでランラプトルの世話もしなきゃいけなくなっても大丈夫だと思う。

 でも、ギリギリになる前に人を育てておきたいし、今なら金銭的にも余裕がある。

 ミーユ、新しく奴隷が増えたらその管理や指示もミーユにしてもらう事になる。よろしく頼むよ」


「はい、ご主人様。ですが私はご主人様の物でございます。頼んだりなさらないでください。

 一言、やれと仰ってくださればその通りにさせて頂きます」


「その辺が星の民なのかな。元の世界じゃ俺のいた時代には奴隷制度なんてなかったし、契約魔法なんてのもなかった。

 人を使うなら信頼関係が一番大事だと教わって育って来たからね」


 ハルキの言葉に嬉しさを隠せずにも気を引き締めるミーユ。


「はい、これからも一生懸命にお尽くしします」


 そう言ってハルキの身体に寄り添うミーユだった。



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