第17話
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食事を終えたチョコがハルキに構ってとくっついている時、クラウドが帰って来た。ドーラの雲切隼、サンも一緒にいる。
「おかえり、サンも一緒か」
前にもワイバーンの件で手紙を預けた時にサンも一緒に来ていた。ランラプトルの生息場所を知るためにドーラはサンを送ったとハルキは考えていた。
「ハルキ、ドーラさんは何て?」
エミリーが聞く。
「ちょっと待って。なんか色々入ってる」
クラウドとサンのマジックバッグには革で出来た道具が三組入っていた。
「なんか結構大きいな。これを送るのにサンも来たのか。なんだこれ?」
「ハルキ、それはランラプトル用の鞍なのです」
グウェンはすぐに何かわかった様だ。
「手紙にはとりあえず貸してやるって書いてある。グウェン、エミリー付けれる?」
「多分いけるです」
「やってみるよ」
手紙には夕方には領主がテイムさせる配下ををギルドに向かわせる、大牙狼はバニラの好きにさせろ、ランラプトルは飼う場所がなければしばらくギルドで預かる、と書いてあった。
了解ですと書いた返事を持たせてサンを送り出す。ミーユにも夕方スライムを連れてギルドに来る様に手紙を書き、そちらはクラウドに持たせる。
「ハルキ、見て見て〜」
エミリー達がもうランラプトルに乗っている。
「テイムしたばっかりだけど大丈夫か? 怪我するなよ〜」
「ハルキも乗ってみたら? 馬にも乗った事ないんだから落ちない様にね」
「馬とは少し違うですが、テイムしてる分乗りやすいのです」
「そうなんだ、俺も練習しながら街に帰るか」
周辺で少し乗ってみるハルキ。初めてだが結構乗れている。
「俺も何とかなりそうだ。そろそろ街へ帰ろうか」
大牙狼の群れは山の中をそのまま南下して向かう様だ。少し寂しそうにハルキをみるチョコを撫で回しながらハルキは言い聞かせる。
「また近いうちに実家にも帰るから、ボスや向こうにいるスライムの言う事ちゃんと聞いててね。
危ない事しちゃダメだからね」
「クーン」
名残惜しそうに鳴くチョコ。
「エミリー、グウェン、一匹ずつで良いからスライムを一緒にうちの実家に送っておいて。そのうち一緒に行くこともあるかもしれないから。
向こうに俺のスライムもいるし、仲良くなっといてもらおう」
「「わかった」」
「ワオーーン」
バニラの号令で大牙狼の群れは移動を始めた。
二人のスライムもそれぞれ大牙狼に乗り込み、群れは森へ消えていった。
「バニラ、じゃあ俺達も出発しよう」
木々の隙間を縫って山を抜けて街道に出る。
「ランラプトルがいたらサノの街から半日で村に帰れるのです」
「そうだね〜。雲切隼の依頼も終わったし、ハルキの家に引っ越したらホントに里帰りしよう」
そのまま街道を一気に走り抜けてサノの街へ戻るハルキ達。ライムはバニラの上に、他のスライム達はハルキ達の乗るランラプトルの上で遊んでいる。
時折何匹かスライムが落ちるがすぐに猛ダッシュで戻り飛び乗っている。
やはりライム以外のスライムもかなり育ってきている様だ。
サノの街のギルドに帰った一行はドーラに連れられて裏へと回る。そこにはアートとミーユ。それに十名程の領主の配下がいた。レイナ姫の配下のソータの姿もそこにあった。
「おかえりなさいませ、ご主人様」
「ただいま、ミーユ。ドーラさん、スライム達も全部引き渡しでよかったんですよね?」
「ああ、だが百もいるんだよな。それに雲切隼が一三羽か。ソータ、この人数で足りるか?」
「普通なら無理だろうが、いけるんじゃないか。そこのお嬢さん達もスライムを二〇ずつと雲切隼を何羽かテイムしてるんだろう」
「ああ、そうだよ」
「お久しぶりです、ソータさん。今回は領主様の依頼なのにソータさんも来てるんですね」
「数が想定より多かったらしいからな。後、ハルキ殿のスライムはレイナ姫も欲しいそうだ」
「そうですか。まぁ多分数は大丈夫だと思いますよ。こっちの二人、エミリーとグウェンは流石にランラプトルもテイムしたので限界でしたが」
「この数に加えてランラプトルか。相変わらずハルキ殿の周りは不思議な話がゴロゴロしてるな」
「たまたまですよ」
「ハルキ、今のところハルキがテイムしているスライムと他に違いはあるか?」
「いえ、特にはないです。まだ数日ですが結構育ってると思いますよ、ドーラさん」
「そうか。アートはこの前の雲切隼をそのまま自分で買い取るそうだ。
それにギルドとして別で一羽、それもアートがテイムする。
スライムは私とアートが個人的に一匹ずつ買い取らせて貰う」
こうして従魔達の受け渡しが始まった。順調に領主の部下にテイムされていく雲切隼とスライム達だった。




