第10話
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ギルドに戻りドーラに今日の成果を告げるハルキ達。
「雲切隼とスライムはどうしますか?今はエミリーがテイムしてますが」
「そうだな。アートにテイムさせておく。おいバカ新人、アートを呼んできてくれ。
スライムは一旦そちらで育ててみて欲しい。ハルキとエミリー達でどの位の差が出るか見たいからな」
「わかりました。依頼の時なんかは一緒に行動する事になりますが良かったですか?」
「構わないよ。ある程度強くなったら領主の配下に来てもらって纏めてテイムさせて納める事にするよ。
それにしても初日から雲切隼をテイムしてくるとは流石だな」
「エミリーの雲切隼、カッターが見つけたんです。でもバニラの雰囲気だとそうそういるものでは無さそうですね」
「ワンッ」
バニラもそうだと吠える。
「そうか。明日からは雲切隼がテイム出来た時だけこちらに来てくれれば良いよ。スライムがテイムしきれなくなりそうならまた連絡をくれ」
そうこうしているうちにアートがやって来た。
「ハルキ、待たせたな」
「アートさん、どうも。エミリーがテイムしてるんですがここに呼びますか?それとも裏のが良いですかね?」
「もう結構お前達の雲切隼は知られているからな。ここで良いだろう」
「わかりました。エミリー、呼んでくれる?」
扉を抜けてすぐにエミリーの肩に雲切隼がやってきた。
「「オォー」」
周りにいる職員や冒険者達が目を見張る。結構知られているとはいえまだまだ珍しいのは変わらない様だ。
「アートさん、それじゃ抱いてください」
雲切隼がアートに抱かれてアートが波長を合わせる。
「エミリー、頼む」
アートの声にエミリーが解約し、アートがテイムを唱える。
「上手くいった様だ。それでは預からせてもらおう。久しぶりの従魔はやはり良いな。
それに雲切隼は美しい。自分でも一羽欲しくなったよ。もし数に余裕が出来れば私にも一羽頼む」
「わかりました。最低五羽と言われてますので、納める数を超えたらアートさんが決めてください」
「わかった。領主が出す金額に合わせるからそこは心配しないでくれ」
「はい、大丈夫です」
ギルドを出た帰り道でハルキはエミリー達に聞く。
「今回の依頼だと雲切隼が領主の元に届くかスライムが引き渡されるまでは報酬が貰えないけど大丈夫か?」
「ハルキと一緒に仕事をしだしてからもう今までの一年分は稼いでるです〜」
「問題ないよ〜。グウェンが言った様にハルキに稼がせてもらってるからね。ハルキの方こそ大丈夫なの?
ミーユちゃん買ったり家の事とかで結構使ってるでしょ?」
「大きい買い物は後払いにしてもらってるからね。後数日でワイバーンとかの分は支払ってもらえる予定だから」
「そっかー、ワイバーンの素材持ち込んだんだよね。どの位の金額なの?」
「ワイバーンなんて中々手に入らないです〜。素材をたまたま見つけるなんてラッキーなんてもんじゃないのです〜」
「うーん、わからないけど何千万、とかになるのかな。
ドラゴンの鱗とかもあるし」
「な、何千万!?流石にワイバーンは桁が違うね」
「それにドラゴンの鱗!?そんなものまであったですか!」
「ああ。あっそうだ。そのワイバーンとドラゴンの鱗でみんなの装備作るから、新しいの買おうとしてたら少し待ってね」
「えっ、私達に作ってくれるの?」
「払えないですよ、そんなの」
「いらないよ、お金なんて。
一緒に仕事してるからね。二人の安全は俺の安全だからさ。後一応だけどミーユとドーラさんの分も作るつもりだよ」
「ワイバーンとドラゴンで出来た装備…」
「多分この街だとトップクラスの装備になるね。実家に手紙書こうかな」
「そういえば二人の実家は王都側に行くんだよな。二日くらいだっけ。全然帰ってないのか?」
「もう二年位帰ってないのです」
「馬車なら半日で着くけどね。結構高いんだよな〜」
「ハルキが馬車か馬をを買えば良いのです。後は乗れる従魔を持つかなのです〜」
「乗れる従魔ってあれか?」
前から立って走る小さな恐竜の様な魔物に人が乗って走って来る。
「あれなのです〜。ランラプトルというです〜」
「そういえばたまに見かけるけど、野生でいるのか?」
「見たことはないけどいるらしいです〜。捕まえるのが結構難しいらしくて、出回ってるのは魔物商が繁殖させてるのばかりらしいですけど」
「他にも何種類か人の乗れる魔物もいるけど、あれが一番メジャーだよね」
「馬より乗りやすいのかな」
「テイムするから言う事はちゃんと聞くです〜。草食なんで餌代はそこまでかからないですし。
でもその分高いですし、普通はあれ二頭もテイムしたらそれ以上は無理なのです〜」
「だから馬が選ばれるんだよ。ハルキだったら何頭でもテイム出来そうだけどね」
「そうか〜。機会があったらテイムするのも良いかもね。馬にも乗った事ないけど。でも今の家だと飼う場所が無いから今はまだ無理かなー」
「まずは馬から乗る練習するですね。私達はそれなりには乗れるですから」
「二人共乗れるのか。その内依頼で遠くまで行く事も出て来るかもだしな。練習するよ」
「ワンッ」
バニラもそうしろと吠えた。
「ところでお前ら、何でこっちに来てるんだ?」
エミリー達の家に向かう角を過ぎてもハルキと一緒に歩いている二人。
「うふふー、お風呂入るのです〜」
「ミーユちゃんの熱々ご飯は一味違うしね」
「…」
領主の依頼は初日から中々のスタートを切る事に成功したチーム雲切の一同だった。




