第6話
風呂場からはエミリー達のはしゃぐ声が聞こえていた。
(…確かに若い女の子が家に泊めてくれっていうのはモテ要素ではあるけど)
元の世界でも良く家に泊まる女性はいたがそこはキョロ充のハルキである。手を出さない方が多かった。もちろん出したこともあるが。
ハルキは考える。男の家に泊まる、男を家に泊める。ハルキは元々あわよくば位で、少しでも嫌そうな雰囲気があった時は友人として扱っていた。
だが、本当は皆あの時覚悟していたのかもしれない、と。覚悟して自分の家に泊まると言った彼女達を更に自分は値踏みする様な真似をしていたんじゃないか、と。
今更考えても仕方ない事だが、ハルキはこの世界では好きに生きると決めたのだ。
よし、と風呂に向かうとミーユが出てきた。
「ご主人様、どちらへ?」
「い、いや〜、湯加減どうかなと思って」
「ちゃんと私がやらせて頂きました。ご心配なく」
「ああ、そうだね。ご苦労様」
「ご主人様、ご主人様も一緒に入られますか?」
「さ、流石にそれはどうかと思うよ」
「かしこまりました。お一人で来られているならともかく、お二人で来られている時は、エミリー様もグウェン様も多分そういうつもりではないと思われますので」
ハルキは当たり前の事を見失っていた。二人で来ているのだ。当然そんなつもりで来ているはずは無かった。
どうやらミーユに助けられた様だ。
「ご主人様、お二人が上られましたらゆっくりお入りください」
「ああ、そうするよ」
しばらくすると二人が風呂から出てきた。
「やっぱり家にお風呂があると最高なのです〜」
「身体洗うだけの時とやっぱり違うよね〜」
「ハルキは毎日入っているですか?ミーユちゃんも準備が大変なのです」
「朝も入るから一日二回入るね。ミーユのおかげだよ」
「美味しいご飯に毎日お風呂。ハルキは少し贅沢すぎると思うのです〜〜」
「そうだねグウェン、私達もそろそろここに引っ越してこようか?」
「それは良い考えなのです。部屋もちょうど余っているです〜〜」
「二人共何を勝手な事言ってるんだよ」
エミリーもグウェンもパジャマなのか露出の多い服を着ている。思わず凝視したハルキにエミリーが気づいた。
「ハルキ〜、どこ見てんの〜? エッチ〜〜」
「ハルキはいやらしいのです〜」
「ん?胸とかお尻とかだよ。結構良い身体してるなと思って」
「ちょ、ちょっと! どこ見てんのよ!」
「ど、堂々と言えば良い訳ではないのです!」
どうやらエミリー達よりはハルキの方がまだ大人だった様だ。それでも結構二人共魅力的な身体つきをしている。ハルキは自制の効くうちに口にした。
「エミリー、グウェン、もう大人なんだから迂闊に男の前でそんな格好しちゃ駄目だよ」
「ハルキなら最悪なんかされても構わないのです〜」
「そうだよ、ハルキだからこんな格好してるんだよ。他所ではちゃんとするよ。
そんな事よりさ、本当にここに引っ越して来ちゃ駄目かな?」
「俺だってまだ住み始めたばっかりなのに、なんでそうなるんだよ」
「パーティーが一緒に住むのは普通の事なのです〜」
そのまま延々と一緒に住む理由を続けられたハルキが根負けした時には、東の空がうっすらと白くなり始めていた。
エミリー達を寝かせてやっと風呂に入るハルキ。ミーユも流石に眠そうだ。
「すまない、ミーユ。断りきれなかった」
「ご主人様は魅力的ですから。
それにエミリー様もグウェン様も私に大変良くしてくださいますし、私はご主人様とお二方はそもそもそういったご関係かと思っておりましたので」
「いやいや、今のところそんなんじゃないよ」
「きっとすぐにそうなられます。ですが私は私の出来る範囲でお尽くしするだけです」
そう言ったミーユの身体が辿々しくも熱くハルキを包み込んだ。
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