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アラフィフになったキョロ充、異世界に行く  作者: アカピロ
第四章 キョロ充、男になり目標を目指す
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第4話

 クラウドに起こされて目を覚ましたハルキ。ソータからの返事を読み、再び手紙を書く。それをクラウドに持たせてもう一度ソータの元へ飛ばす。

 その後しばらく本を調べているうちにクラウドも戻り、ハルキは席を立つ。時間は夕刻近くになっていた。


 ハルキがギルドを出ようとした時にアートとドーラが帰って来た。


「お二人共おかえりなさい。俺は今日はもう帰る所です」


「そうか。次に依頼を受けに来る時は私に声を掛けてくれ。ハルキに受けてもらいたい依頼が来たのでな」


「わかりました。エミリー達にも言ってありますが三日後からの予定ですので。それで構わないですか?」


「ああ、問題無い。内容はその時に話すよ」


「わかりました」


 アートもハルキに声を掛ける。


「ワイバーンなどの素材の鑑定はもう少しかかる。それと悪いんだがドラゴンの牙の分の支払いは一月程は先になるかも知れんが、問題ないか?」


「えっと、ドーラさんに紹介してもらった魔道具の店に支払いを待ってもらってるんで、その分は早めに欲しいんですが」


「ああ。牙以外の分は数日で支払えるだろう。それでこの街の店の支払いなら足りない事はないと思うが」


「大丈夫ですかね、ドーラさん」


「問題無いよ。本当に店ごと買ったならともかくそんな事してないだろう?」


「買いませんよ、店ごとなんて。でも三〇〇万ジェニーくらいは使いましたけど」


「残りの分でも桁が違う、大丈夫だよ」


「アートさん、だったらいけます。一月よりも長くなっても大丈夫です」


「そうか、すまないがよろしく頼む」


 次の依頼の目処がついた事で安心したハルキは家路についた。


「お帰りなさいませ、ご主人様。ご来客です」


 家に着くとそこにはエミリーとグウェンが来ていた。


「ハルキ、今日は差し入れを持って来たです」


 そう言って酒の瓶を差し出すグウェン。


「あぁ、ありがとう。じゃあな」


 ハルキの返事を聞きすぐにエミリーが叫ぶ。


「おかしいだろ、ハルキ。そこはじゃあ一緒に食事にしようか、だろう」


「お前ら、そんなにミーユの料理が食べたいのか? 明日にはそっちに行く予定だっただろう?」


「うぅ〜。ま、待てなかったのですぅ〜」


「そんな事言わずにさ、宴会しよう、宴会」


「しょうがないな〜、ミーユ、この人数でも大丈夫か?」


「問題ありません、ご主人様。ですが、お風呂はどうなさいますか?」


「二人が帰ってからゆっくり入るよ、先に食事にしよう。俺も手伝うよ。

 エミリー、グウェン、お前らも手伝え」


「私達が手伝うですか?」


「ハルキ、正気か? せっかくのミーユちゃんのご飯を台無しにするつもりか?」


「お前ら今までどうやって生活して来たんだよ、ほんとに。良いから手伝え」


 ハルキの指示の元エミリーとグウェンも渋々手伝いを始めた。

 だが野菜の皮剥きをする二人を見てすぐにハルキが一旦止める。


「お前ら危ないな。ちょっと見てて」


 説明しながらスルスルと剥くハルキ。エミリーもグウェンも尊敬の眼差しで見つめる。


「ハルキの料理する所は依頼の途中に見たですが、こんなに上手かったですか」


「外でササッと作る時も手際は良いとは思ってたけど、ここまでとは思わなかったよ」


「エミリー様、グウェン様、ご主人様は料理も私など比べ物にならない程の腕前です」


「ハルキ、やっぱりミーユちゃんいらないんじゃないか?」


「私もそう思うのです」


「バカな事言うな。ほら今みたいにやってみて。ゆっくりで良いから感覚を掴むんだ」


 ハルキに教えられた二人は先程よりもかなりまともに包丁が使えている様だ。続いてハルキは煮たり焼いたりしながら説明をする。


「基本の味を覚えないうちに色々するとおかしな事になる。ワインのテイスティングなんかもそうだけど、とりあえず一つの味を覚えて、それに対してこれを足すとこう、みたいな方が失敗は少なくなるな」


 ふむふむと頷く二人の後ろで聞き耳を立てているミーユも頷いている。


「ミーユ、こっちはそろそろ良さそうだけどミーユの方は?」


「私ももう終わります」


 エミリーとグウェンが皿を並べ、ハルキが盛りつけていく。


「ハルキの盛り付けはお店より凄いのです」


「こんなの絶対真似出来ないよ」


「そうか? 慣れだよ、慣れ」


 四人分の食事が並び、皆で席に着く。


「それでは、私達のミーユちゃんに乾杯です〜」


「なんだそりゃ。ミーユがやり辛くなるだろう」


「ミーユちゃん、大丈夫だよね。よし、カンパーイ」


 なし崩し的に宴会が始まり、グウェンとエミリーは料理を口にして目に涙を溜めている。

 ほんの一日二日の間、何を食べていたらこんな顔をする事が出来るのか、不思議に思うハルキだった。


 いつも有り難うございます。これからもうよろしくお願いします。

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