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アラフィフになったキョロ充、異世界に行く  作者: アカピロ
第四章 キョロ充、男になり目標を目指す
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第2話

 ハルキは昼過ぎまでメモを取りながら本を読み続けていた。


「ハルキ、今から昼食を取るが一緒に行くか?」


 休憩時間になったのかドーラがハルキに声を掛けにきた。周りを見てスキンヘッドを見つけると大きな声を上げた。


「アート、ここにいたのか! さっき探してたんだぞ」


「俺がいなくても終わった話だろう、なら問題ない。それよりもドーラ、ここは図書室だ、静かに話せ」


「本当にお前は…まぁいい、ハルキは初めてだったな、この大男はアート、このサノのギルドマスターだ」


「どうも、初めまして。ハルキです」


「ハルキだな、ドーラから話は聞いている。強いらしいな。レイナ姫も世話になったとか。ギルドの為にもこれからも頑張ってくれ」


「はい、頑張ります」


「ドーラ、食事が終わったら行く所がある。俺の部屋に来てくれ」


「ああ、わかった」


 ドーラは少し面倒そうな顔をして答えた。


「じゃあハルキ、行こうか」


 ハルキ達はギルドの近くのカフェに行き食事を取る。ハルキは初めて来た店だった。


「何か聞きたい事ががあると言ってたな」


 二人とも日替わりのランチを注文して、ドーラがハルキに聞く。


「はい。ドーラさん、医者になるにはどうしたら良いか知りたいんですが」


「医者か。ハルキが医者になりたいのか?」


「いえ。ミーユになりたい職業を聞いたら医者だって言うもので、どうやったらなれるのかと思って」


「まぁ、医者だと言って看板をあげれば医者なんだがな。実際に治癒魔法しか使えない医者もいる。

 ハルキのポーションは怪我には効くが病気には効かないだろう?」


「そうですね」


「普通の医者は怪我を治すのに治癒魔法とポーションを使う。怪我しか診ない医者ならそれでもいい。

 だが病気を治すにはまず何の病気かわからなくてはいけないだろう?

 患者を診てなんの病気か判断して、それに合った薬を薬草を調合して作る。それが出来れば立派な医者だな」


 ポーションと治癒魔法で殆どの怪我には対応できる。だが、内科的な事は診断が出来ないと話にならない。後は薬師としての能力という事だ。


「病気の事を勉強するにはどうしたら良いですかね」


「普通は誰か医者の下について学ぶ。後は教会に入ってそういった部門になるか。王都には医者になる為の学校があるが、結構な金額がかかる」


「そうですか。一応学校はあるんですね」


「ああ。だが奴隷を医者の学校に行かせる奴は滅多にいない。二〇年とか契約が有ればそういう事もあるが」


「普通に考えたらそうですよね。ありがとうございます。もしも手伝いをさせてくれる様な医者がいたら紹介してもらえませんか?

 こちらがお金を払っても構わないので」


「そこまでするつもりか? わかった。何人か医者にも知り合いがいるから聞いてみよう」


「お願いします。後、生きているワイバーンを見てみたいんですが、可能ですかね?」


「それは貴族の配下がテイムしているものの事か? それとも野生のワイバーンの事を言っているのか?」


「出来れば野生のワイバーンが見たいんですが」


 ハルキは午前中に本でワイバーンの生息地とされている所を調べていた。この国にも何箇所かあると書かれていたが、近づく事が可能かまでは書かれていなかったのだ。


「普通に考えたら無理だな。襲われて殺される。ハルキの強さだと戦いながら一頭相手でも逃げ切れるか微妙な所だろうな」


「そうですよね。あの大きさですし。ドーラさんならどうですか?」


「私と同程度の強さの者が後一人いたら逃げるだけなら数頭までならいける。こちらに守る者がいなくて、万全に準備しての話だが。

 一頭なら私一人で倒す事は可能だが、普通は戦っているうちに群がやって来る。貴族達はその足止めに人をかなり使うんだ」


 ドーラは一人でワイバーンを倒せるらしい。流石の強さである。

 ハルキは続けて聞いてみた。


「ドーラさんクラスの護衛がいたら自分でもしばらくは近づけますか?」


「二人いればしばらくは大丈夫だろう。ハルキも完全に守られる存在ではないしな。一人が周囲を見張り、ハルキともう一人でワイバーンに対峙する。

 他のワイバーンが現れたら撤退戦だな。だがそれには群から離れた一頭を見つけなければならないからな。そこが難しい事になるだろう」


 ハルキは考える。しばらく時間を稼ぐだけで果たしてテイムする事は可能か。ドーラクラスの冒険者を二人、往復の日数も入れるとかなりの額になるだろう。

 それで失敗したら目も当てられない。


「そうですか。中々厳しそうです。一旦貴族の配下のワイバーンでも良いので生きているのに近づいてみたいですね。

 それはどうにかする方法はありますかね?」


「私から聞いても良いが、それならハルキからレイナ姫に頼んだ方が早いかもな。直接手紙を出すのは問題が出るかも知れないからソータにハルキが手紙を出すのが良いかと思う。

 向こうはまだハルキに借りがあると思っているから、無下にはしないだろう」


 食事を終えてギルドに戻る二人。ドーラはそのままアートの部屋へ向かった。

 聞きたかった事が聞けたハルキは図書室に戻り手紙を書く。ワイバーンを見せてもらえないかというソータ宛の手紙だ。

 書き終えるとクラウドに持たせて飛ばす。

 返事を待ちながらハルキはそのまま図書室で調べ物を続けた。


 見て頂きありがとうございます。更新バラバラで申し訳ありません。評価、ブックマークなど、励みになります。是非お願いします。

 感謝です。

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