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アラフィフになったキョロ充、異世界に行く  作者: アカピロ
第四章 キョロ充、男になり目標を目指す
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第1話

 朝食の後、ハルキは紙に大きな字を書いていた。まるで書き初めの様に。

 全て日本語だ。


「大きな一軒家を買う」


「Aランク以上になる」


「大金持ちになる」


「ミーユを医者にする」


「ワイバーンをテイムする」


「ドーラさんと良い勝負をする」


「ドラゴンを倒す」


「未来の星の民の道標になる」


「モテモテになる」


「レギュラーになる」


「好きに生きる」


 どうやらハルキのいくつかの目標の様だ。

 日本語なのでハルキの他に読める人間もいない。ハルキはそれを家の中の壁にペタペタと張り出す。

 すぐにやめる奴ほどこういう事をしたがる。だが、ハルキはそれすらしないうちに諦める事で自分を守ってきた。

 そうやってアラフィフまで生きてきたので、書くまで気持ちが続いただけでも長い方だ。所々おかしな箇所があったとしても。


「ご主人様、これは何が書いてあるのですか?」


「内容は秘密だが、今の俺の目標だ。全部実現するぞ」


「は、はい。ですが読めない事にはお手伝いのしようもありませんが」


「自分が初心を忘れない様に書いてあるんだ、だからミーユは気にしなくても良いよ」


「かしこまりました」


「ミーユ、ミーユはこの街で本が読める所は知っているか?」


「本ですか。ちょっと存じ上げておりません。本屋は何軒かはあるかと思いますが、大量に持っているとなると貴族の方か、大店の経営者か。後はギルドには書物庫があるとは聞いた事があります」


「えっ、ギルドにあるのか。わかった。今から俺はギルドに行って来るよ。ミーユは自由時間だ。夕方戻るまでは好きしてて。バニラ達も今日は留守番だ」


「かしこまりました。掃除や洗濯などまだやる事はありますので」


 ハルキはそのままギルドに向かう。ギルドはもう落ち着いている時間だ。


「ハルキ、もう二、三日してからじゃなかったか?」


「ドーラさん、今日は依頼を受けに来た訳じゃ無いんです。ギルドに図書室的なものがあるって聞いたんですけど、利用出来ます?」


「登録されている者なら出来るぞ。一日五千ジェニー必要だが。一般だとその倍だからな」


「結構高いですね。わかりました。お願いします」


 受付でお金を払い、ドーラに案内してもらう。


「ハルキ、本を傷つけたら買取りだから気をつけてな。後、別に許可がいる棚もあるから、その時はまた声をかけてくれ。他にも人がいるから静かにな」


「わかりました、ありがとうございます。後でまた聞きたい事もあるので時間あったらお願いします」


「ああ、わかった」


 ハルキが図書室に入ると中には何人か閲覧中だった。その中に一際目を引く男がいた。大きな体にスキンヘッド。なのに全身をすっぽりと覆う元の世界の西洋の宗教家の様な服を着ている。

 目が合ったハルキは軽く会釈をして本棚へ進む。魔物や動物、薬草などの図鑑、ポーションなどについて書かれた本、商売の本、地理、旅行記などを何冊か選んで席に着く。

 ハルキは自分の目指す事を叶える為にクリアしなければならない事を洗い出す。

 好きに生きる、覚悟を持って生きる。その中で関わった人の力になりたいとハルキは思っていた。特にドーラだ。

 ドーラがいつの日かドラゴンに挑む時、自分も力になりたい、そう思っていた。

 どこの者ともわからない自分に最初にこの街で親身になってくれた人。

 ドーラがドラゴンに挑む時までに、ドーラに新たにワイバーンをテイムさせたい。

 それこそがドーラの強さを際立たせるに違いない。

 その為にはまずは自分がワイバーンをテイムする。

 果たしてワイバーンがどのくらいの強さなのかまだ見当もついていない。だが、ハルキはやると決めた。ドラゴンは更に強いのだ。ワイバーンをテイムさせる戦力すらなければ何の役にも立てない。

 そんな事を考えながらハルキは本を開いていった。


 読んで頂きありがとうございます。PV数、ブックマーク、評価など全て励みになります。感謝です。

 投稿バラバラ、話の進みも遅いですがよろしくお願いします。

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