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アラフィフになったキョロ充、異世界に行く  作者: アカピロ
第三章 キョロ充、冒険者に就職する
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第35話

 スライムを連れたハルキは一気に森を抜ける。昼頃にはウワノ村に辿り着いた。

 着いたらすぐにドランに雲切隼をテイムさせ、クラウドと共にドーラの元へ飛ばした。これでウワノ村からドーラへの連絡が出来る様になる。


「この歳になって雲切隼なんてもんをテイムするとは、長生きしてみるもんですな〜」


 ドランが嬉しそうに笑う。


「後、村の人達にこのスライムをテイムさせませんか?かなりの強さに育ってるんで力仕事とかも出来ますから」


 ハルキがテイムを解除し、集まった村の者にテイムさせてみる。初めての者もいたが予定通り十匹、村の住人の従魔となった。


 扱いを覚える為少しハルキが教えたらあっと言う間に皆が自由に使い出した。


「こりゃ何でも出来そうだね〜ハルキさん、助かるわ〜」


「スライムがこんなに力があるなんて思わなかったよ」


 村の住人が口々にハルキに礼を言う。


「もっと要りそうなら今度また育てたのを連れてきます。

 ドランさん、俺の雲切隼は直接俺の所に帰してもらう様にドーラさん宛の手紙に書いたんで。

 今日は急ぐのでこれで失礼しますね、それじゃ皆さん、また来ますので」


 用だけ済ましてサノへ向けてひた走るハルキ達。

 ウワノ村を出てすぐにクラウドも戻った。周辺に魔物の気配は殆ど無いが、来た時よりは増えている様だ。やはりワイバーンの骨の影響か。


 暗くなりかかった頃、ハルキはサノの街に辿り着いた。

 どうするか考えたがまだドーラがいるかも知れないと思ったハルキはギルドに向かう。


「あれ?ハルキじゃない?」


「え!まさか、も、もう帰って来てしまったですか〜?」


 ギルドの手前で歩いて来たエミリーとグウェンがハルキに気がついて声を上げる。


「やあ、ただいま二人とも。グウェン、もう帰って来てしまったって何だよ、ひどくない?」


「う、うー、なのです」


「ハルキ、一週間から十日って言ってなかった?早すぎるでしょ」


「とりあえずの用事も終わったからね。別に早くても二人は困る事ないでしょ。依頼は後何日かしてから受ければ良いんだから」


「こ、困るのです。こんなに早いとまだ困るのです。ミーユちゃんもまだ早いと思っているはずなのです」


「いや、ハルキ聞いてくれ。確かにミーユちゃんの所有者はハルキかもしれない」


「いや俺だが」


「わかっている、わかってはいるんだが私達にはまだミーユちゃんが必要なんだ、な?」


「な?って二人とも何を言ってるんだ?確かに留守の間頼んだが帰って来たんだからもう良いよ。それともミーユはそんなに仕事が遅いのか?」


「違うです。ほんの数日、あんな思いをさせておいてすぐに私達からミーユちゃんを取り上げるなんて鬼なのです」


「グウェン違う、ハルキは鬼じゃない。な、ハルキ、だからいいだろう?」


「だから二人共何を言ってるんだ?

 あっ、そんな事よりギルドにドーラさんはいたか?」


「ハルキ、そんな事じゃないのです。大事な話なのです。ドーラさんはまだギルドにいたですが」


「わかった。もういい、その話は後にしてくれ。とりあえず俺はギルドに行くから」


 ハルキは二人を置いてギルドに走った。


「ハルキはわかったって言ったよね、グウェン」


「間違いなく言ったですよ、エミリー」


「「グフフフフフ〜」」


 君の悪い笑顔で女子二人は家路を急ぐのであった。

 


 

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