第22話
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乗合馬車で街の北東へと向かう二人。降りてしばらく歩くと地味だがしっかりとした作りの建物にたどり着いた。
「ハルキ、ここだ」
扉を開けて中に入るとカウンターに男が一人立っていた。
「これはドーラ様、お久しぶりですな」
「久しぶりだなアンディ、彼はハルキという。まだルーキーだが見せてもらえるか」
「ドーラ様が連れて来られる人なら問題ありません。それではこちらの部屋へどうぞ」
応接室に入りすぐにお茶を持って一人の女性がやってくる。上品な動きで皆にお茶を出す。
「これは私の奴隷ですのでお譲りする訳にはいきませんが、かれこれ十年私の下におります。孤児院から出てすぐに契約してまだ後十年、契約が残っています。
合計二十年私が面倒を見る訳ですが、殆どの事は出来るように躾けました。ですが最初は出来る事が少なかったのでかなり安くで手に入れました」
期間が長い奴隷の場合はどう育てるかが重要になってくる。最初から出来る事の多い奴隷は値段も高くなる。
だが素質はあっても現状では特に能力の高くない者もいる。その辺の見極めが優れていないと中々奴隷商をやるのも難しい、ら
「で、ハルキ様はどういった事を奴隷にお求めですか?奴隷の用途は様々です。それに合わせてお見せする事も出来ます。それとも先入観無しで一度一通り見られますか?」
「ハルキ、お前に必要な奴隷は特に何かに特化した能力が必要ではないだろう。どうせ男の奴隷を買うつもりなどないだろうから、女を一通り見せてもらったらどうだ?」
ハルキは家事がメインで奴隷を使うつもりなので確かに高い能力はいらない。どうせなら若くて好みの女性が良いな、位しか思っていなかったので一通り見せてもらう事にした。
「わかりました。女の奴隷は今一部屋に集めましたので」
この段取りの良さがアンディという奴隷商の切れる所のようだ。
奴隷の集められた部屋へ行く三人。中には十数名の女性がいた。下は十二、三才から三十才位までだろうか。
いずれにしても中身がアラフィフのハルキにとっては子供からオネーちゃん位の年齢層だ。実際隣にいるドーラも三十歳位である。
奴隷達は割と小綺麗にしており、ハルキが元の世界で抱いていたイメージよりも普通に見える。
「最近年配の女の奴隷の需要が高く、ここにいるより上は今はおりません」
ハルキの様に家事をメインでやらせるなら年配の方が出来る事は多い。また奴隷を買う商人などの奥方が、家に若い女が増えるのを嫌がって年配の女しか買わせない事が結構ある様だ。
「何か気になりましたらなんでもお答え致します。値段や期間は結構バラつきますので、その都度お聞きください」
「どうだ、ハルキ。好みの女はいるか?」
「ちょっとドーラさん、バカ言わないでくださいよ。好みかどうかで決めるもんじゃないでしょう」
「バカはお前だ、ハルキ。奴隷を買うんだぞ。いくら期間が決まっているとはいえ、全てを捧げてくる者を金で自分の物にするんだ。
後から好みじゃないから他のが良かったなんて無責任な事を言う様な奴には奴隷は売ってくれんぞ。
もちろん仕事は出来るに越した事はない。だがそれだけだと気も合いそうもない相手が家の中にいる事にもなりかねん。ハルキが求めている能力はそんな大したもんじゃないんだから、まずは好みかどうかが一番大事になるんだよ」
ドーラの正論に返す言葉の無かったハルキはじっくり見た目で選び出した。




