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アラフィフになったキョロ充、異世界に行く  作者: アカピロ
第三章 キョロ充、冒険者に就職する
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第1話

 朝、明るくなる頃から地図を持ってトレーニングと街の作りを覚えるために走るハルキとバニラ。スルスルとライムも一緒に走る。

 昨日はサノの街に着いてギルドで冒険者登録して、頼まれた手紙も渡す事が出来て、初日としては理想通りにいっている。

 宿に戻り庭で出来る範囲の修行をして汗を拭いてから食堂で朝食を食べる。

 昨日は早い時間に飲み出したから気が付かなかったが、結構な人数が泊まっている様で、冒険者らしき人も多い。


 支度をしてギルドに向かうと朝のギルドは昨日と違いごった返していた。

 手引書を見ながら掲示板をチェックして、ランクが低い所の依頼を見る。


 FランクやGランクで出来る仕事は殆どが採集と雑用で、討伐依頼なんかはEランクから上が主流だ。

 Cランクからはかなり上位の冒険者で、AとSに関してはこの国では数人だけ。

 だが、冒険者以外にも軍人、貴族や富豪のお抱え、公共機関なんかにも強者はいるし、元冒険者などの在野的な人もいる。

 必ずしも冒険者の高ランクが最強とは言えないのはそういった事情があるからだ。


 そんな中、ハルキは採集の常設依頼を受ける事にする。常設依頼は勝手に取って来てギルドに収めれば良いだけなのでパーティーなども組む必要は無い。

 一応確認だけするかとカウンターを見ると行列は一旦治まったいる。

朝一番は割の良い依頼の取り合いになり、取れたパーティーはすぐに行動を開始するから少し待てば落ち着くようだ。

 カウンターには昨日の見習いとドーラさんがいた。


「おはようございます、ドーラさん。昨日はごちそうさまでした」


「ハルキ、こちらこそ昨日はすまなかった、最近あんなに酔うことはなかったんだがな、浮かれてたのかも知れん」


「えっ、ドーラさん、ハルキさんと昨日会っただけなのにもう一緒にご飯行ってるんですか?ずるい」


「デカい声だすな、まだ頭痛いんだから。宿の案内と昨日のお前のコールの詫びだよ、ほらちゃんとハルキに謝れ」


「そうでした、ハルキさん、昨日は本当にすみませんでした。一人で受付して、最後までカード渡すの初めてで、嬉しくてやっちゃいました」


 まさかの間違いでは無い、やりたいからやったという謝罪に苦笑いで返すハルキ。この場合は天然というのかなどと不思議な思考に陥った。


「で、何の相談に来たんだ?」


ハッとして思考を断ち切る。


「あそこにある常設依頼は勝手に取って来てギルドに収めたらよかったんですよね?」


「はいはーい、ハルキさん。それで依頼達成になります。ただ、討伐と違ってギルド外で売るとランクアップには繋がりません。ギルドに対して量で出ている依頼なんで。逆に討伐なんかは討伐部位だけ持ってきてくれれば残りは外で売っても依頼は達成になります、ですよね」


「ああ、そうだ。大物の買取りは裏の解体所に直接持ち込んだりしてもらうがな。だが今日からだからまだ採集か雑用だろう?」


「はい、あの薬草関係と香草関係にするつもりです」


「無難な所だな。依頼書にも書いてあるが東門を出て真っ直ぐ、最初の森の入口辺りから結構あるはずだ。一人なんだから弱いとはいえ魔物や動物も出るから気をつけてな」


「はい、ありがとうございます」


「ハルキさん、いってらっしゃ〜い」


軽く手を振りギルドを後にするハルキ。今朝のトレーニングで東門の側まで走っているのでサクサク進む。


門でギルドカードを見せ水晶玉にかざして東門を出る。


ハルキ、人生で何度目かわからない位の初出勤の空は、快晴だった。



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