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アラフィフになったキョロ充、異世界に行く  作者: アカピロ
第二章 キョロ充、街に行く
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第5話

野営地の前で一団が止まり、一人騎乗したままハルキの方へ近寄ってきた。暗くて見えにくいが、若い女騎士のようだ。


「その狼は貴殿の従魔か?」


「そうですけど、何か?」


テイムしてないから実際には違うが、面倒なのでハルキはそう答える。


「群れを我々にけしかけたのも貴殿か?」


「違いますよ。うちの従魔が異変に気がついて勝手に助けに行っただけですよ。」

「それより怪我人はいませんか?一応ポーションなら用意してありますけど。馬にも効くと思います」


「なっ、ポーションだと?」


「ええ、田舎からサノの街を目指して出てきたんで、念の為に結構な数持ってたんですよ。でも使わなかったし、もうサノの街も近そうなんで要るなら差し上げますよ」


「確かに怪我人は出ているが、、、良いのか?」


「どうぞどうぞ、ほらもうここに用意してありますから」


「すまん、それでは主と話をしてくる」


馬車の方に戻り中に入るがすぐに出てきて、馬車や周りの護衛も連れて広場へ入る。

さっきの女騎士が戻ってきて


「どうか、ポーションをわけていただきたい」


と頭を下げた。


ハルキはうなずいてポーションを持ち、怪我人に飲ませ、馬に振りかけて回った。

怪我の治りの早さに驚く周りを見て、


「あー、うちのおばあちゃんのポーション評判良いんですよ〜」


と適当なことを言って誤魔化す。

怪我人全員にポーションを飲ませ終わると、女騎士がまだポーションに余裕があれば少し分けて欲しいと言ってきた。ハルキは快諾し、数本のポーションを渡す。


「貴殿には本当に世話になったが、我々は急ぎでサノの街に戻らねばならん。貴殿の名は?」


「あっ、ハルキです」


「ハルキ殿、サノの街に来られたらこちらから人を使わせる、今日の所は失礼する」


深く頭を下げた女騎士は再び一団の先頭に立ち、ハルキを一瞥すると馬を駆ってサノの方へ向かって行った。


「これで良かったのかな?」


ハルキの問いかけに


「ワン」


と、別にどうでも良かったと言いたそうな顔をしたバニラの返事だった。

そしてライムは伸びていた。




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