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3.ヴェルドラ視点

主要サブキャラ

第六多元世界ニリオンの第六門。

浮遊する黒石の上で、ヴェルドラはだらけた姿勢のまま虚無の宇宙を眺めていた。


「……三百年だぞ? 一人も挑戦者来ないってマジか?」

伸びをしながら、気の抜けた声で呟く。


周囲では警護兵たちが忙しく巡回している。

しかし誰一人として、主である虚無の王ザラビスがすでにこの多元世界を離れたことに気づいていなかった。


「はぁ……退屈にも限度ってもんだろ。」

ヴェルドラは片手を高く掲げる。


「よし。――休暇だ。

他の多元世界、ちょっと見てくるか!」



---


その途中、第五門の番人であり友人でもある女魔族ニメロスと遭遇した。


ニメロス「ヴェル――? どこに行くの?」


ヴェルドラ「あー、ちょっと旅行。多元世界観光! ハハッ!」


ニメロス「え、待てって! 帰ってきたらお土産ちょうだい! 私らの分も!」


ヴェルドラ「任せろ任せろ! 楽しいのは皆で分けるもんだろ!」


ニメロス「あと! 主にも報告して――」


ヴェルドラ「言われなくてもする! じゃ、またな!」


笑いながら、彼は四つの門を超光速で突破する。

ヴェルキラ、ヴェルミラ、ドレイヴン、スレーゼに手を振りながら。


「じゃあなぁぁぁ!!」


ヴェルドラの身体は濃い蒼光になり、現実層を貫いて飛び去った。



---


転移先 ― 多元世界センブリゴン


そこは力ある存在と「八体のエーテリアル魔族」が支配する宇宙。


しかし歓迎は――なかった。


待ち構えていたのは二体の魔族、グレイターとニスベルク。


グレイター「外来存在、確認。

この宇宙の法により、即時排除する。」


ヴェルドラ「え、ちょい待て。俺、観光なんだけど? ゆる――」


WHOOOOOM!!!


空間が割れ、近傍の恒星すら砕ける衝撃波が走った。


ヴェルドラの瞳が赤く輝く。

(ザラビスに連なる者のみが持つ、原初の魔眼。)


ヴェルドラ「……へぇ。そういうノリね。」


一瞬で消え、背後に現れる。

足払い。蹴撃。空間が裂ける。


だがグレイターは光速に近い動きで回避。


ヴェルドラ「速いじゃん。

でも――俺のほうが速い。」


指先を噛む。

口内から引きずり出したのは、血哭黒鎌ブラッド・サビト


グレイターは魂縛鎖を、ニスベルクは黒棘砲を構える。


そして――戦いが始まった。


星々が砕け、斬撃は時空を貫き、笑い声が戦場に響く。


ヴェルドラ「どっちの鎌がより精神破壊力あるか賭ける? ハハッ!」


ニスベルク「ふ、ふざけるなあああ!!」


血のような空虚が空間に溢れ、ヴェルドラは四振りの鎌を展開。


瞬き一つ。


斬・斬・斬・斬。


二体は吹き飛ばされ、装甲が割れ、荒い呼吸だけが残った。


グレイター「……ば、化物……」


ヴェルドラ「観光客だっつってんだろ? ほんとノリ悪い。」


彼は口笛を吹きながら次の宇宙に向かう。



---


その頃 ― エーテリアル八魔族本陣


倒れた二体を見下ろすリーダー、フェルダ。

仲間の フジラ、ミロア、サストラン、パゴダ、シゲドン が周囲を囲む。


フェルダ「……これは、許せない。」


シゲドン「フェ、フェルダ……?」


グレイター(弱々しく)「……奴は……多元世界ニリオン……地獄十三門の番人の一人……」


フェルダ「名は?」


グレイター「……名乗らなかった……

ただ、自分を……**《ラッド・ハイブリッド》**と……

角四つ、白い眼。戦闘時は赤、時に蒼。

翼はないが、龍の面影……」


沈黙。


フェルダ「……居場所なら、わかる。

行くぞ。」


ミロア「えっ、どこに?」


フェルダ「多元世界ミレウーン

あいつは今、そこにいる。」


あとがき


ここまで読んでくれて、ありがとうございます。

物語はまだ続きます。

もし少しでも「面白い」と思ってくれたなら、嬉しいです。

これからも、ゆっくりと見守ってください。


— クギミヤ・レン

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