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おれの彼女は、アイドルなのか?!  作者: とっぺん
⑥夢と魔法と愛?の学園……静蘭へ
51/80

⑥-1

闇闇ガールズ七夕ライブの夜は、さすがに落ち込んだ。


智毅に貢がせようと下劣な気持ちが生まれ、つい嘘をついてしまった……。

猫村タミーが彼女っていう、よくわかんない嘘を…!


俺が全世界中の女のなかで、本当に愛してるのはももてぃんなのだ。

神に誓って、それは間違いない!


連絡がとりにくくなってしまったももてぃんと、やっとつながれたのは昨夜のことだった。


「……瞬くん。ほんとうに……私のこと…想ってくれてるの?」

電話に出てくれたももてぃんの口調は、やはり心なしかいじけてるように聞こえた。


「当たり前だよ! あのときはさ。実は……」


智毅の話を含めて、すべて正直に話す。

そうだ…!俺は友達を悪魔に売り渡した最低な男なのだ。


愛情より友情?

いや…違うっ! 友情より愛情…をとってしまったっ。

早くももてぃんとヤリたいがために…!

脱童○を目指して…!


その点、智毅は経験あるんだし、静蘭リストに俺の名前を書いたっつー罪もあるわけだ。

だから、ちょっとくらい……


俺たちの恋愛を助けてくれたっていいはずだろう? 


ある程度話を終えた俺に、ももてぃんは「…………」としばらく無言のままだった。


(よくないよ!そんなこと! だって…智毅くんは瞬くんの大事な友達でしょう?

正直に私たちのこと、話しようよ!)


心優しいももてぃんのことだから、そんな言葉が返ってくると思っていたのだが……。


「そっか……。それじゃあしょうがないよね」


「へ?」


ちょっと意外な返答だった。


「智毅くんには悪いけど、こっちも商売かかってるし。それに…瞬くんと……早くイチャイチャもしたいし…ね」


商売?という言葉に眉がひきつった俺だったが、イチャイチャというワードで、即座に眉がでろ~んと下がってしまった。

そうだよ!イチャイチャしてーよ!


「だからって……なんで猫村タミーだったの?」


「そ、それは……たまたま……義妹の同級生だったから」


「へー! そうなんだ。瞬くん、妹がいるんだ。可愛い?」


ぎくっと動きを止める。

可愛い? あれが?

そりゃあ、外見は可愛いかもしれないけど……けど……。


杏奈とは絶交状態が続いている。

「あ、杏奈…」と呼びかけようものなら、生ゴミを見るような目つきで全身を眺めまわして、

最後にチッと舌打ちをして、シカトする有様だ。


言っておくがな、そんな生ゴミに、キスしたんだぞお前!と言ってやりたくなる。

しかし、そんなことを言おうものなら、都さんに何されるか……。ぶるぶる。


親父と都さんは、そんな俺たちの様子を見て「見て見て! 兄妹ゲンカしてるわ~♪」「やっと……家族になれたね。フフ……」とささやきあっている…。

杏奈が俺の彼女うんぬんで、勝手に怒ってるなんて思いもしないのだ。


やきもちをやく杏奈、実は俺のこと好きなの??と思った時期もあった。

いーや、違うな! あいつの場合はただの嫌がらせだ。

初めて甘えられる「兄」という存在に、ちょっかいを出して反応を見ているのだ。


キー! もてあそばれてしまって悔しいざます!


それはどうでもいいのだが…

「どうにもこうにも、生意気だよ」とぼそっと口から本音がもれてしまった。


「そうだよねぇ。妹って……けっこうキツイところあるもんね」


そういえば、ももてぃんにも妹がいたんだっけか…。


「それよりさ、明日学校長と面接なんでしょ? フフ…がんばってね。持田先生」


「……うん。実はけっこう緊張してるんだ・・・。ももてぃん……上手くいくように祈って」


「うん! 明日、会社の屋上行って瞬くんの住んでる方角向いて、お祈りしておくね!」


いうことが可愛いなあ、ももてぃんは。


耳が洗われるようだ。



杏奈や親父、都さんに言うのは、明日の面接が終わってからにしようと思う。

静蘭に受かるかどうかもわからない現時点では言わない方がよいと思ったのだ。

いまの杏奈に言ったら、まりあと徒党を組んで妨害しそうだし……。


というか……教育実習がある、ということも、話していなかった。

というか……俺が何学部かも…わかってるのだろうか。彼らは…?


まあ……いいか。


そう思いながらも、寂しさがつのったので、ももてぃんにお願いしてみる。


「あのさ、ももてぃん……電話越しでいいから、頑張ってっていう意味も込めて、キスしてほしいな」


「……キス?」


「やっぱ無理かな……お金とられる?」


「やってみたことないからな……でも…いい。やってみる」


「えっ。いいの? 大丈夫?」


「うん! あんまり無理しすぎて、トマトちゃんたちみたいになるのも…ね(笑)」


「そうだ…ね」


「じゃあ……今から……キスするね」


ごくんと生唾を飲む。


「テレビ電話……いや、今回は音声だけで……いいか」


音声ってテレフォンなんちゃらみたいだな…カアっとなる俺。

もぞもぞと体勢を変えて、思わず正座座りをする。


「お、お願いします!!」


「瞬くん…好きだよ。          ……ちゅっ」


キターーーーーーーーーー!!!v(^o^)v--------!!!


おっと、ついに禁断の手の顔文字まで、入れちゃったぜ///


「ももてぃん、俺も……愛してる。 ちゅっ」


目をつぶってスマホにキスをする俺。


うわー!うわー!うわー!///


「早く……直接できたらいいね」


「うんっ!!」

高速で上下に頭を揺らし、うなずく俺。


電話を切った後も、顔のほてりが消えなかった。


どうしよ、ももてぃん。マジ好きすぎる!!


次会うのは教育実習後という約束もした…!


とりあえず、俺は俺で、もう一つの目的である「教師になる」という夢をかなえるため……。


明日の面接を頑張ることにする!!


バッチコーイ↑↑


この日の俺は、そう……怖いものなんてない…無敵の漢だった…。

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