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おれの彼女は、アイドルなのか?!  作者: とっぺん
④ももてぃんの秘密(闇闇ガールズ含む)
32/80

④-2

いよいよ、バレンタインデー当日!


その日は、大学が休みに入っていたし、

バイトも運よくシフトに入ってなかったので、俺はまる1日予定が空いていた。

「どの時間帯でもOKですよ」とメールを送ったのが、昨夜。

休日だったため、てっきり朝から会えるのではないかと思っていたのだが……


ももてぃんは、なぜか…夜の6時という時間を指定してきた。

俺は面喰ったものの、どうにか冷静に「いいですよ」と返信した。


ああ…落ち着かない。。

俺は自分の部屋で、うろうろうろうろ…歩きまわっていた。


ももてぃんのメールが届いてから、ある考えが俺の頭を占領している。


夜6時っつうことは…、夕飯はもちろん一緒に食べるだろ?

それで…ちょっと飲みなおさないか?

なんつー話になるだろ?


そんでもって…そのあとは……


俺は「うほっ!」と奇声をあげて、壁をパンチした。

指からじんわりと痛みが伝わってくる。

でも痛みすら、興奮している今の俺には感じなかった。


待て待て!俺! 落ち着け!


まだデートだって2、3回しかしてないんだぞ。

それなのに…ホ、ホテルで休憩しないか?なんて。

お、俺…なんてこと///


でも、ももてぃんなら…

あのおっぱいごと、俺のこと抱きしめて、耳元で「いいよ♪」なんて言ってくれそうな気もしないでもない。

「やっと言ってくれたね。待ってたんだよ」だなんて。


うおおお~俺の妄想はとどまることをしらない。

ベッドの上で頭を抱えて、身もだえた。


と、そのとき、ごほんごほんっとかすかに咳が聞こえてきた。


あ、しまった!杏奈の奴、風邪ひいて寝てたんだった。

思わず壁パンチなんてしたが、起こしてしまったかもしれない。。

悪いことをしたな…。


でも、いくら妹とはいえ、「大丈夫か?」と言って、寝室に入っていく勇気はない……。

女の子の部屋なんて…入った段階で、大興奮してしまいそうになる。

(家庭教師も自宅で教えてほしいなんて女の子がいたが、丁重に断ったくらいだ)

都さんも仕事を休んでるし、まあ…俺の出る幕はないだろう。


まあ…せっかく都内のおしゃれスポットに行くのだから、

杏奈にお土産でチョコケーキでも買ってきてやろう…。


いや…待てよ、、、明日の朝になるかもしれないが///


俺は、ベッドにあるスマホを拾い上げて、検索していた都内のホテル一覧を、再び眺めた。


年末、実家に帰っていったももてぃんは、きっと1人暮らしなのだろう…。


さっきの妄想の延長線で、

ももてぃんに「私の部屋に来ない?」と言われてることを俺はひそかに期待している。


だって、2/14のホテルは、クリスマスのように無駄に高いからだ!

以前の俺なら「イベントごとにちちくりあってんじゃね~!!滅んでしまえ~!!」と壁パンチどころの騒ぎじゃなかったかもしれない。

もしかしたら、杏奈の部屋まで貫通するほどの威力をもったパンチが出たかもしれない。


けれど、いざ自分がその仲間入りをするかと思うと、


「ちちくりバンザイぃぃ!! みんなでちちくりあっていきまっしょ~ぃ!! 

少子化なんて目じゃないよねっ!!」


赤西太一ばりにチャラく、ラップまでいっちゃいそうな勢いなのだ?(われながら、よくわかんない表現だ)


それと、単純にももてぃんの部屋を見てみたい気持ちもある。


好きな女の子が、どんな空間で日々をすごしているのか、

どんなものが好きなのか、

外とは違う、家でしか見られないリラックスした姿とか、


……見たい!!


俺は念入りに歯を磨き、少しばかり値のはったカジュアルなスーツを身につけて、「うしっ!」と声をあげて気合いを入れて部屋を出た。


出たときに、隣の部屋から出てくる都さんと鉢合わせした。


都さんは、俺の全身をさりげなく見まわして


「幸平さんに似て、かっこいいわよ♪」とにっこりほほ笑んだ。


「……(え?)」

俺は少し複雑だ。親父のもっちゃり顔に似てるって改めて言われると…。


「ふふふ……楽しんでいらっしゃいね」


俺の肩をポンとたたきすれ違おうとしたときに、


「杏奈はどうですか」と聞いてみる。


「う~ん、なんかねえ。インフルエンザじゃないかと思うの……。まりあちゃんも先週かかったみたいだし」


「え!」


「ときどき、うなされることもあるみたいだけど、まあ今日病院連れていくし、大丈夫よ。杏奈にとっては、とんだバレンタインね」


「……」

下を向いて考え込んだ俺に、都さんがたたみかけるように言う。


「瞬くんは心配しないで大丈夫よ。それよりも、杏奈から移ったら大変よ!

ほらほら、行った行った!」


俺の背中を押しながら励ますように、都さんは言った。


「今日、バッチリ決めてきなさいね! 夕飯は用意しないわよ!」


ウィンクした顔が、食卓テーブルで踊ったときの杏奈の顔とオーバーラップして、ふいにときめいてしまった俺であった…。



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