↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おれの彼女は、アイドルなのか?!  作者: とっぺん
③まりあ登場!
26/80

③-6

昼過ぎ…。

家に帰ってから支度をして、待ち合わせの神社まで来た…。


「よおよお! 瞬! あけおめ!」


智毅がそう言いながら、向こうから駆けてきた。

遅れること5分、案の定寝起きといったところだ。


邪気のない笑顔を見たら、さっきの杏奈たちとのやり取りで、腹を立てていたことがどうでもよくなってきた。


「あけおめ」


智毅と一緒に歩き出すと、不思議と安心感がわく。

年末のクリスマスから怒涛の日々が続いたから、こうしてなんら変わりのない智毅との日常が、貴重に思えてくる。

毎年繰り返される新年恒例の行事。

杏奈が機嫌悪くなろうとも、こっちを優先させなきゃ、智毅にも悪い。


まあ新年そうそう、男と2人で初詣っつうのもかなりしょっぱいんだけどな。


智毅が言いにくそうに、俺に話しかけてきた。


「俺、昨日萌えキャンでリリカさんと、ついにキスした」


「おお!」


「手もつないだんだぞ」


「へー」


「あとは、押し倒すだけだ! なんちゃって」


そのとき、俺の頭に広がった光景は、昨夜の杏奈との……。

うおお…あれは事故だって!

決して俺が押し倒したわけではない!!!

頭を振る俺に、智毅が不思議そうな顔をする。


「瞬、昨日ちゃんと寝たか?」


「あ?」


「なんか、寝不足の顔してる。朝もちゃんと寝てきたんだろ?」


言うなら今かもしれない。

俺は智毅に家庭内のことを話すことにした。

いつかは話そうと思っていた。

今日みたいに、突然杏奈絡みのことが起きたら、ドタキャンってこともありえるし。

告白したのは、

杏奈はアイドルだってこと。そして静蘭に通ってるということ。


いろいろと大興奮すると思っていたが、智毅は意外にも冷静だった。


「へーそうなんだ。マリアンナねー。俺聞いたことねえや。ああ…静蘭に通ってるって、だから瞬、あのときいきなり腹が痛いとか言い出したんだな」


「悪い。智毅の楽しみを奪うような真似をして」


「いや、別に。教育実習もあるし、いつかは入れるんだろ」


ニタアと笑う智毅は、どうやら静蘭での教育実習を希望することに決めたらしい。俺は絶対に行きたくないけどな。

というか、智毅がいつもとは違って穏やかで、俺は少し拍子抜けする感じだ。

いつもは、いのししのように猪突猛進、興奮する奴なのに。


理由は…わかった。


「ああ……切ないよ。両想いになった今、リリカさんに会えない時間がもどかしい」


智毅は、萌えキャンで頭がいっぱいだった…。


「あの、困ったように笑うたれ目と、笑った時にできる笑顔…。超癒されるんだ。ああ…ああいう人が現実にいたらいいのに」


今の特徴を聞いていて、俺は当てはまる人を1人思い出した。


…ももてぃんだ…。


変身後のももてぃんは、智毅の好みにどストライクなのだ。

この事実に俺はしばらく言葉を失った。


昨日の闇闇ガールズの話も、話のタネでするつもりでいたが辞めた。

それこそ、荒ぶるタタリガミのごとく、興奮することだろう。


ももてぃんのことは…しばらく俺だけの秘密にさせておいてほしい。


彼女になるとかならない、以前に、ももてぃんとは静かに関係を育みたいのだ。

そう思う女性に巡り合えたのは、初めてだった。


行列ができていたため少し並んで参拝すると、

俺は少し「恋愛」のこともお願いしておいた。

彼女いない歴21年を、どうぞ更新しませんように…と。

ももてぃんと、少しでもいいから仲が進展しますように。


それと、教員試験も受かって、無事に先生になれることも忘れずにお願いしておいた。

あと…隣にいる智毅に、ももてぃん以外で!リリカさん似の女性が現れますように…ともお願いした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。