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其の六十六(幻)
どうも、お久しぶりです。
一夏の思いでは儚く、けれど、何故か覚えていることがあります。戯言です。
ひぐらしがなく
夏の熱は冷めていく
誰かが誰かと交じっても
ただ僕はここにいるだけ
歩くための足があっても
歩くために目標がない
秋はそこまできているのに
花火が上がり
浴衣の誰かの笑顔を眺める
照らされた顔に重ねるのは
一体誰の笑顔だったか
思い出す前に消えてしまう
海は雨で濡れていた
つまらなそうな誰かの顔に
きっと僕は謝りたかったのだろう
陽炎に揺れるアスファルト
揺れる影を追いかけようとしていた
何にもないのに、何かに見えた
あぁ、夏が終わり、秋がくる
きっとまた
ありがとうございました。




