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君に送る詩  作者: コウ
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其の十弐(手品師)

マジシャンとか手が器用な人はすごいですね。僕は不器用ですから、モノをつかむのにも一苦労です、誰かの手を取るそれだけのことが未だ出来ませんから。まぁ、戯言ですけど。

 この手では何も掴めなくて

 届かなくて


悴んで


もう動きそうにもない


 神に祈ることしかできないのだろうか



人を救う

 

 医者の手には成れないのだろうか


この手には何もない


 掴みどころのない明日は

 昨日になってこの手の中から滑り落ちた


 砂のようなこの心は 

 この手の平からこぼれ落ちた


この手で掴めのものはどこにあるのか


 いや、こんな小さな手ではすぐに零れてしまうだろう


それなら


 誰かの手を掴んでみたらどうだろうか


手と手でこぼれ落ちないように

掴み合ってみたらどうだろうか・・・

掴めたあなたはそれをできるだけ手放さないであげてください。

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