26、桃尻姫か、けつのけ姫か
「うっめーな!」
「最高だな!」
「そうですね!こんな大きな果実なのに
味は決して大味では無い。
むしろ繊細で、それでいて濃厚な甘さ。
果肉は歯応えがあり、そのくせ濃密でとろけるよう。
両極が混在し摩訶不思議な味わいのハーモニー。
そう、それは、正に…
桃源郷に誘われる様な味の玉手箱や〜」
「部長!アンタは彦摩呂かっ!
それに、何酔いしれてんだ。
食わんのなら私にくれ!」
「まあ、味わってますのよ。
七草さんのように
お菓子を頬張る様な食べ方は致しません!」
「フーッ!でも何か腹一杯になったな。」
「ナクサ!アンタ本当に胃が小っちゃいね。
私は丸ごともう一ついけるよ!」
「そりぁ、ヨッシー!アンタ逆に異常だよ!」
「しかし、美味かった!来年も頼むぞ!七海。
出来たらマスカットとスイカも一緒に!」
「アホかっ!
それじゃあスペシャルコンボじゃねーか!
そんな贅沢させられるか!ちゃんと買え!」
「買えたら頼むか!」
「そだな!ハハハッ!」
「ははははっ!」
食事後、片付けも終わり
そろそろ帰宅しようかと言う時だった。
「あのー!これ何ですけど...」
短亀ちゃんがスマホの画像を差し出した。
「何だ?また何か見つけたのか?」
「ええ!「けつのけ姫」で検索してみたのですど…
そしたら、この画像が...」
真横に居たヨッシーが何気に、その画像を覗いた。
「ゲッ!オエッ!」
ヨッシーは堪らず、えずいた。
次は七草だ。
「これはダメだ!ヨッシーにはキツ過ぎる!
これなら、さっきの、「けつのけ姫」の方が
まだ、ましだ!」
「そうですの...
まっ!これっ!
猥褻物陳列罪に相当する案件じゃございませんか?
相当ヤバいですよ!」
その画像も巨大桃だ。
毛の様なフサは、まだ切られていない。
しっかりとフサフサしている。
これは果実が熟れ過ぎたモノのようだ。
巨大な桃尻の割れ目の表皮が割れ
熟し切った濃い桃色の果肉が、こんもり盛り上がり
押し出される様にはみ出ている。
それは果汁をダラダラと垂れ流し
テラテラと鈍い光沢を放っている。
更に、その回りには
枯れてモジャモジャになった茶色のフサ枝が
垂れさがり、卑猥な様相を見せていた。
女性群は何故か無意識に
股間の辺りを手の平で抑えた。
「これって、アレだな。ボカシが入ってるな。」
七草の言葉にヨッシーも同調した。
「それが逆にイヤらしさを増してるんだよ。」
「ボカシを入れた果物なんて見た事無いぞ!」
「ボカシを入れるってコトは
後ろめたさを薄々感じてる訳だ。
それでもアップした神経がわからん!」
部長も、同調した。
「これはエロですよ!
…って、宜言してるようなものですわね。」
「誰なんだ!また悪さしやがって
こんなモンアップした奴は?
こっちは、エライ迷惑だ!」
七海は憤慨して訴えたが七草がある事に気づいた。
「ちょっと待て!これ持ってるの....
顔にチョイ、ポカシが入ってるけどバレバレだ。
七海のオヤジさんじゃねーか!
何だ、この自慢顔は?
これ、もしかして自分でアップしてねーか?
「皆さん見て下さいオーラ」が出てるよ。」
ヨッシーも、それに同調した。
「そうだな。これは、確信犯だ!しかも、この顔。
ドヤ顔でニヤケてるからキモ過ぎるよ!」
七草が七海に問うた。
「七海!何か弁解する事あるか?」
七海は頭を掻きながら
バツが悪そうに作り笑いをした。
「ハハハッ!いや、まいったなぁ!
どうしょうもないな。
これ、親父のアカウントだし
しかし、まぁ、この件は、内密に頼む!」
その言葉にエロ嫌いのヨッシーが
キレ気味で言い放った。
「バカタレッ!オヤジが自分でアップしといて
内密も何もねーだろっ!!
見ろ!ピースでもしてやがる。
やっぱ!この大桃は桃尻姫だ!
オヤジの低俗さからしたら、それで充分だ!」
「いや!ヨッシー!それを言うなら
「けつのけ姫」...だなっ!」
「そだな」
続く




