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異世界学園いざなぎ高校園芸部  作者: 桂虫夜穴


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24/27

24、部長と大桃の桃尻対決

「ところで、この画像みたいな。

毛ェモドキはどうした?大切なアクセントだろ!」


「ああ、これな。収穫したばかりの画像だな。

枝から切って、すぐだから

まだフサが残ってるんだ。」


「それでオヤジさん。ドヤ顔してるのか?」


七草の問いに七海が答えた。


「ドヤ顔って、言うなよ!

なんか感じ悪りぃだろ!

これは満足顔だ。

丹念に育てた事に対して

ちゃんと成果を出してくれた。

その喜びの笑顔だ。」


「青果の成果ですね!ウフフッ!」


七海の横で、慎ましやかにしていた部長が

危ういダジャレをいった。


「部長!それ

ホワイトボードに書き比べせんとわからんぞ!」


「そっ、そうでしたわね。じゃあ...」


立ち上がりホワイトボードを出そうとした部長を

七草が制した。


「部長!もいいから...

七海!...で、そのフサはどうしたんだ?」


「ええー。七草...そこ、こだわるのか?

直ぐに切って捨てたんじゃなかったかな...

そんなに気にしてなかったよ。」


「何ーーーっ!そんな大事なモノを捨てるなどとは

不届千万!手打ちに致す!」


七草は七海に詰め寄った。


「何んか、よくわからんが

今度また、できた時は残しておくよ。

七草!オマエに渡せばいいんだな!」


「本当か!七海、ありがとう!

嬉しくてたまらんよ!感謝。感謝!」


七草は満面の笑みで

手を合わせ、七海に感謝の意を表したが

コロコロ変わる七草の態度に一同唖然となった。


「部長の事ばかり言えんな!

ナクサ!アンタも、そーとう変な感性しとるよ。」


「そうかぁ。あんな素晴らしいモノ

他にないと思うがなぁ。」


「私も同感です。」


「部長!やっぱりか!

アンタらの感性とやらは、やっぱ!別格だ!」


「やぁ!ありがとう!」

「ありがとうございます!」


「二人ともっ!褒めとらんてっ!」


「へへへっ。ところで、七海。

何で、あのフサ、あんなに長いんだ?」


七草がニヤニヤ顔で質問した。



「ああ、あれは自重でああやって伸びていくんだよ。

そもそも、あの重さを一本の枝で支えても

ちぎれてしまうんだ。

それが不思議なんだよ。

建設現場のクレーンとかあるだろ。

あのワイヤーって、長くて細い針金の集合体なんだ。

ロープも、そうだけど繊維質に編み込んでいくと

同じ太さの一本物より格段に強度が増すんだ。」


「七海!長げーよ!

アンタのウンチク自慢は、いいから!」


「ああ、だから、この桃は太めの枝を一本じゃ無くて

細い枝を何十本も生やし絡める事でフサと枝の強度を高めてるんだ。

もちろん枝を低くして

なるべく万が一の落下などの衝撃を

やわらげる様な工夫はしてるけどな。」


「ああ、ウチも品種改良を託したけど

この桃達自体もき残る為に必死だって事だろうな。

しかし、何で、あんなものを

大切なモノだなんて思ってるんだ。

ただのフサだろ。

それにフサの付いた桃なんて店頭で見た事ないだる。

それ自体が不自然だしそれにアクセントってなんだ。

七草、オマエは、これが気に入ってるのか?」


「私にとっちゃ、この毛があって完結だ。

完全なケツなんだ。」


「また、ややこしい言い方が始まった!

どうでもいいけど

ケツとか尻から外れてくれんか!

これは桃だ。ケツじゃ無い!」


「そうか?部長。ちょっとこっち来て!」


「何ですの。また変な事やらせないで下さいよ。」


「ここ、ここ、桃の横に並んで!はい!ここっ!」


「何ですの?

私のおしりと桃さんを比べるつもりですの?

モーッ!だから変な事しないでくださっ!

きゃあ!何をなさりますの!」


七草が部長のスカートを思い切りまくり上げた。

部長の純白のショーツに包まれた。

プリッとした形のイイヒップが

一瞬、あらわになった。


「七草さん!何と言う事を!

また、コケシ回しを

お見舞いして差し上げましょうか?」


「ワーッ!ヨッシー助けて!」


七草はヨッシーの後ろにかくれた。


「七草!!何のつもりだっ!」


七海も憤慨して、七草を問い詰めたが

七草も必死で訴えた。


「なっ、七海!どうだった?

これでも、桃尻じゃないってのか!」


すると、七海はちょっと照れながら答えた。


「そっ、それは!まあ……桃尻..だった。」


「どっちが、だっ⁉︎ 」


「どっ、どっちも....」


「..だな!」


「も一っ!七海君まで!」


部長は真っ赤な顔をして

七海に膨れっ面をしながらパンチを浴びせた。


「部長!

神懸り的な程の素晴らしいお尻って事だぞ!」


ヨッシーがフォローした。


「まあ、それは言い過ぎですね。

でも、まあ、よろしい!

許して差し上げます。」


本音は部長も、まんざらじゃなさそうだ。


「私も謝るよ。部長、申し訳ない。」


七草が素直に部長に頭を下げた。


「意外とあっさり許してくれて良かったな。

やっぱり褒められて悪い気はせんよな。」


ヨッシーが七草に耳打ちした。


「まあ、これで仲直りだ。

ここらで頂くとしようぜ!」


七海の言葉に七草が叫んだ。


「ちょっと待ったぁ!

切る前に写真くらい撮らせる!

ホラッ!みんな桃尻の後ろに集合!」


「何だ!記念撮影か....まあ、そうだな。集まろう。」


ゾロゾロと、みんな大桃の後ろに集まった。


「ヨッシー!そこにスマホ置いて

タイマー取りしようぜ!


ヨッシーがスケッチブックを重ねて

スマホを立てかけた。


「OK!!! 5432イチ...ワッ!

七草!何やってんだつ!うわぁ!」


"カシャ"


「ええっ!」


シャッターが、反応する直前に

果汁が辺りに飛び散った。

写真には異様な光景が、写っていた。

桃尻のフサのあった部分から

毛の様なモノが突き出ている。

それは肛門から毛が生えている様に見えた。

七草が部室の角の部長の机から取り出した

習字の筆を突きさしたのだった。


「ナクサ!てめえ!

桃尻さまになんて事しやがるんだ!」


ヨッシーが鬼の形相で七草に詰め寄った。


「これで、桃ケツ姫も完結だ!」


「けつのけ姫だったる、名前、変わったとるし!」


「まあまあ、テーブルが、お汁だらけですわ。

短亀ちゃん!テッシュで拭いて頂けるかしら....」


部長が困り顔で短亀ちゃんにお願いした。


「はい!喜んで!」


「私は桃太郎姫さまを頂く準備をしますから

包丁とまな板と....

あっ、ヨッシーさん!

お皿を人数分用意して頂けるかしら。

それと、七草さんの分はいりませんから

はぶいて下さって結構です。」


部長は無表情でそう言った。


「部長~。それは、無いよお。殺生なぁ〜」


七草は情けない今にも泣きそうな顔で訴えた。


「お仕置きです。

しでかした事の大きさを認識して下さい!」


「わかりました。申し訳ありませんでした。」、


七草は指先が床に着くまで深々と頭を下げた。


「はい!良く出来ました。では、席に着いて下さい」


「えっ⁉︎ もう許すのか?」


ヨッシーが「甘やかすなよ!」と言う顔をした。


「だって、みんな揃って食べないと

美味しくないでしょ!」


「そうだな!部長の言う通りだ。」


それには、ヨッシーも納得した。



続く


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