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異世界学園いざなぎ高校園芸部  作者: 桂虫夜穴


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19/27

19、三美女神でアイドルオーディション⁉︎

"ガラッ"


鉄扉を開けて七海と部長が部室に入ってきた。


「まあ、まあ、また揉めてるんですか?

三年生になっても、相変わらずなんですね。」


「ああ!部長!ナクサが~...

いじめるんだよぉ~..エーン!」


「イイ歳して、泣き真似なんかしても

可愛くねーぞ!」


「ホラッ!また言った。

私の事を...オバさんみたいに言うんだよ〜!」


「よし、よし!よっ、ヨッシー!」


「だからぁ、部長!そこ、振り切れよ!

よし、よし、と、ヨッシーをかけたんなら....

思いっ切りイケよ!

大事なとこで、詰まってどうすんだ!

恥ずかしがるなよ!」


「ハハハッ!やっぱり私には

お笑いは無理ですかね!」


「そんなの

お笑いの「お」の字にも成ってねーよ。

まっ、アンタの場合は人生そのものがお笑いだから

そんな事で頑張らなくてもいーよ!」


「なっ、七草さん!ヒドーイ!

私は、いつも真剣に生きてますよ!」


「だから、それが、面白いって言ってるんだよ。

いつも、真剣なのに、何か、やらかしてしまう...

本人が真剣になれば、なるほど

はたで、見てる者は、おかしくて堪らなくなるんだ。

でも、それこそが、お笑いの極意だよ。」


「そうか、そうですね。勉強になりました。

また、精進したいと思います。」


「どうなってんだ。なんの時間だったんだ?

アホらし!」


ヨッシーの発言の後の七海の疑問。


「ところで、何を揉めてたんだ?」


「いや、ヨッシーがな…..

アイドルを目指そうとしてるから

辞めたら!って、話なんだよ!」


「えっ⁉︎ 話、変わっとるしっ!

そっ、それに、なっ、何だ!

私はアイドルなんて目指してないよ!」


「何、動揺してんだよ。

アンタ、さっき、スマホ開いて

アイドルオーディションのお知らせ見てただろ!」


「なっ、何っ!

盗み見したのか!」


「人聞き悪りいなぁ...

ちょっと、覗いただけだろ!

夢中で見てたから私が後ろにいても

気づかなかったんだな!」


「そっ、そんな、夢中なんて...

たまたま、検索してたら見つけただけだよ...」


「たまたまって、アンタ

しっかり、プロフィール、書いて...

申し込みの確認ボタン押すところで

私が声掛けたから

ビックリして、慌てふためいてたじゃないか!」


「ナクサッ!アンタッ!

ちょっと覗いたって言ってたじゃないか!

しっかり覗き見...盗み見しとるじゃないかっ!」


「まぁまぁ、いいじゃないですか!

ヨッシーさんの、このスタイルに美貌ですよ。

ダンスも歌も、お上手なのですから

アイドルオーディション.…絶対、受かりますよ!

私は、良いと思いますよ!

賛成です!応援しますよ!」


「部長!アンタ、甘いよ!

井の中の蛙って、ヤツだよ!

こんな田舎だから、恥ずかしくもなく!

自己申告で美少女なんて言ってられるんだよ。

中央に行って、ご覧よ。

全国のカワイイ子達がワンサカ集まってくるんだよ。

そうなったら

いくらヨッシーと言えども理もれてしまうさ!

それに、アイドル目指してる子達は

小学校くらいから既に歌にダンス

タレントになる要素を磨き上げてきてるんだ。

この歳になって、腰を上げても、()せーんだよ!」


「あら、まぁ、そうですの!

中々、難しいのですね。

じゃぁ、良かったですわ!」


「良かったって、どうしたんだ?何の事だ?」


「いえ...先日、お母様とお買い物に出掛けた時に

何かテレビ番組のロケをやっていたのですが

そのスタッフさん達の中に芸能事務所の方がいらして私に名刺を渡してくださったのです。

どうやら、私..スカウトされたらしいのです。

アイドル事務所の方に...

でも、母が

「ウチの娘をそんな低俗な世界などに

関わらせるつもりは、ございません!」

と、キッパリ、お断りしてしまったのです。」


「てっ、低俗..なのか...

アイドルは…それを目指す事は..」


「ヨッシー!強く生きるのだ!」


「アンタがいらん事言い出すから

こんな事になってんだろうがっ!」


「あっ、ヨッシーさん!

私は…低俗だなんて…

決して、そんな風に思っていませんわ!

頭の固い母が、私の事を心配しての

言動ですから勘弁してあげて下さい。

でも、私は本当にヨッシーさんの事を応援しますよ。

ヨッシーさんのアイドル姿、楽しみです!」


「なんか、スカウトされて、成し遂げた側の

余裕の発言に聞こえるのだが…」


「そっ、そんな事、ありませんよ。

ただ、声を掛けて頂いただけですから…」


「それじゃぁ、部長の本音はどうなんだい?」


「えっ!…と、言いますと…」


「何、すっとぼけてんだよ!

部長はアイドルになりたかったのかって事だよ!」

お母様は反対だろうけど、部長の本意!

本心はどうなんだって、事だよ!」


「そっ、それは……

少しは……多少……僅かですが……ほんの少々……」


「はっきり、しろよっ!」


「ありますっ!」


「よろしい!」


「‥と、言う訳だ!ヨッシー!

三美女神でアイドルオーディション

合格目指して挑戦だ! 」


「ええーーっ⁉︎ 」

「何ですとーーっ!」


「アンタさっきまで…

腰を上げるのが遅いとか何とか

否定的な事言ってたじゃないか!」


「だからアンタ一人に

そんな、生き恥さらすような真似

させないって事だよ。

私達も、一緒にアイドルオーディション…

受けてやるよ!」


「しかし、部長は、お母様が反対…」


ヨッシーの話をさえぎり七草がまくし立てた。


「ヨッシー!部長がお母様の言い分を

すんなり受け入れるタマかね!

そうだろ、部長!

私達も、もうすぐ18歳だ。

選挙権も手に入る。もう、大人なんだよ。

自身の判断と責任で何でも決めなきゃならなくなる。

部長!

今までだって、そうやって、戦って来たんだろ!」


部長の瞳がキラキラ輝いてきた。


「そっ、その通りです!

私は、両親に対して

常に、革命を起こしてきたんです!」


「そうだよ!

部長!アンタは冬本家の反逆者!

園芸部のジャンヌダルクだよ!」


「ああ…そうですわ!やりましょう!

アイドルオーディション!

私達の革命を起こすのです!

そう、名付けて

「反逆の革命家ジャンヌダルク

アイドルオーディション奪回作戦!」


決まったぁ…と、遠くを見つめる部長を横目に

ヨッシーが七草に耳打ちした。


「なんか長たらしくてダッセーネーミングだな…

それに冬本千晴奪回作戦のパクリだろ…」


「ヨッ、シーーッ!

折角、部長がその気になってんだ。

この勢いで突っ走ろうぜ!」


七草が唇に人差し指をあてて

ヒソヒソと応えた。


「そっか、そうだな。」



続く


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