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「あの、お仕事の方は……?」
渋い表情をして戻ってきたレオンに、百合亜は尋ねた。
「あ、いや……少々厄介なことになってはいるが……大丈夫だよ」
本来ならば百合亜とこのまま別れて任務を遂行するところだろうが、せっかくのデートをフイにしたくはなかった。
――デパート内に居るという話だったな。
「百合亜さん。ほんの少しだけ……席を外してもいいだろうか?」
内ポケットに隠してある銃をさすりながら、レオンが訊いた。
「やはり、お忙しいの?」
「あ、だ、大丈夫。十分ほどで戻るつもりだよ。その間、手持無沙汰だろうから、トーストとは別になにか美味しいものでも頼むといい」
財布から三千寶抜き取ると、それをテーブルの上に置いた。
「こんなときに、申し訳ないね」
「―――」
弱り顔で両手を合わせられると、たまらない。
百合亜はきゅんとして頬を赤く染めた。




